高齢者の安全と健康を支える商品、杖の専門店「近江一文字」による折り畳み杖「琵琶瑠璃」の開発ストーリー

2023年11月17日(金)8時0分 PR TIMES STORY

#開発ストーリー #杖 #高齢者

株式会社ゴールドクローバー(本社:滋賀県大津市)代表取締役の林 知史は近江商人の「商いで高齢化社会に貢献する”商助”」の概念のもと、杖の専門店「近江一文字」を滋賀県で運営しています。

「琵琶瑠璃」「パワーステッキ2G」「パワーグリップ」をはじめとした弊社の人気商品は代表取締役の林が百貨店担当の鮮魚バイヤーだった時の目利きの経験や品質へのこだわりから、使う人の気持ちに寄り添って開発したこだわり商品です。

このストーリーでは、なかなか軌道に乗らない事業の苦労や製品開発に込めた想いと、なぜこの商品を使って欲しいのかをお伝えします。

近江一文字店内撮影 代表:林 知史

商助で転倒事故を無くしたい。業界未経験から杖のお店のオープンを決意 「祖母との別れをきっかけに杖店で社会貢献への挑戦

杖の販売自体は2018年からスタートしました。

私の祖母が転倒で骨折し入院、寝たきりになり、そのまま亡くなる。

というのを経験し知った高齢者の社会問題。

「年間3万人の高齢者が不慮の事故で亡くなる」

「不慮の事故のうち8割が転倒・転落が原因」

この社会問題をなんとか解決したいな・・・

そんな時に知ったのが「商助」です。

商助とは國松善次元滋賀県知事が発案されたとされる概念で、これまで「自助・互助・共助・公助」という4助のカタチで助け合いは構築されてきましたが、企業や事業者が商いで地域や高齢者を助ける持続可能性の高い支援の形に感銘を受け、高齢者の転倒事故を少しでも減らすために、業界未経験から杖のお店をオープンすることを決意しました。

初年度売れたのは1本のみ。地道な販売と認知拡大の継続で全国からご来店いただけるまで

当時、借りていた事務所になる借家の玄関先に杖を10本ほど並べてのスモールスタートで始めました。今、あらためて写真を見て思いました、これが後に専門店になるとは思えないほどヒドイ有様ですよね。

徐々に杖の種類を増やしながら商工会の合同チラシに掲載したり、イベントに出展したりで、初年度に売れたのは1年間でわずか1本というところから、地道に販売と認知獲得を継続し、日本中探しても数少ない杖の専門店、近江一文字にしかない唯一無二の杖として、今では地元滋賀県のみならず、新幹線や自動車で東京や神奈川の関東圏、愛知大阪などをはじめ、南は福岡まで他府県からもご来店いただけるようになりました。

現在では日本にはない発想で作られた海外企業から日本総代理店権利を取得したり、オリジナル商品を開発したりしていますが、最初は今より苦労の連続でした。

メーカーでの仕入れ先が見つからずネットの卸サイトで仕入れていた

杖のお店をオープンするにあたり1番苦労したのは

「仕入れ先の確保」です。国内の様々なメーカーや問屋さんに連絡しましたが、

”一見さんはお断り”と、実績がないことを理由に、どこもお断りされました。

私は百貨店や大型スーパーを担当する鮮魚専門店のバイヤーを十数年していましたから、「取引して欲しい」とお願いはされても断られるという経験をしたことがありませんでした。

この時、会社の看板がない個人の弱さを痛感しました。「そうは問屋が卸さない」よく意味は分からないけど聞いたことはあった、この言葉の意味をこの時初めて理解しました。「そうか仕入れってさせてもらえないんだ」と。

でも仕入れできないと事業はできないわけで、仕方なしに、ネットの卸サイトや二次三次の卸をしてるところから仕入れるのですが、仕入れ値が高くてとても利益が出るようなものじゃありませんでした。なにしろ、普通にAmazonで1個買う方が安いのですから。

利益が出ない国内メーカーからの仕入れ

1年2年と試行錯誤しながら継続するうちに、徐々に仕入れさせていただける国内メーカーさんも増えてきましたが、その時の問題は、国内メーカーの商品はネットで 叩き売りされているということです。

