抗生物質やホルモン剤など「4つの不使用」を貫く受注生産のお肉『4Xミート』の安全と美味しさの秘密

2023年12月5日(火)11時0分 PR TIMES STORY

戸張貴取締役商品統括本部長

株式会社SL Creationsは、1970 年創業。「どこよりも安心・安全」そして「どこよりも美味しい」食品の開発・販売にこだわり、現在、年間1,100品目のオリジナルブランド商品を、個人宅配や法人向け社食サービスで展開。2020年から外販にも力を入れ、百貨店や冷凍食品専門店など販路を拡大しています。

2020年発売の『Z’s MENU』は、コロナ禍のおこもり需要を受け、日々の食卓をグレードアップする高品質の高級冷凍食品として様々なメディアで取り上げられています。『Z’s MENU』の味と品質を作る上で欠かせないのが、お肉メニューの原材料として使用される「4Xミート」です。

このストーリーでは、「4Xミート」誕生の裏側について、商品開発部責任者の戸張貴取締役商品統括本部長が振り返ります。

お肉の自社開発!きっかけは1990年前後、安全・安心志向の豚肉「SPF豚」の登場

SL Creationsが独自の飼育プログラムで飼育・商品化している4Xミート(牛・豚・鶏)は、飼育段階で、「抗生物質」「治療用化学薬品」「遺伝子組換え不分別飼料*」「ホルモン剤」の4つの不使用をお約束しているお肉です。

*遺伝子組換え農産物の混入を防止するため、分別生産流通管理をしていない飼料

1990年前後、安全・安心志向の豚肉としてSPF豚(エスピーエフとん:人体に有害な病原菌を含む特定の病原菌を持たない豚)がスーパーの店頭に並び始めていたものの、その魅力は消費者に伝わらず売上は伸び悩んでいる、という話を聞いたことが4Xミートを開発しようと思い立ったきっかけでした。

当時、企業が自社販売のためだけに生産者と手を組んで食肉を開発するというのは珍しい事でしたが、お客様の為に良いものを作りお届けしたいという食肉事業者との出会いから、美味しさと安全性にこだわった商品をお届けする主婦の販売組織を抱えていた当社であれば、お客さまとの橋渡しができると考え開発に着手。

昨今、薬剤耐性(AMR)について問題になっていますが、家畜が病気になった場合も一般的に治療用化学薬品を使って病気を治します。弊社では、4Xミートの開発にあたり、治療用化学薬品を投与した家畜のお肉が与える人への影響について懸念を抱き、そもそも病気にかからないための飼育環境整備と、家畜の免疫力を高めることに取り組みました。具体的には、畜舎や鶏舎、出入りするスタッフや車両、荷物に至るまで消毒・殺菌などの防疫体制を整備することと、過密飼育によるストレスの予防、家畜がリラックスして過ごせる環境、腸内環境にも配慮したオリジナル飼料の開発など、工程ごとに調整を重ね、現在のプログラムを構築しました。

愛情を注ぎ細部まで気を配りながら丁寧に飼育するためには、スタッフの衛生意識も大切です。ポークの飼育農場では、病原菌などを持ち込まないよう、農場へは入浴し全て洗い流してから専用のユニフォームに着替えて入ることになっていますし、飼育スタッフは豚に病気を移す可能性がある猫を飼うことが禁止されているほか、持参する弁当に肉類を入れることも禁止されています。

商品化については、社内からは「お肉屋さんじゃないんだから豚肉を売るなんて」と反対意見がでていました。しかし、実際に試食をしてもらうと「これは、一人でも多くの方に味わっていただかなければ」という意見に変わりました。

畜肉を育てる時の飼料からこだわり、薬品を使用せず健康的に育てて、出来上がった食肉は責任をもって売り切る、というプロジェクトが生まれてから約2年の取組みを経て、1992年抗生物質やホルモン剤などを使用しない飼育による「4Xポーク(当時はシュガーポーク)」が誕生しました。

「今でも初めて試食したときの脂身の甘さが忘れられない」と、当時の開発担当者や当時から携わっている販売員も絶賛する美味しさで、発売時に多数のメディアを招いてのポーク試食会でも、驚きの声があがったと聞いております。

1992年6月、初の試みとなる食肉(ポーク)のセット販売・年間契約をスタート、大ヒットとなりました。今では当たり前になった食品のサブスクリプションですが、開発当初は、生産者が大切に育てたお肉を1頭買いして無駄にすることなく責任をもってお客様に美味しく食べてもらいたい、との思いで始めたことで、生産者や私たちの思いをお客様に広く共感いただけたことが大ヒットにつながったと理解しています。

その後、1994年に「4Xチキン(当時シュガーチキン)」、1997年には「4Xビーフ(当時シュガービーフ)」を開発・発売。『4Xポーク』は2022年に30周年を迎えました。

ストレスない環境で大事に育てられた豚は「どこよりも安心・安全」そして「どこよりも美味しい」

30年以上継続・発展できたポイントは、他にない美味しさです。生産者が自信をもっておいしい、自分も食べたいと評価しているお肉です。ポークにありがちな嫌なにおいがしない、というポイントも評価いただいています。においは腸内環境やストレスが影響するため、飼料には穀物にヤシの抽出物を混ぜること、遺伝子組換え穀物は使用せず、さらに、乳酸菌を加えることで腸内環境を良くして健康を維持することに加え、豚がストレスなく良い環境で育つことを重要視しています。肥育する場所も重要で、現在は、愛媛県の山あいにある指定農場で、温度管理、衛生管理を徹底して、外部から病原菌を持ち込まないように厳重な管理をしています。

