「他の塾に変えたい」と子どもに言われたとき、仕事ができる親は何と答える?
2024年11月23日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン
「自分の仕事に足りないことを全部言語化してくれる本」「会社員人生が180度、変わった!」そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』シリーズ三部作だ。これまで4400社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「一生活躍し続けられる」メソッドや思考法を授ける本シリーズは、さまざまな業界から圧倒的な支持を集めている。今回は、全ビジネスパーソンに必須の「意思決定」のあり方を指南する、シリーズ最新刊『パーフェクトな意思決定 「決める瞬間」の思考法』の中から、特別に本書のエッセンスを解説する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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仕事ができる人は?
仕事ができる人は、修正を成長に捉え直すことができます。 ただ、ここで大事なポイントがあります。 それは、
「ただし決めたことは全力でやる」
ということをセットにすることです。
決めたことを徹底的にやった。 しかし、結果が出なかった。 そのときに、「華麗なる修正」が効果的になるのです。
「他の塾に変えたい」と子どもに言われたとき
もし、決めたことを徹底的に実行できていなかったら、最初の意思決定に立ち戻ることができません。
たとえば、子どもの塾選びを考えてみてください。
「Aという塾に入ると成績が上がる」
という情報を我が子が友達から得てきたとします。 それにより、親は、「Aという塾に通わせる」という意思決定をします。
そして、1年後、子どもの成績が上がらなかったとしましょう。 子どもは、
「Aを辞めて、Bという塾に変えたい。そっちのほうが成績が上がるらしい」
と言ってきたとします。
さて、その情報を鵜呑みにすべきでしょうか。
ここで最初に確かめないといけないのは、Bという塾のことではありません。
「Aという塾で、全力で勉強に取り組んだのか?」
ということです。 これを確かめないといけません。
Aという塾で一生懸命に勉強に取り組んだかどうか。 そこができていないと、Bという塾に移っても、同じことを繰り返す可能性が高いです。
一度、決めたら、その後は目移りせず、「目の前のことに集中する」ということが必要なのです。
それは、子どもの教育でも、自分の仕事でも、まったく同じことです。
(本稿は、『パーフェクトな意思決定』の著者・安藤広大氏が特別に書き下ろしたものです)
株式会社識学 代表取締役社長
1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学を卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングス、ジェイコム取締役営業副本部長を経験。プレイングマネジャーとして「成長しないチームの問題」に直面し悩んでいたときに「識学」に出合い、2013年に独立。多くの企業の業績アップに貢献した。2015年、株式会社識学を設立。わずか4年足らずで上場を果たし、これまで9年間で約4400社に識学メソッドが導入されている。著書にシリーズ累計150万部を突破した『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』(ダイヤモンド社)がある。『パーフェクトな意思決定』はシリーズ最新刊。