例えば定価が1万円の杖がネットを見ると5800円で売られたりしています。ネットは同じページの中で複数の事業者が同じメーカーで仕入れた同じモノを販売していますから、値下げ合戦で安く売らないと消費者に選んでもらえません。そりゃ、消費者の立場からしたら同じモノなら安い方がいいですから当然です。

でもそのネットの安売りの値段は、私たちが業者が仕入れる値段より安かったりします。仮に店舗で定価で1万円で販売しても、ネットを見たお客様に「ネットは5800円で売ってる!」と言われてもどうしようもありません。

ですので、やっとの思いで国内メーカーから仕入れが出来たとしても、今度は利益も出なければ、下手するとお客様の信頼を失うということになる。これは暗礁に乗り上げたという絶望感を感じました。

実は違った日本と海外による杖づくりの設計思想

画像:パワーステッキ2G

国内メーカーから皆と同じ物を仕入れていたら、資本力のある大手は安く仕入れ出来るが、私のような小規模事業者では大手と同じ値段で仕入れ出来ないので利益が出ない。

そこで私は海外の展示会に出向いたり海外企業を訪問して、日本に無い杖を取り扱い始めました。そして海外の企業とやり取りしたり、実物を触ってるうちにわかったことが「杖作りのコンセプトが日本と全く違う」ということです。

日本で出回る杖は大きく2種に分かれます。

1.介護福祉系のコストカットした杖の形の金属の棒

2.カラフルな色や柄だけあしらったおしゃれ杖

私も当初は介護系のダサい杖は誰も持ちたくないからオシャレなカラフルな杖が喜ばれるはず。そう考えていましたが、そうじゃないことに気付いたのも、海外企業の杖を取り扱ってからです。

(画像:東京ギフトショーに出展したときの様子)

マスクをしてるようにコロナ禍で、お店もお客様が一人も来ない日が続きましたね。

特に最初に出会った、アメリカの杖で当社の主力商品の一つ「パワーステッキ2G」はアメリカの整形外科医が開発したわけですが、この杖はただデザインが奇抜とか色がオシャレとか、病院で手配される金属の棒とは全く違って、「使う人に寄り添った機能性」があるんです。

機能性と言うと、多くの人は使いもしないGPSが付いてるとか、夜道で歩くこともないのにLEDライトが付いてるとか、杖の重量バランスも考えずラジオが合体してるとか想像されるんですけど、杖の利用者でそんなのを求めてる人は一人も見たことがありません。

どれも杖を使わない人が勝手に想像で付加した意味のない機能です。

ですがアメリカは全然違いました。

アメリカでは世界トップクラスの軍人の人数を誇りますし、スポーツも盛んですから、ケガをする、脚を失う方など高齢者じゃなくとも杖を必要とする方が多く、杖の設計思想が日本と全く違います。

それは

「いかに歩きやすくなるか?」

「身体の負担を和らげるか?」です。

当店に来られるお客様でもよくおられますが

脚が悪くなったので病院で杖を渡された。次は肩や肘、手首が痛くなったので、

また病院に通って治療と投薬を受けている。

こういうケースは割とあるのですが、実は杖が体に合っていないことから、起こってるケースが多いのです。

身体に合わない杖を使うと、杖を使うことで身体のどこかに、新たな負担が生じます。膝をかばうために、腰に負担がかかる、という感じです。

そういったことを無くすために、パワーステッキ2Gは第三の脚をイメージして作られており、先ゴムは360度接地し地面にグリップしますし、クネクネと足首のように稼働することで、安定感をもたらします。

またショックアブソーバーを内蔵することで、膝のクッションの役割を果たし、車がショックアブソーバーで乗り心地やコーナリング性能を高めるように、身体の負担、痛みを抑えながら第三の脚として歩行を促進してくれる。という機能性があります。

つまり、日本の杖は利用者の現状を考えずに販売プロモーションとして機能を付加しているのに対し、海外の杖は、利用者の歩行の悩みを解消するための機能を考え製造されているのです。

クラウドファンディングで生み出した杖が好評

パワーステッキ2Gは海外のプロスポーツ選手や国王にも愛用される、米国整形外科医が開発したメディカル発想の杖。耐荷重260kg、身長2mまでOK。1番の特徴は「痛みを抑えて歩きやすくなること」。

