創業60周年。感謝と挑戦を胸に、持続可能な街づくりへの取り組み。既存住宅のオーナー様との関係を再構築し、生涯にわたって住まいに関するお役立ちを提供する「西神分譲団地」(神戸市西区)の取り組み5

2023年11月28日(火)8時0分 PR TIMES STORY

“住まいの器”だけでなく“住まい手の心豊かな暮らし”を商品開発で実現する、という創業当時の松下幸之助社主の家づくりに対する想いは、そのまま街づくりにも引き継がれました。そこに暮らす人たちの健康、快適・利便性、豊かなコミュニティを実現し、その街で生活することの誇りであるシビックプライドを醸成するトータルな提案は、現在の街づくりにおいてさらに磨き上げられています。

「街づくり」編全5回のうち最終回は、1982年に街びらきをした神戸市西区の西神(せいしん)ニュータウンの分譲団地で始まった、住まいのリフォーム、買取再販をはじめとする再生型の街づくりを紹介します。

新旧のオーナー様が混在して暮らす西神住宅団地

西神ニュータウンは、神戸市西区・須磨区の丘陵地帯に、住宅と産業を中心とする複合機能団地として開発すべく、神戸市営地下鉄西神・山手線の開発とともに計画されました。複数の宅地開発のうち、最も早く開発が進んだ西神住宅団地は1982年に街びらきが行われ、1987年には市営地下鉄西神中央駅が開業。これに合わせて駅周辺には西神そごう(2020年8月に閉店)、神戸西神オリエンタルホテルなどの商業・宿泊施設のほか、西区役所、市立病院などの公的機関も整備され、神戸の副都心の一つとして発展を遂げてきました。

西神住宅団地はその後、継続的に整備が進み、現在では約634haの宅地に約2万世帯が暮らしています。パナソニック ホームズではこのうち、2千戸強の住宅の建設を「西神分譲団地」として手がけました。「最も早くに建てられたオーナー様は入居から40年以上が経過していますが、築10年に満たない新しいオーナー様もおられ、新旧のオーナー様が混在して暮らしておられるのがこの街の特徴です」と、パナソニック ホームズ ストック事業部ストック戦略企画部 部長の山脇 信二は説明します。

山脇 信二

2020年にストック事業部を新設

パナソニック ホームズではこれまで新築時の営業担当者がオーナー様に対するアフターフォローについても担当していました。ただ、担当者の裁量にゆだねられ、必ずしもすべてのオーナー様に寄り添う体制は整っていませんでした。そこで、2020年にストック事業部を新設。オーナー様への引き渡しから2年間は新築の営業担当者が対応し、3年目以降はストック事業部内にあるパナソニック ホームズのオーナーサポート部が、10年目以降はパナソニック リフォームとパナソニック ホームズ不動産がオーナー様の住まいに関わるニーズに細かく応えていくことにしました。「ストック事業部ができる以前より、住まいの長寿命化、持続的な街づくりに向けた取り組みが必要だという問題意識を持っていました。当社がストック事業を成長戦略の一つに位置付けたことでオーナー様との関係強化に、より本腰を入れて取り組むことになりました」と山脇は経緯を説明します。

パナソニック ホームズのオーナーサポート部とパナソニック ホームズ不動産パナソニック リフォームの3社が連携することで、現在お住まいの住宅の「リフォーム」と、転居の際には既存住宅の売買仲介や買い取ってリフォームしたうえで販売する「買取再販」の事業へ特に注力し、パナソニック ホームズの新築戸建住宅の営業部門や街づくり・分譲事業部門とバリューチェーンをつなぐことで、お客様と生涯を通じてのお役立ちを図る体制がここに整いました。

パナソニック ホームズ不動産に買取再販の専任部隊を設置

買取再販事業の推進部隊は、パナソニック ホームズ不動産に2021年 4 月に新設された住宅流通推進センター(後に住宅流通部)が担っています。パナソニック ホームズは、それまで、優良な既存住宅を社会の共有資産として住み継ぐための仕組みとして大手ハウスメーカー10社グループで設立した「優良ストック住宅推進協議会」に参加。パナソニック ホームズとして1990年以降に建てられ、基準を満たす優良な住宅を「スムストック」と認定し、協議会によって認定されたスムストック販売士が査定を行って販売を行ってきました。

