総合人材サービス会社「ランスタッド」の型破りなCEOと「横浜F・マリノス」人気監督が語る、ダイバーシティが問われる時代のリーダーシップとは

2023年11月17日(金)15時0分 PR TIMES STORY

ランスタッドは世界最大*の売上を誇る人材サービス会社で世界一公平で専門性の高い人材サービス会社であることを目指しています。働き方先進国オランダの発祥で、現在は世界39の国と地域に展開しており、国内では北海道から九州まで97か所に拠点があります。日本は今、人材不足やインフレ補償など多くの社会課題に直面していますが、ランスタッドは企業と人材をマッチングするだけでなく、人々のキャリアライフに寄り添うことで、より多くの人の真の可能性を引き出し、社会にポジティブなインパクトを与えたいと考えています。

*Staffing Industry Analysts 2022、人材サービス企業売上ランキングより

総合人材サービスを提供するランスタッド株式会社は2023年3月からJリーグの強豪、横浜F.マリノスのオフィシャルパートナーになりました。ワークライフバランスの大切さや、チームマネジメントのベストプラクティスなどを発信することでスポーツ文化の発展を支援したいと始めた活動です。代表取締役会長兼CEOのポール・デュプイは「スポーツは人生を豊かにするために多くのことを教えてくれる。落ち込んでも立ち直ること、コツコツ努力すること、負けた時の口惜しさ、勝った時の喜び、そして仲間を支えるチームワーク。私自身のキャリアライフにおいてもスポーツを通じて学んだことが大変役立っている。」と話します。強豪サッカーチームと人材サービス会社のコラボレーションについて2回にわたりお伝えしていますが、後編となる今回はCEOポール・デュプイと横浜F・マリノスのケヴィン マスカット監督の特別対談をお届けします。

マスカット監督自身のルーツを深掘りしつつ、選手たちの能力を引き出すリーダーシップがどのように形成されたのかに迫ります。聞き手は、ランスタッドで代表取締役会長兼CEOを務めるポール・デュプイです。

デュプイ:私はこの対談をずっと楽しみにしていました。というのも、僕とケヴィンさんは共通点が多いですからね。

マスカット:そうですね。私たちは年齢も近いですよね。何度もスケジュールを調整し直したので、この対談がやっと実現して私もうれしいです。

デュプイ:早速、本題に入りますが、今回のテーマは「リーダーシップ」です。最近、ダイバーシティという言葉をよく耳にしますが、多様性だけでなく、公平性や包括性という考えも交えながら進めていきたいと思います。ケヴィンさんはフットボールを通して、さまざまな経験をしてきましたよね。

マスカット:私はフットボールの視点で語っていきますが、大丈夫ですか?

デュプイ:もちろん、そのスタンスでお願いします。ケヴィンさんはオーストラリアでもプレーしてきましたよね。

マスカット:そうですね。私自身はイギリス生まれで、大人になってからフットボール選手としてイギリスに戻りました。私の両親は、私がまだ1歳にも満たない幼い頃にオーストラリアへ移住しました。父親はイギリスと同様、またはより大きなチャンスを得るために、家族全員でオーストラリアに移住するのが最善であると考えたのだと思います。

ただ、移住の目的はおそらく父と母にとってのチャンスというよりも、私や妹、あるいは移住先のオーストラリアで生まれた弟のためだったように感じています。当然ですが、私は父や母の背中を見て育ちました。もちろん両親にもより良い雇用やチャンス、多くのことに挑戦する夢があったはずです。彼らにもそのような機会があったのかもしれませんが、実際の日々は仕事に忙殺されていました。父は仕事に行き、帰宅し、また仕事に行き、帰宅することで精一杯でした。彼らの人生の多くは、日々の仕事に費やされていたように思います。

父の頭には、私たち子どもへの可能性や期待があふれていたのでしょう。その期待を胸に、子どもである私たちの将来のために、両親は自分たちの時間という犠牲を払ってくれていたのだと思いますし、そのことについて、私はとても感謝しています。

