NTT西日本グループで当社のねむりの改善プログラムを活用した社員向け福利厚生健康施策を実施

2023年11月7日(火)18時16分 PR TIMES

オンラインによる睡眠改善の有用性、睡眠・労働生産性・ストレスとの相関性を確認

ねむりのDXカンパニーNo.1をめざすNTT PARAVITA株式会社(大阪市 代表取締役社長:中野 康司、以下「NTT PARAVITA」)は、2022年11月1日(火)から2023年5月9日(火)にNTT西日本グループが従業員の健康維持・増進を目的に実施した福利厚生健康施策に当社のねむりの改善プログラム「ねむりのあれこれ」(※1)を提供いたしました。

約1,000名が参加した本取り組みでは対象者を介入群・非介入群に分け、オンラインによる睡眠改善アドバイスの有用性を確認しました。また、睡眠改善と労働生産性、ストレスとの相関性についても実証されましたのでお知らせいたします。

※本プレスリリースの記載内容は、NTT PARAVITAによる社内検証をまとめた情報です。

ねむりの改善プログラム提供の背景


経済協力開発機構(OECD)の調査(※2)によると、加盟33カ国の平均睡眠時間は8時間24分に対し、日本の睡眠時間は7時間22分と最短で、さらに男性と比較して女性の方が睡眠時間が平均13分短いことがわかっています。また、新型コロナウイルス感染症の流行後、テレワークなどの職場環境の変化により、半数以上の労働者が仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスを感じていることが明らかになっています。(※3)ストレスは、質の良い眠りを妨げる原因となり、そういった背景から働き世代の中に睡眠の悩みを抱えている人は多く、当社のサービス利用者に行った調査では、70%以上の人に不眠症の疑いがあるというデータが出ています。

NTT西日本グループが福利厚生健康施策にNTT PARAVITAのねむり改善プログラムを採用した背景には、こういった日本の睡眠課題に対して従業員が睡眠に向き合い、改善する機会を提供することで、健康で安心して働き続けられる環境づくりを整備したいという思いがありました。コロナ禍における運動不足やコミュニケーション不足、生活習慣の乱れ等への対処が課題であったことも、ねむりの改善プログラム提供の後押しとなりました。

少子高齢化に伴う人口減少やそれに伴う働き方改革の推進等により、日本全体の労働生産性について議論されることが多くなっています。一方で、日本の生産性は諸外国と比べても低い状態となっており、改善の余地が存在します。また、睡眠不足・不眠により集中力が低下し、労働生産性に影響を与えるという報告がなされていることから、睡眠と労働生産性については深い関係性が存在することが考えられております。そこで、睡眠を契機とした従業員の生産性向上の実現性を検証するべく本取り組みを実施する運びとなりました。

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NTT西日本グループに対するねむり改善プログラムを活用した睡眠改善実施内容


[表: https://prtimes.jp/data/corp/85335/table/21_1_e2e202b5f3b551c8f493b7acc7a120c3.jpg ]


ねむりの改善プログラムを提供した睡眠改善の結果


この度の効果検証では、福利厚生健康施策として睡眠改善に取り組んだNTT西日本グループの従業員975名のうち、2022年11月1日(火)から2023年3月31日(金)の期間にかけて参加した273名のデータを解析しました。実証参加者は、介入群(117名)・非介入群(156名)の2つのグループに分け、いずれの群も期間中の睡眠データをActive Sleep ANALYZERにて計測し、睡眠に関するセミナーを視聴しました。

介入群には、上記に期間中に2回のオンラインアドバイスによる睡眠改善指導を加えた「ねむりのあれこれ」と同じプログラムを実施し、それぞれの群に開始時と終了時に睡眠の質を確認する「アテネ不眠尺度」(※5)と労働生産性の低下率を測る調査票「WLQ」(※6)を実施し、睡眠データと両群から得られた回答を比較することで、オンラインによる睡眠改善アドバイスの有用性と睡眠、労働生産性、ストレスとの相関性を検証しました。

1.両群ともに睡眠が改善、介入群で「寝付き」「中途覚醒」「睡眠の質」「睡眠時間」に有意な改善結果
[画像2: https://prtimes.jp/i/85335/21/resize/d85335-21-bff106a1135fe336d879-0.png ]

