まもなく公演開催!ウクライナ発「雪の女王」。完全オリジナルのバレエ作品を、名門ウクライナ国立バレエが披露!元ウクライナ日本大使に聞く、日本初演「雪の女王」の魅力

2023年12月19日(火)11時46分 PR TIMES

間もなく、12月23日から1月14日にかけて、ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)の来日公演が行われます。日本初演となる、話題の「雪の女王」に注目!

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芸術の古都キーウから、ふたたびウクライナ国立バレエが来日いたします。現地では未だ戦禍に見舞われていますが、日本での公演開催は団員たちにとって大きな希望と励みになっています。多くのファンから愛されている名門バレエ団による、華やかな名作バレエの舞台をお楽しみいただけます。
今回お届けするのは3作品。特に「雪の女王」は日本初演!アンデルセン童話が、どのように舞台化されているのかに、期待が高まります。クリスマスの時期に相応しい、新しいバレエ作品をお楽しみください。

アンデルセンの童話を原作にした、バレエ団の完全オリジナル全幕作品「雪の女王」について、2016年の制作時にキーウで現地初演を鑑賞した、元在ウクライナ日本大使の角茂樹氏にお話を伺いました。

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ーウクライナ国立バレエのオリジナル作品「雪の女王」は、お気に入りのバレエ作品と伺いました。
キーウで初演をご覧になられたのですね。

 はい。ウクライナで、2016年の初演、そして再演も観ています。クラシックの基本に忠実なダンスを綺麗に踊る、マリウス・プティパ以来の伝統を大事にしているバレエ団だというのが私のウクライナ国立バレエの印象でしたが、「雪の女王」にはダイナミックなダンスも入っているので伝統的なバレエが好きな方も、もう少しモダンなバレエが好きな方も楽しめると思います。
 ウクライナでは、新作バレエのすべてが必ずしもレパートリーとして残るわけではなく、上演されなくなるものもありますが、「雪の女王」は初演から観客の反応がよかったので、おそらくレパートリーとして残っていくものになると、観終わってすぐに思いました。終演後、初演当時の芸術監督で振付を担当したアニコ・レフヴィアシヴィリさんに、すごくよかったと伝えたところ、とても喜んでくれたのを覚えています。

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ーこの作品の魅力について教えてください。

 物語はアンデルセンの童話に基づいています。カイという少年の目と心臓に、雪の女王が作った鏡の破片が刺さって性格も変わってしまう。そして、雪の女王に連れ去られたカイを、幼馴染の少女ゲルダが探しに行きますが、その旅の途中で様々な困難に出会うのです。ようやく雪の女王の宮殿にたどり着き、カイと再会して…。

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 小さいお子さんから大人まで楽しめるわかりやすいお話なので、原作童話のストーリーを知らなくても十分に楽しめると思います。アンデルセンの「雪の女王」は、以前は日本でもよく読まれていた童話でした。私自身小さい頃、このお話の舞台を観に行ったことがあります。最近は「アナと雪の女王」の方が広く知られていますし、今のお子さんはあまりアンデルセンの童話などはお読みにならないかもしれませんが、童話としてはクラシック中のクラシックですから、バレエを通してこのお話を知るのもいいのではないでしょうか。大人にとっても、アンデルセンを改めて読むいいチャンスになると思います。


—ウクライナのバレエ事情はいかがでしょうか。

 共産主義の時代から、バレエは多くの国民が観るものでした。私がウクライナに駐在している時に、ウクライナ国立歌劇場を改築して3Dマッピングの装置を入れたのですが、当初、日本の外務省は、歌劇場なんて限られた人しか行かない場所に3Dマッピングの装置をいれても…、という反応でした。
そこで私が「日本ではバレエファンは限られた人たちかもしれないが、ウクライナではバレエはチケットの値段も安く抑えられていて、ごく普通の市民からバレエ好きまで観客層はとても幅広い。バレエ芸術は、ウクライナ国民にとって誇りであり、彼らは、ウクライナ国立バレエは世界で最高のバレエ団だと思っている。
だから、その歌劇場に日本からの支援で3Dマッピングの装置を入れることは、ウクライナの人々を喜ばせることになるのです」と説明したところ、理解を得られて、装置の設置が実現しました。
 この装置を入れたことで、照明も舞台装置もコンピューター制御なので、1人で操作できるようになりました。そのおかげで背景や舞台装置もどんどん変えられるようになっています。