■両親からリーダーシップの本質を学ぶ

デュプイ:私たちはともに移民国家であるオーストラリアと、私はカナダで育ちました。同じようなバックグラウンドを持っていることに、共通点を感じています。私たちの祖先の多くはケヴィンさんの父親と同じような経験をしてきたと思います。そして、生まれた祖国と、育った国が異なるというバックグラウンドこそが、私たちのリーダーシップの成り立ちに影響しているようにも思います。

マスカット:指導者や管理・監督者、CEOやマネージャーには、それぞれ肩書きがありますが、いかなる場面においてもリーダーシップは求められるものだと思います。

自分たちの両親について考えると、親ほど責任重大なリーダーシップは無いと感じます。リーダーシップの本質は、より多くの知識を持った上で、言葉で深く語り掛け、導くことではないでしょうか。

デュプイ:確かにそうですね。父や母は名刺のない肩書ですが、家族を率い、家族を良い方向に導く存在です。

マスカット:リーダーシップについてブレインストーミングをすると、各国の大統領や企業のCEOについて話しがちになりますが、結局のところ親になれば、自分がこれまでやってきたことを生かし、人生を通して親としてのリーダーシップの責任が伴い続けますよね。

デュプイ:私もその考えに共感します。そして、ケヴィンさんにも経験があると思うのですが、50歳を過ぎて、私は父と同じような言葉を使ったり、ますます父に似てきていると感じています。子供の頃、すごく嫌だと感じていたことを、自分の子供たちに言ってしまう自分がいるのです(笑)

マスカット:私もそうです。猛暑が始まる少し前、両親が日本に遊びに来て久しぶりに再会しました。ここ2、30年間、オーストラリアを離れていた時期が長かったので、久しぶりに長い時間を一緒に過ごしていると、僕にもそのようなことが起こり始めました。妻からは「お義父さんとそっくりになってきたわね」と言われましたね(笑)。幼少期はとても楽しく幸せだったし、もちろん悪いことではないのですけれどね…。

私がフットボールを始めたのも、のめり込んだのも、父のおかげだと思っています。父は私の最大の批評家であり、一番のサポーターでもあります。今年の父の日だった日曜日にお祝いを伝えたくて父に電話をしたのですが、その前日の土曜日の試合に負けた後だったので、あまり長く会話することはできませんでした。なぜなら父は、僕と同じように、横浜F・マリノスが負けたことをとても悔しがっていたからです。

※2023年のオーストラリアの「父の日」は9月3日(日)。横浜F・マリノスは前日2日のJ1第26節・柏レイソル戦で0-2の敗戦。

デュプイ:とても素敵な父子関係ですね。

マスカット:素晴らしい関係だとは思います。もし彼がコーチだったら、何が起きたのかをフィードバックしてくれるはずです。

■勝利への渇望に勝る、成功への近道はない

デュプイ:私もアイスホッケー選手としての経験がありますが、子供の頃、アイスホッケーのリンクから家に帰る車の中が少し怖かった思い出があります。試合が終わって家に帰る途中、もっと上手にできるはずだったプレーやミスを父に指摘されるからです。ただ、私が間違っているとか、悪いといった指摘の仕方ではありませんでした。私にはもっと可能性があるし、努力が足りないといったニュアンスのアドバイスだったと記憶しています。ケヴィンさんは、お父様からどのようなアドバイスを受けて育ってきましたか?