住宅流通推進センターでは、この取り組みをさらに広げるとともに、買取再販の対象についても、パナソニック ホームズがこれまで施工した既存住宅累計34万戸に加え、一般のマンション住戸へと広げました。同センターで物件を買い取り、グループ傘下のパナソニック リフォームがリフォームやリノベーションを施し、再販売までを行います。

センター発足後に成約した戸建て住宅第1号案件は横浜市都筑区に建っていた築16年の住宅でした。オーナー様がご高齢を理由に高齢者施設への住み替えを希望され、センターで買い取りを実施。外装の塗装メンテナンス及び水回りなどの設備を最新のものに替えるなどパナソニック リフォームが改修を施しました。2021年4月よりリフォーム事例として公開したところ、すぐに新しいオーナー様への再販が決まりました。

赤羽 潤

パナソニック ホームズ不動産 取締役副社長の赤羽 潤は、グループならではの買取再販事業の強みについて「自社建築の建物だからこそ品質状況と価値を適正に評価でき、売主様にとって納得性の高い買い取り価格が実現します。直接買い取りを行うため従来、売買仲介に要していた時間が不要となるため早期の現金化が可能となる上、仲介手数料も不要となります。また、住み替えて新しい住宅を当社グループで建築いただく場合には、新居が完成するまで旧居にお住いいただくことができ、仮住まいに要する費用などをかけずに転居することができます」と説明します。

当初8人からスタートした同センター(現、住宅流通部)の陣容は現在64人にまで増えています。

西神住宅団地を舞台に3社一体で活動に取り組む

ストック事業をさらに本格的に推進していくためにパナソニック ホームズグループが着目したのが西神分譲団地でした。同団地で重点的に取り組むことになった経緯について山脇は「グループではこれまで全国で数多くの街づくりを手がけてきましたが、西神住宅団地は冒頭にも触れたように、2千戸強の住まいを建築させていただいた中に、築40年を超える住宅から10年に満たない住宅もあり、いわばグループの家づくりが凝縮された形で集積しています。オーナー様のニーズもそれだけ多様であると考えられ、そのニーズに寄り添うことで様々なチャレンジが可能となります。数多くの事例を手がける中で、西神分譲団地で獲得したノウハウを全国のオーナー様にも展開できるのではないかと考えました」と説明します。

その西神分譲団地では、パナソニック ホームズのオーナーサポート部、パナソニック ホームズ不動産、パナソニック リフォームの3社が一体となった活動が進められています。2021年以降、3社合同による勉強会を定期的に開催するとともに、現地に出向いて合同でチラシを配布するなかで、年代ごとの住宅の特徴なども把握していきました。

つい先日リフォームを終えられたオーナー様宅を前にパナソニック リフォーム神戸営業部神戸第一営業所の寿崎 達也は、パナソニック ホームズ不動産の営業担当者3人を前にリフォームの概要を説明します。「今回のリフォームは、オーナー様宅にパナソニック ホームズのオーナーサポート部の定期点検に同行した際に、今後のメンテナンススケジュールについて複数パターンのご提案をしたことから実現しました。外壁に採用された光触媒タイルはセルフクリーニング効果でメンテナンスの手間を軽減できます。また外壁タイル張りは今回打ち替えした外壁シーリングを樹脂モルタルと共に保護しますので、シーリングの性能を長期間維持するメリットもあります。屋根については重ね葺きという工法を採用しており、既存のスレート瓦の上から防水シートと金属製の軽量瓦を重ねていますので美しさと防水性に優れた仕様となっています。外壁タイル張りも屋根重ね葺きも建物の荷重が増加する工法となります。パナソニック ホームズの家は耐震性の高い頑強な家ですが、1棟1棟建物毎に構造計算をした上で施工を行っています」