はじめに参加者の睡眠の質を確認する調査「アテネ不眠尺度」を比較したところ、介入群では開始時5.2点から3.2点(▲2.0)、非介入群では開始時 5.1 点から 4.1 点 ( ▲1.0 )の改善が見られました。「アテネ不眠尺度」の回答結果からは、8項目中7項目で介入群が非介入群よりも有意な改善結果が得られました。特に改善が見られた項目については「寝付き」「中途覚醒」「睡眠の質」でした。
[画像3: https://prtimes.jp/i/85335/21/resize/d85335-21-341a6835d0616a29e5de-0.png ]

平均睡眠時間については、介入群では平均6時間11分から平均6時間25分、非介入群では平均6時間7分から平均6時間17分と両群ともに増加が見られました。

プログラム参加者からは、以下のコメントが寄せられました。
睡眠が大事とよく言われますが、プログラムを通して睡眠の重要性を再認識した。

プログラム期間中、睡眠センサーを使用して自身の睡眠データを計測したことで健康意識が高まった。

良かれと思っていたことが実は眠りには良くないという発見ができて有り難かった。

夜間の中途覚醒を気にしていましたが、しっかり眠れていることをデータで確認でき安心した。

オンラインアドバイスでは、自身の生活習慣をベースにした具体的なアドバイスで実践やすかった。

自身の睡眠課題以外に女性特有の健康問題についても相談したところ、睡眠改善で両者を解決する対処法を教わり、大変参考になった。



2.睡眠不足・睡眠の質の低下は、日々の労働生産性に影響することを確認
[画像4: https://prtimes.jp/i/85335/21/resize/d85335-21-d9c30ea18892281aac95-0.png ]

続いて、労働生産性の低下率を測る調査票「WLQ」を比較したところ、介入群の参加者において有意な改善を示しました。介入群では開始時94.6点から96.4点(+1.8)の改善が見られました。非介入群においては、開始時 95.2 点から95.5点 ( +0.3)とわずかに改善が見られました。WLQを構成する4つの尺度「時間管理」「身体活動」「集中力・対人関係」「仕事の結果」のうち、介入群で特に有意な改善が見られたのは「時間管理」と「仕事の結果」でした。睡眠で翌日の眠気や疲労が解消されることによって、日々の労働生産性向上を見込めることが示唆されました。

プログラム参加者からは、以下のコメントが寄せられました。
オンラインによる睡眠改善指導を通して、起きているときの過ごし方が熟眠感と日々のパフォーマンスを高める上で非常に重要であること実感した。

アドバイスに基づき、自身の生活習慣を改めたことで中途覚醒や日中の眠気が軽減し、仕事の生産性にも良い影響を感じた。



3.メンタルヘルス不調の兆候が見られる参加者への睡眠改善においても効果
近年、メンタルヘルス不調の初期症状として不眠症状が出現しやすいことがわかっています。不眠の症状がある人は、うつ病にかかりやすいということも知られており、睡眠による休養感が得られないことで、日中の注意力や集中力の低下、頭痛、その他のからだの痛みや消化器系の不調などが現れ、意欲が低下することが分かっています。 (※7)

調査の結果、介入群の参加者の中には、メンタルヘルス不調の兆候が見られる26名の参加がありました。睡眠改善プログラムの実施前後のデータを比較したところ、睡眠の質を確認する調査「アテネ不眠尺度」については開始時7.15点から4.85点( ▲2.31)、労働生産性の低下率を測る調査票「WLQ」については、開始時92.1点から93.1点(+0.93)に改善が見られました。平均睡眠時間については平均6.30時間から平均6.33時間と大きな変化は見られませんでした。
[画像5: https://prtimes.jp/i/85335/21/resize/d85335-21-29d947c589e0ad411bf2-4.png ]


