グリーン物流優良事業者表彰にて最高位である国土交通大臣表彰共同受賞

2023年12月20日(水)19時16分 PR TIMES

異業種連携による2024年問題に対応した持続可能な物流体制の構築とCO2排出量削減

ライオン株式会社(代表取締役社長:竹森 征之)は、アサヒロジ株式会社(代表取締役社長:児玉 徹夫)、鈴与株式会社(代表取締役社長:鈴木 健一郎)、住友精化株式会社(代表取締役社長:小川 育三)、ダイオーロジスティクス株式会社(代表取締役社長:竹内 正人)、日本ノボパン工業株式会社(代表取締役社長:山本 拓)、株式会社PALTAC(代表取締役社長:吉田 拓也)、ユニリーバ・ジャパン(代表取締役社長:ジョイ・ホー)、公益財団法人流通経済研究所(理事長:青山 繁弘)、の8社(五十音順・ライオン含めて計9社)とともに、2023年12月18日(月)、砂防会館(東京都千代田区)にて開催された「令和5年度 グリーン物流パートナーシップ会議 優良事業者表彰」にて、最高位となる国土交通大臣表彰を共同受賞しました。
 荷主企業や荷受人、物流事業者を含む異業種複数社が連携し、中継輸送やDFL(※1)、DXを活用し、2024年問題に対応した持続可能な物流体制の構築と環境に配慮した取り組みを高く評価されたことによる受賞となります。
*ライオン株式会社は下記ケースAに参画しての受賞となります。
(※1) デザイン・フォー・ロジスティクスの略。物流の生産性向上を目的として製品の設計等を行うことを指し、パレットへの積み付け効率を考慮した製品・外装サイズの見直しを行い最適化することで、パレタイズによる積載率の低下を最大限抑制することができる。
[画像1: https://prtimes.jp/i/39983/58/resize/d39983-58-9a5c4630e270535e5ce4-0.jpg ]

  表彰式の様子
(前列左から) ダイオーロジスティクス株式会社 代表取締役専務 久川 敏也
       アサヒロジ株式会社 常務取締役 庄田 宗久
国土交通大臣 斉藤 鉄夫
鈴与株式会社 専務取締役 西ヶ谷 嘉明
住友精化株式会社 物流購買部長 北沢 晋一
(後列左から) ライオン株式会社 執行役員 生産物流本部長 清水 康継
株式会社PALTAC 執行役員 商品本部長 井上 浩一
日本ノボパン工業株式会社 取締役営業本部長 羽場 千季
ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社 取締役副社長 兼 営業本部長 篠原 亜季
公益財団法人流通経済研究所 主任研究員 田代 英男

■受賞案件概要
 異業種連携によるDFL、DXを活用した2024年問題解決への取り組み
(3運行・ケースA/B/C)
 物流の2024年問題や環境負荷低減に対応するため、発荷主、着荷主、物流業者、研究機関が連携し、輸送中継拠点を起点とした内回り型の中継輸送、マッチングシステムを活用した往復運行を実施しました。さらにDFL、DXを活用することで、実車率、積載率を低下させることなく、コンプライアンス運行および車両使用台数削減によるCO2排出量削減を実現しました。

●ケースA.包装設計の見直しとモジュール化および14mシャーシの活用による運行 
(鈴与/住友精化/日本ノボパン工業/ライオン)
 ドライバーの労働条件改善推進にはパレット化が効果的な一方、バラ積みからパレット積みへの変更にあたっての課題は積載率が低下する点でした。今回その課題に対して、荷主側がDFL観点で包装設計の見直し・モジュール化(※2)および大型のトレーラ(14mシャーシ)を活用した輸送への切り替えを行ったことで、積載率の低下を抑制。また、荷主の出荷ロット調整により、トレーラを活用した異なる荷主間での共同運行が実現し、必要車両台数削減によるCO2削減に貢献しました。
(※2) 梱包仕様を決める際に、パレットに対応した「包装モジュール寸法」を適用することを言う。


【各社の役割】
・鈴与…大型のトレーラ(14mシャーシ)の活用、および荷主間のラウンド運行による車両台数削減
・住友精化…出荷ロットの調整およびトレーラ運行への切り替えによる積載率向上・車両台数削減
・日本ノボパン工業…出荷ロットの調整およびトレーラ運行への切り替えによる積載率向上・車両台数削減
・ライオン…パレット化によるドライバー労働環境改善、包装設計見直しとトレーラ運行への切り替えによる積載  率向上