どこよりも安全な食肉の開発を進めるなかで、1996年に「合成添加物を一切使用しない、天然添加物も厳選する」という約束を公言した「安全宅配宣言」を行いました。さらに、「世界一の安全とおいしさ」を標榜して、1998年からは遺伝子組換え食品の使用停止するなど、こだわりを強めていきました。

4XMEAT開発・販売を進め、お客さまの反響を感じる中で、必然的に誕生した食品づくりへのこだわりが、現在に続く商品開発へのこだわりにつながりました。

1992年発売 4Xポーク(当時シュガーポーク)

1994年発売 4Xチキン(当時シュガーチキン)

1997年発売 4Xビーフ(当時シュガービーフ)

4Xミートを余すところなく活用するための加工品やレシピ提案

4Xミートは、年間でお客さまにご契約(毎月届け)をいただき、必要な数だけ飼育を行う『受注飼育』のお肉です。1頭丸ごと商品化するため部位を指定しての購入はできませんが、使いやすい形状・規格(スライス・カット済み)に処理を施し、冷凍でお届けしています。原料の段階で、熟成をかけたり、脂身を最もおいしく感じる比率でトリミングをするなど、美味しく食べていただけるよう工夫をしていることはもちろん、冷凍で流通保管を行うことで、使いたい時に使える利便性、保存性の高さに加え、美味しい状態のまま品質を落とさずご家庭で食べきる、食品ロス削減にもつながっています。

4Xポークは健康補助食品の原料としても活用しています。肝臓の一部は、中高年の認知機能の一部である記憶力(見た内容を覚え、思い出す力)の維持をサポートする機能性表示食品『シュガーコリン』に、皮から抽出したコラーゲンは『飲むコラーゲン』として商品化をしています。

飲むコラーゲン(左上)・飲むコラーゲンスーパー(左下)・シュガーコリン(右)

使い慣れていない部位であっても『限りある資源を、無駄なく美味しく食べていただく』取り組みとして、お肉の試食会やさまざまな部位のレシピ提案も行っています。

商品規格も家族構成に合わせて選択できるよう、1パックあたりの内容量が、1〜2名分に適したものから、3〜4名分のファミリー向け規格と選べるようになっており、必要な方には販売員が世帯人数を考慮しお客様毎におすすめのコースを提案しています。

現代人のお肉の摂取量は高度経済成長期以降増加の一途をたどり、1962年度対比で1人当たり年間消費量は約3.8倍、油脂類も倍増しています。食生活が豊かになり、米や魚、野菜が中心の日本型食生活から肉や油を使った料理が好まれるようになったことで、健康面での問題が指摘されるようになりましたが、買いすぎ&食べすぎが要因のひとつであることは明らかで、毎月決まった量が届く『お肉のサブスクリプションサービス』は、消費者の健康維持にも役立つサービスと考えています。

レシピ提案メニュー

すべての人の健康に、健康づくりは良質な食品づくりから

現在、4Xミートの美味しさや健康・環境に配慮した生産システムを理解してくださっているおよそ15万世帯のお客様に、毎月4Xミートをお届けしています。

「厳格な飼育プログラムに沿って育てられていると聞き、安心していただけるお肉だと思いました。それ以来、長いおつきあいをさせていただいています。今はチキンとポークを購入していますが、臭みがなく、肉そのものの味わいがしっかり感じられるので、シンプルな味つけでもおいしいんです。部位ごとにメニューの幅も広がって楽しく調理しています。」

「家族みんなが4Xミートのファン。特にチキンが好きで、シンプルな味つけでもおい

しく仕上がるところがお気に入りです。月刊カタログ掲載の料理を参考にしたり、知識豊富な販売員さんが使い方を教えてくれるのもいいですね。毎日の活力の素になっています。」

「冷凍のお肉は解凍がめんどうというイメージがありましたが、4Xミートは前の晩に冷蔵庫に移しておくだけで、さっと料理にとりかかれて便利。子育てもあり、なにかとあわただしい毎日ですがとても助かっています。味もよく、他の店で購入した豚肉と比べても臭みを感じませんし、子どももよく食べてくれます。」

「驚くほど柔らかくて、しっとりしている4Xチキンのむねスライスしゃぶしゃぶ。これを鶏しゃぶにして、かけぽんと卵黄を合わせた卵黄ポン酢でいただいています。ポークは薄切り肉を愛用。ドリップがなくて使いやすいだけでなく、甘みがあっておいしいから、肉巻きや野菜炒めなどに大活躍。4Xミートは家族にも好評で、食卓に「おいしいね」「うまいなぁ」の声が飛び交うほど。」

など、ご好評をいただいています。

世界的なエネルギー価格や穀物飼料価格の高騰は、4Xミートの存続を左右する脅威となっています。しかし、一度生産をやめてしまうと再び再開することは不可能に近いこと、こうした時代だからこそ本当に安全で美味しいものをお届けする意義を考え、4Xミートに共感し支援し続けてくださる多くのお客様のために、また厳しいまでの飼育プログラムのもと高品質のミートを育ててくださる生産者の方々のために『守るべきことは守る』の精神で取り組みを続けています。


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