今後の展開


今回の効果検証を通して、睡眠は心身の疲労回復だけでなく、日々のパフォーマンスや労働生産性向上の改善にも効果があることが明らかになりました。介入群の参加者においては、睡眠と生産性に相関がみられ、オンラインアドバイスによる睡眠改善指導で参加者それぞれのライフスタイルや睡眠課題に寄り添った睡眠改善を受けることによって、睡眠・労働生産性の高い改善が得られる傾向があることも確認いたしました。また、睡眠改善を通してメンタルヘルス不調を予防する効果が期待できることも示唆されました。

NTT PARAVITAでは、これまで培ってきた知見を活かし、企業・組織の更なるサポートを行う施策として、従業員のメンタルヘルス不調の予防およびメンタルヘルス不調の兆候が見られる利用者のストレス低減に向けた睡眠改善を強化して参ります。当社のサービスによって、現代社会生活で乱れがちな睡眠習慣を整えていただくことで、日本人の熟眠感を取り戻していくこと、そして今後の活動を通して働く世代の疾病の予防、生産性向上、メンタルリスクの低減に寄与していきたいと考えています。

足立浩祥先生(大阪大学大学院・医学系研究科/日本睡眠学会専門医)のコメント


近年、睡眠不足や不眠など睡眠に問題を抱える方が多く見られます。
この度のNTT西日本のグループ社員を対象にした効果検証では、働き世代の睡眠の現状や課題が浮き彫りになる一方で、適切な介入・支援によって睡眠改善はもとより、労働生産性やストレスにも波及効果が期待される結果が示されています。日本人の平均睡眠時間はOECD加盟国の中で最下位である我が国において、従業員の睡眠改善を行うことは社会全体にとってますます重要になっています。今回の調査を身近な事例として捉えていただき、企業や組織、社会全体において、より良い睡眠を得るきっかけとなることを願っています。

100社限定「ねむりの応援団お試しキャンペーン」実施のお知らせ


NTT PARAVITAが提供する法人向け睡眠改善トータルサポートサービス「ねむりの応援団」(https://nemuri-supporters.nttparavita.com/)において、3ヶ月でお試しいただける「トライアルプラン」の提供を実施しています。お試し価格で、「ねむりの応援団」による睡眠改善効果を実感いただける内容となっております。

「ねむりの応援団お試しキャンペーン」のお問合せ・お申し込みは、以下「ねむりの応援団」HPのお問合せ内容に「ねむりの応援団お試しキャンペーン」とご入力ください。
https://nemuri-supporters.nttparavita.com/

お問い合わせ


本プレスリリース・本サービスへのお問い合わせは、以下のメールアドレスまでご連絡ください。(メールタイトルにて「ねむりの改善プログラム」に関するご連絡である旨を明記ください。)
contact@nttparavita.com

※ニュースリリースに記載している情報は発表日時点のものです。現時点では発表日時点での情報と異なる場合がありますので、予めご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。
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※1 ねむりのあれこれ
https://nemurinoarekore.nttparavita.com
NTT PARAVITAの睡眠の専門家によるオンラインアドバイスで睡眠改善を行い、従業員の生産性向上と健康増進をサポートする健康経営サービス。

※2 OECD「Gender data portal 2021: Time use across the world」
https://www.oecd.org/gender/data/OECD_1564_TUSupdatePortal.xlsx

※3 厚生労働省「職場におけるメンタルヘルス対策の状況」
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001001667.pdf

※4 Active Sleep ANALYZER(アクティブスリープアナライザー)
https://activesleep.jp/asa/
パラマウントベッドが販売する、マットレスや布団の下に敷いて利用する睡眠センサー。

※5 アテネ不眠尺度:世界保健機関(WHO)が中心となって設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェク
ト」が作成した世界共通の不眠症の判定方法。8つの質問に対する回答を最大24点で数値化し、不眠度を測定。

※6WLQ(Work Limitations Questionnaire):タフツ大学で開発された、健康問題による仕事上の制約の状況や労働生産性の低下率を測る調査票。

※7 「複数企業の一般労働者を対象としたWorkLimitationsQuestionnaire日本語版(WLQ-J)の信頼性・妥当性の検討」(井田浩正ほか、2017年)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sangyoeisei/59/1/59_16-002-E/_pdf

本件に関するお問い合わせ先


NTT PARAVITA株式会社 マーケティング部 新田・原田
E-mail :contact@nttparavita.com

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