<包装設計の見直し・モジュール化>
 バラ積みからパレット積みにすることにより、積み卸し時間が1台あたり75分削減。さらにモジュール化により、積載効率を改善。
[画像2: https://prtimes.jp/i/39983/58/resize/d39983-58-edb40fac9b62e0b594bf-1.png ]

  バラ積載         パレット化        モジュール化
<トレーラ(14mシャーシ)への切り替え・中継輸送>
 輸送中継拠点にて中継輸送を行い、異業種間での効率的な共同運行を実現。
[画像3: https://prtimes.jp/i/39983/58/resize/d39983-58-a40e97e68c578993e15d-2.png ]

●ケースB.SIPスマート物流荷主マッチングを活用した中継輸送の実現 
(アサヒロジ/鈴与/ダイオーロジスティクス/流通経済研究所)
 SIPスマート物流サービス(※3)事業の一環として整備された荷主マッチング分析システムを活用し、荷主2社間の効率的な往復運行を実現しました。3拠点を経由した長距離帯の中継輸送を行い、ドライバーの労働条件改善に貢献しました。
(※3) 戦略的イノベーションプログラムの略。業界や企業をまたいだ情報連携を実現することで、物流の無駄を削減し生産性の向上に貢献する取り組み。


【各社の役割】
・アサヒロジ…出荷ロットの調整およびトレーラを利用した中継輸送による積載率向上・車両台数削減
・鈴与…複数の輸送中継拠点を活用した中継輸送によるコンプライアンス運行の実現
・ダイオーロジスティクス…出荷ロットの調整およびシャーシを共同利用した中継輸送による積載率向上・車両台 
 数削減
・流通経済研究所…荷主マッチング分析システムの整備、マッチング成果の実証


<SIPスマート物流荷主マッチング>
 異なる荷主間での貨物マッチングにより、往復運行を創出。
[画像4: https://prtimes.jp/i/39983/58/resize/d39983-58-0b964f3eaebb8ac20aa2-3.png ]

<長距離帯の中継輸送>
[画像5: https://prtimes.jp/i/39983/58/resize/d39983-58-9ca84c331fd41708aecc-4.png ]

●ケースC.輸送工程の見直しによる車両台数の削減  (PALTAC/ユニリーバ・ジャパン/鈴与)
 着荷主が車両ごとに最適な積載量を考慮した発注調整を行うことで、デポ倉庫を経由しない直送化を実現しました。さらにトレーラ運送に切り替え、輸送に必要な車両台数の削減、CO2排出量削減に貢献しました。

【各社の役割】
・PALTAC…発注調整システム活用による車両台数削減、輸送工程改善
・ユニリーバ・ジャパン…着荷主との調整による車両台数削減、輸送工程改善
[画像6: https://prtimes.jp/i/39983/58/resize/d39983-58-8964c5c3ed561955b4d2-5.png ]

■本取り組みの背景
 ドライバーの時間外労働の上限規制が施行される「2024年問題」への対応が各社で課題となっているなか、特に長時間の拘束が避けられない長距離運行ルートの「運び方」の抜本的な見直しは急務です。また、ドライバーの労働環境の改善だけでなく、CO2排出量削減など環境負荷低減への取り組みも、持続可能な社会の実現に向けて重要な課題となっています。
上記の社会的背景に加え、物流においては運行効率の向上も重要な観点です。今回受賞した本取り組みは、発荷主、着荷主、物流業者、研究機関が協働でそれらの課題解決に向けて取り組んだものとなります。


■本事業の成果
 ・CO2排出量の削減…合計199.8t ‐CO2/年(実施前と比べ38.5%削減)
 ・実車率向上…合計92.3%(13.2%向上)
        ケースA:91.0%(12.7%向上)
        ケースB:96.4%(13.4%向上)
        ケースC:81.4%(17.4%向上)
 ・車両台数削減…合計411台/年(実施前と比べ41.6%削減)
         ケースA:330台/年(実施前と比べ43.3%削減)
         ケースB:33台/年(実施前と比べ25.5%削減)
         ケースC:48台/年(実施前と比べ50.0%削減)
■今後の展開
今後も業種業界に関わらず、パートナーとなりうる企業と積極的に取り組みを広げることにより、効率的かつ持続可能な物流体系の構築を進めてまいります。

【関連情報】
・国土交通省「令和5年度 グリーン物流パートナーシップ会議 優良事業者」
https://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu01_hh_000733.html

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