寿崎 達也

寿崎の話を聞いたパナソニック ホームズ不動産 近畿住宅流通センターの岩本 喬介は「ふだんからパナソニック リフォームの社員に同行してオーナー様宅をお訪ねすることもあります。お互いに情報を共有しながら連携していきたい」と話します。また、同センターの井上 廉は「パナソニック ホームズの多様な住宅が集積している街でこうしてグループとしての話を聞くことによって、グループ全体でオーナー様に寄り添っていくのだという意識がさらに強まりました」と語ります。

2022年には、神戸市西区の区制40周年イベントにパナソニック ホームズグループとして協賛、ブースを出展し、買取再販、リフォーム事業の認知を図りました。そのイベントにはパナソニック ホームズ不動産 近畿住宅流通センターの田中 彩貴もスタッフとして参加しました。「オーナー様の想いに耳を傾けながら、買取再販につなげていくことはもちろん、リフォームの要望があればパナソニック リフォームにつないでグループで提案していけるようさらに知識とスキルと蓄えていきたい」と話します。

左から井上 廉、岩本 喬介、田中 彩貴

パナソニック ホームズ不動産、パナソニック リフォームのスタッフを現場で束ねるパナソニック ホームズ ストック戦略企画部 事業企画課 事業企画開発担当リーダーの佐藤 将英は「西神住宅団地での取り組みではまずパナソニック ホームズ不動産、パナソニック リフォームの連携を深め、チームとしての一体感を育むこと。そしてもう一つは、グループの誰もがお客様の相談にワンストップで対応できる力をつけること」と西神住宅団地におけるプロジェクトの狙いについて語ります。

また、佐藤はプライム ライフ テクノロジーズグループ(PLT)を構成するトヨタホーム、ミサワホームとの連携の重要性についても言及しました。「PLTグループとして3社でお客様接点創出プログラムに取り組んでおり、神戸市西区のイベントにも3社共同で出展しました。3社それぞれが持つリフォームのテクノロジーの中から最適なものを提案し、それぞれの得意エリアでストック事業を広げていくことができれば」と今後への想いを語ります。

佐藤 将英

お客様に生涯寄り添う取り組みを全国へ広げる

西神分譲団地からスタートしたストック事業の深化への取り組みが本格化するのはこれからです。「以前であれば、一度家を購入したら一生そこで住むものという考え方が多くを占めていましたが、近年はライフステージやライフスタイルの変化に合わせて住み替える方々が増えつつあります。オーナー様にとってはひとつの窓口で入居後の様々な相談ができるという認識を広め、何らかの理由でパナソニック ホームズの住宅を手放す際のお手伝いを現在の10%から20%へ、そして将来的には50%へと増やしていきたい」と山脇は今後の展望を語ります。

赤羽はそのためにも新築戸建住宅の営業部門や街づくり・分譲事業部門との連携が欠かせないと強調します。「オーナー様が新しく家を建てた段階からパナソニック ホームズの担当者とともに当社の住宅流通部(旧、住宅流通推進センター)のスタッフも同席し、建てた後、先々までグループで関わらせていただくことをお伝えすることで関係性を築きながら、安心感、メリットを伝えていきたいと考えています。パナソニック ホームズの資産である、全国の支社、支店網としっかり連携を図りながら、お客様へのお役立ちをしていきたい」と語ります。

当社は、創業者松下幸之助の想い、“住まいは人間形成の場”を原点と位置付け、良質な住宅提供による社会貢献を目指しています。ストック事業を通して、良質な既存住宅の流通を実現させるとともに持続的な街づくりに寄与していきます。

▶”持続可能な街づくり” 第1号

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▶”持続可能な街づくり” 第2号

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▶”持続可能な街づくり” 第3号

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▶”持続可能な街づくり” 第4号

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次号は、すべてはお客様のために。CSの取り組みを ご紹介します。(12月22日公開予定)

◎パナソニック ホームズ株式会社について

パナソニック ホームズ 創業60周年特設サイト:https://homes.panasonic.com/60th/

商品ページ:https://homes.panasonic.com/

企業情報ページ:https://homes.panasonic.com/company/

公式Twitter:https://twitter.com/panasonic_homes


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