「7回以上転職し、給料も右肩上がりだったが…」資産1億6300万円の男性に起こったある出来事とは
2024年10月3日(木)11時30分 All About
資産1億円以上を持つマネー賢者たちに、資産運用にまつわる様々なテーマでお話を聞き、知見や体験を語っていただきます。今回は資産1億6300万円を保有するミックさん(57歳)に、1億円を達成するまでに乗り越えた試練についてお聞きしました。
今回お話をお聞きするのは、ミックさん(57歳)。億の資産を築くまでに困難や試練はあったのでしょうか。
会社が突然買収されて状況が一転
——1億円を達成するまでに、苦難や試練に直面したことはありましたか?
ミックさん:22歳で大学を卒業してから入社した会社で、7年間働きました。仕事は悪くなかったのですが楽しいと思えるほどではなく……少し悶々としていました。そんな中、27歳のときに海外赴任のチャンスがあり、それがきっかけで視野を広げることができました。
帰国後、29歳で外資のIT業界に転職し、それ以降も7〜8回くらい転職を繰り返しました。仕事はどんどん面白くなり、40歳の頃には“仕事が最高に楽しい”と思えるまでになりました。当時は一生懸命にやっていたら自然と給料も上がっていき、貯金も増えていったのです。
しかしその後、41歳のときにいた会社が買収されてしまい……全く違う仕事に就くことになって、モチベーションがガクッと下がりました。その後1年半くらいは、転職活動しかしていなかった感じですね。“お客さんのところに行ってきます”と言いながらも、面接に行くようなこともありました。
ちょうどその頃、リーマン・ショックが重なって、転職活動が思うように進みませんでした。厳しい状況の中で転職活動を続けているうちに、“これからは仕事中心の生活から、プライベート中心の生活に切り替えよう”と思うようになりました。それが43歳の頃ですね。
趣味に本腰を入れることでメンタルチェンジ!
——会社が買収されたことで、状況が一転したわけですね。仕事もこれまで通りにいかなくなり、メンタル的にキツかった時期をどのように乗り越えられたのですか?ミックさん:趣味のバンド活動に力を入れるようになりました。それまでにも音楽をやっていたのですが、このタイミングで本格的にやりだした感じです。
——バンド活動だとは思いませんでした(笑)。仕事で稼ぐことを考えない代わりに、資産運用を始められたというわけではないのですね。
ミックさん:そうですね。43歳の時点では、まだ運用はしていませんでしたね。当時は、住宅ローンもまだ返済していましたので。投資用口座を作ったのは、49歳の頃だったと思います。運用を考えるようになったのは、住宅ローンを完済し、貯金もある程度貯まってからですね。なので、運用歴としてはまだ10年未満の初心者なのです(笑)。
※本記事は、公式YouTubeチャンネル「All About マネー」で連載している『億り人たちに訊く!〜匿名で語る億の裏側〜』の内容を一部編集してお届けしています。
文:鈴木 さや子(ファイナンシャルプランナー)
2008年にFP2級・AFP、2011年にCFPを取得し、FPとして独立開業。女性の幸せな人生を応援すべく、家計管理や教育費、子どものマネー&キャリア教育をテーマに、多数のセミナー講演や執筆等で活躍中。
(文:鈴木 さや子(ファイナンシャルプランナー))