株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズ 、「東京都ベンチャー技術大賞」にて「特別賞」を受賞

2023年11月20日(月)16時46分 PR TIMES

2023年11月20日
株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズ

株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズ(本社:東京都、代表取締役社長:小林雅之、以下、「オンチップ
社」)は2023年11月20日に、東京都が主催する「東京都ベンチャー技術大賞」において、当社の開発製品「On-chip Droplet Selector」が「特別賞」を受賞したことをお知らせいたします。
尚、当社は2013年に当時の主力製品であるマイクロ流路チップ型セルソーター「On-chip Sort」で「優秀賞」を受賞しており、今回で、二度目の受賞となります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/68897/6/resize/d68897-6-57e34491282be07b53cf-0.jpg ]

(左から4番目、当社代表取締役社長 小林雅之)


■ 東京都ベンチャー技術大賞について

[画像2: https://prtimes.jp/i/68897/6/resize/d68897-6-1a92cb0273cdd0df8f7b-1.png ]

中小企業の製品・技術、サービスの開発や販路開拓を促進し、その優れた製品・技術、サービスを国内外に発信することを目的とした、東京都主催のコンペティションです。5つの審査基準「新規性・創造性」「技術的完成度」「独自性」「市場性」「成長性」において、総合的に優れたものを表彰しています。
数多くある中小企業、ベンチャー企業の製品・サービスの中から当社の「On-chip Droplet Selector」が「特別賞」として選出されました。
https://www.tokyo-venture-award.com/gaiyou/

2023年11月20日から開催されている「産業交流展2023」において表彰式が行われ、東京都知事より表彰状を頂きました。


■ 今回の受賞製品「On-chip Droplet Selector」について

【開発の背景】

持続的な経済発展、地球環境変動への対策のために、CO2排出の削減、環境負荷の低い方法での物質生産が求められています。例えば、化学プロセスでの物質生産は、石油を原料として、高温・高圧下で行われ、多くのCO2を排出し、多くのエネルギーが必要です。
これに対して、細胞・微生物による物質生産は植物や廃棄物を原料として、常温・常圧下で行われ、環境負荷が低いだけでなく、約100年前の青カビから抗菌作用のあるペニシリンの発見のように、人類の健康や産業に大きく貢献してきました。

地球上には1兆種もの微生物が存在すると言われていますが、その中で生活や産業に利用されている微生物は極めてわずかです。有用微生物(候補)を選別(スクリーニング)する技術に大きなイノベーションがなく、膨大な手間と時間がかかるためです。
この微生物スクリーニングに革新をもたらそうとするのが本製品です。

【本製品の概要】
[画像3: https://prtimes.jp/i/68897/6/resize/d68897-6-eace8aeafe19fcbe95fb-3.jpg ]


本製品は、大量に作り出した微生物を内包した油中Dropletを微小培養区画として用いることで、大規模でハイスループットな微生物/細胞のスクリーニングが可能となる装置です。
この大量(10⁶個)の微小反応培養画となるDropletを1秒間に約千個の解析を行うことで目的の反応を起こす微生物を見つけ出し、その分離、分注まで行える世界で唯一のシステムとなります。
近年、革新がない生きた微生物のスクリーニング方法に革新をもたらしつつあります。



【従来技術との比較】
[画像4: https://prtimes.jp/i/68897/6/resize/d68897-6-63dab11715ea59de14b6-4.jpg ]


有用な微生物の探索や育種における現在のスタンダード技術はマイクロプレートを用いる方法です。この方法は 1万サンプルが限界で、時間と人手、培地や試薬のコストも膨大となります。
これに対して、本装置によるDroplet法では、これらの課題を解決しております(右表参照)。
本製品を使用すれば100万サンプルの中から、有用微生物の候補を短時間でスクリーニングすることが可能となります。


【今後の展望(微生物の活用)】

持続的な経済発展、地球環境変動への対策のために、例えば以下のような微生物の活用が求められています。 
 1. 微生物による石油にかわるエネルギーの生産
 2. 微生物によるプラスチックの分解
 3. 微生物による廃棄物の有効利用やCO2 の吸収
 4. 微生物による植物の生育促進、化学肥料の削減
 5. 微生物による汚染物質の分解、土壌改良
 6. 微生物の産出物から新たな機能物質、薬の発見
 7. 微生物を活用した機能性食品
 8. 腸内細菌の改善による健康の維持

本受賞製品の普及によって、これまでにない高効率な微生物スクリーニングが可能となり、上記の実現に貢献できると考えています。
[画像5: https://prtimes.jp/i/68897/6/resize/d68897-6-deea57894ac8d2fdf6e4-5.jpg ]

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