自動車同様にショックアブソーバーを内蔵することで、身体の揺れを抑え関節、筋肉の負担をやわらげ、身体が安定し、脚の関節を模した特殊な先ゴムを併せて、第三の脚を使って歩けるような感覚になる唯一無二の杖。

パワーステッキ2Gの詳細はコチラ

https://tue.oumiitimonji.com/?pid=166044266

この日本にはないメディカル発想のパワーステッキ2Gを日本中に知ってもらうためにクラウドファンディングから販売をスタートしました。

高齢者はネットやクラウドファンディングをほとんど見ないという中で、約302万円、自社調べですが2021年12月当時の杖ジャンルの最高額の約3倍の支援を集めたことを皮切りに、お問い合わせも増え、杖を使う人に本当に必要な機能性にこだわって商品開発を進め、そのオリジナル第一弾が我が地元滋賀の琵琶湖の朝、夕、夜の色をイメージし命名したカーボン製折り畳み式杖「琵琶瑠璃」です。

画像:カーボン製折り畳み杖の琵琶瑠璃

日本で広く売られている安価な杖が大量にある中、軽量で握りやすい、歩きやすいと大変好評をいただいており、Amazonでの通販も行っていますが、当店の折り畳み杖として1番人気となっています。

そして、杖を突く人全員に使って欲しい杖の交換用先ゴム「パワーグリップ」です。この先ゴムは衝撃吸収と安定感を増すためのクッション層があり、特殊なナノ素材をゴムに配合することで、濡れた場所でも滑りにくいので安心して歩けることと、杖ごとの買い替えをしなくとも、今お使いの杖に装着できるので、杖の交換用ゴムとしてはお高いのですが、大変好評をいただいており、それだけ、既存の杖の先ゴムに不満や不安をお持ちの方が多いのだと考えています。

日本の杖は滑り問題による安全性が課題

日本で販売されてる杖は高いのも安いのも、99%以上が滑ります。驚くことに「杖が滑らないように」という概念が無いのです。

ただコストを意識して大量生産された固いプラスチックのようなキャップ、先ゴムが杖に付いています。

ですので、転倒しないように杖を使う人の中でも、杖が滑って転んだ、怖い想いをした、という人は少なくありません。

私は百貨店などで、品質や目利きをして商品を仕入れるバイヤーを十数年していた経験がありますので、ただ儲かるかどうかだけで商品を選べない性格なのです。

業界未経験から参入したのでなおさら日本の杖業界に違和感を感じました。

モノの本質や作り手の想い、購入していただいた方が、どのように喜んでいただけるのか?それが大事。

そういった性格なので、利用者のことを考えていない日本で販売されてる杖に対して、正直、怒りを感じたりするのです。

画像:近江一文字のロゴ 名前の由来は「近江商人」であることの近江と、私がこだわりの鮮魚バイヤー時代に愛用していた包丁の銘が京都の「菊一文字」であったため、「一」の字を横にした杖に見立てて、「近江一文字」と命名しました。

これからも杖を作って転倒事故を減らしていく

画像:近江一文字店頭にて地元メディアに取材いただいた時のもの

最後までお読みいただきありがとうございました。

本来なら私ぐらいの小規模事業者であれば、普通にメーカーから仕入れて販売するだけでいいのですが、良いモノを提供したい、高齢者の転倒事故を減らしたい想いが強いので、資金繰りは大変ですが「琵琶瑠璃」「パワーグリップ」「パワーステッキ2G」をはじめ、こだわりの杖を広めるために頑張っています。

日本人の平均年齢は約50歳、100歳を超える人は10万人に達しようとしていますし、男女ともに寿命が延びている分、健康で生涯自立歩行したいところです。

少しでも高齢者の転倒事故を減らすために、この商助の活動を応援いただけますと幸いですし、近江一文字のこだわり商品を取り扱いたい事業者様がおられましたら卸販売もしていますのでお気軽にお声がけください。

【近江一文字ネットショップ】

https://tue.oumiitimonji.com/

【琵琶瑠璃】

https://amzn.asia/d/g6dPTqP

【パワーグリップ】

https://amzn.asia/d/hcNcqOZ

【パワーステッキ2G】

https://tue.oumiitimonji.com/?pid=166044266

【事業者様向け卸サイト問い合わせLINE】

https://lin.ee/KMy3WXI

#医療福祉 #開発秘話 #高齢化社会


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