マスカット:私の親も似たような感じですね。ただ、私の周りはすべてが勝利至上主義で動いていました。何から何まですべて結果重視。今思えば、勝つためにはもう少しうまくやることもできたはずです。

デュプイ:それは大変でしたね。

マスカット:一方、今の世代は、まずトライしてみることだったり、楽しければいいという風潮があります。それはそれで素晴らしいことですが、自分の子供たちや若い人たちには、バランスを取りながらスポーツや政治に関わり続けて欲しいという気持ちもあります。

偉大なアスリートをはじめ、どの分野でも偉大なリーダーたちには、偉大な指導者が寄り添っています。そういった環境に身を置き、周囲とも切磋琢磨することで、幼い頃から競争心が身につくのだと思います。私は歳を重ねるにつれ、それこそが最高峰のリーダーシップなのだと感じるようになりました。

最終的に成功するためには、成功を勝ち取る意志が大事になることも事実で、他の何よりも勝利への渇望が勝ると考えています。そして、「成功=結果」と定義するのであれば、プロセスを磨くことこそが結果を得るための重要なポイントです。現に今の私は完全にプロセス志向になっています。ただ、依然として勝利への意志を強く燃やすことも忘れてはいません。

デュプイ:ワォ!それはまさにアスリートとしてのリーダーシップですね。ピッチ上で勝つために必要なのは貫き通す力であり、山あり谷ありの浮き沈みを乗り越えることが大事で、そこでまた一つ逞しくなるのでしょうね。

■偉大なリーダーには信念があり、自分に厳しく負けず嫌い

 デュプイ:話は変わりますが、私は以前、マーティン・ルーサー・キングやガンジー、有名なスポーツ選手や監督など、あらゆるリーダーを研究した経験があります。その結果、彼らの第一の共通項として「負けず嫌い」という特徴がありました。勝つことが好きというよりは、負けることが大嫌いだったのです。

 

マスカット:競争の世界では負けることはよくあることですが、それも興味深いですね。

 

デュプイ:もう一つは他人と競争するのではなく、常に自分自身と競争するというスタンスを持っていることでした。スポーツであれば、昨シーズンの自分よりも、先月の自分よりも、常に上を目指し、少しでも成長する努力をしていました。かつ、己に対して厳しいのも特徴です。最後にもう一つ、私が強く印象に残ったのは、彼らは皆、人々を惹きつけ、彼ら自身がチームを導く指針の一部となり、ムーブメントを起こすことができるカリスマ性を持ち合わせていました。

 


マスカット:それはリーダーシップを語る上でとても重要な要素だと思います。人々はリーダーに対し、揺るぎない信念を持っているかを見ますし、リーダーの信じる力が人々を惹きつけるのです。それこそが、自信に満ち溢れているリーダーシップなのではないでしょうか。

 

執筆・編集・構成/大林洋平

当対談は3部作でお届けしています。

横浜F・マリノス 監督対談(第1段)自分の信念を持って結果にこだわり、プロセスを磨いていくことこそ、リーダーシップの本質 

https://advice.randstad.co.jp/tenshoku/f-marinos3

横浜F・マリノス 監督対談(第2段)一人ひとりの長所を伸ばせば、チームの可能性は無限に広がる https://advice.randstad.co.jp/tenshoku/f-marinos4

横浜F・マリノス 監督対談(第3段)自立できるチームをつくるために行動しつづける、リーダーとしての在り方 

https://advice.randstad.co.jp/tenshoku/f-marinos5

<横浜F・マリノスグッズのプレゼントキャンペーンを、X(旧 Twitter)にて実施します!>

2023年11月17日(金)〜2023年11月30日(木)までの期間中、ランスタッド公式X(旧 Twitter)アカウントにて、フォロー&引用ポストキャンペーンを実施します。

ランスタッドXアカウントのフォロワー様の中で、ランスタッドのXアカウントがポストしている投稿を引用ポストして、記事の感想をシェアいただいた抽選で3名の方へ、ケヴィン マスカット監督のサイン入りミニトリパラをプレゼントいたします。

詳しくは、ランスタッドのXアカウントをチェック。ぜひお気軽にご参加ください!

また、公式noteでは、インタビューの裏話も公開中ですので、ぜひご覧ください。  https://note.randstad.co.jp/n/n51536a89db6b


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