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 バレエが市民の間に根付いているので、ウクライナでは火曜から日曜まで毎日いくつもの異なる劇場で上演が行われていて、週末は昼夜公演があります。キーウの国立バレエ学校も超一流ですから、素晴らしいアーティストが育っており、ダンサーの層も厚いと思います。ウクライナ国立バレエの現在の芸術監督である寺田宜弘さんも、キーウ国立バレエ学校の出身です。

ーキーウ国立バレエ学校からは、たくさんの優れたダンサーが世界に羽ばたいていますね。

 キーウにはいくつかバレエ学校がありますが、最高峰はキーウ国立バレエ学校です。バレエ学校の公演には、世界中からエージェントがスカウトにくるんですよ。第3学年のときに才能のある子どもに目をつけておいて、翌年もう一度観に来て、テクニック、表現力、そして体型などを再確認してから契約すると聞いています。おっしゃるように世界に出て行ったダンサーもたくさんいますが、ウクライナに残って活躍している人たちも多くいます。


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—最後に改めて「雪の女王」について、お勧めされるポイントをお聞かせください。

 アンデルセンの心温まる童話の世界を、美しい音楽、美術、そして古典的でありながらダイナミックなダンスで描いた、素晴らしい作品です。どうしてこれまでアンデルセンの「雪の女王」を題材にしたバレエが、あまりなかったのかと思うくらい、バレエにぴったりの題材です。
ロシアによるウクライナ侵攻後は、ロシアの作曲家であるチャイコフスキーの音楽演奏を控えることになったため、初演時とは音楽構成を変えて、新たにシュトラウスやマスネを使って再構成したそうです。私はこの新しい音楽による版は観ていないので、来日公演で観られることを楽しみにしています。

(インタビュー 守山実花(バレエ評論家))



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角茂樹 (元駐ウクライナ特命全権大使)
外務省においてウィーン代表部大使、国連大使、バーレーン大使、ウクライナ大使を歴任し、現在は玉川大学、岩手大学その他で国際関係論の客員教授を務める。外務省在籍中は、ヨーロッパ、ニューヨークなどでオペラ、バレエを精力的に鑑賞。ウクライナ大使時代は、ウクライナ国立歌劇場のオペラやバレエを支援し、家族の一員と言われるほど親しんだ。

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ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)
150年以上の歴史を誇るウクライナ国立歌劇場を本拠地とする。旧ソ連時代は、ボリショイ劇場、マリインスキー劇場とともに三大劇場と称された。バレエ界をリードする世界的なスター・ダンサーを数多く輩出し、古典の名作から現代作品、ウクライナならではの作品まで幅広いレパートリーを持つ。海外公演も盛んで、1972年の初来日以降、2007年からはほぼ毎年来日して300回以上の来日公演を開催し、高い評価を得ている。2022年12月、バレエ芸術監督に日本人として初めて寺田宜弘氏が就任した。


■公演詳細 https://www.koransha.com/ballet/ukraine_ballet/ <こうらんしゃ で検索>
■公演タイトル ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)
■公演日程 2023年12月23日(土)~2024年1月14日(日)
■予定演目 「雪の女王」「ジゼル」「ドン・キホーテ」
■会場  東京国際フォーラム、東京文化会館、フェスティバルホール ほか
     東京、前橋、川越、静岡、水戸、京都、和歌山、岡山、大阪  全16公演予定
■チケット料金 SS席18,000円〜D席7,000円(※各地別料金)
■出演予定 O.ゴリッツァ、I.クラフチェンコ、K.ミクルーハ、M.スハルコフ、Y.ヴァーニャ、O.オメリチェンコ ほか
      管弦楽:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団(1/14のみ)
      (※公演日により特別録音音源を使用)
■その他 ※「ドン・キホーテ」「ジゼル」:未就学児入場不可 「雪の女王」のみ:4歳以上入場可
     ※出演者は変更になる場合がございます。予めご了承ください。
■チケットのお問合せ 光藍社チケットセンター 050-3776-6184 (12:00〜16:00/土日祝休み)※12/29〜1/4休

お知らせ:ウクライナ国立バレエは、2022年冬より公演名を変更いたしました。2022年8月まで、初来日より半世紀にわたり親しまれた名称「キエフ・バレエ」として来日公演を行っておりましたが、ウクライナ首都名の「キーウ」表記が一般化するにあたり「ウクライナ国立バレエ」に名称を変更しております。ご了承くださいますようお願い致します。
また、類似タイトル公演などが同時期に来日公演を行っておりますが、本来日公演「ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)」とは異なりますので、ご注意ください。

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