博物館「B宝館」 初代館長・森永卓郎さんを追悼「心から感謝の意を伝えたい」 3月から営業を再開
2025年2月4日(火)20時1分 スポーツニッポン
森永卓郎さんのコレクション約13万点を展示しているB宝館(所沢市)が4日、公式サイトを更新。原発不明がんのため1月28日に67歳で死去した森永卓郎(もりなが・たくろう)さんを追悼した。
初代館長・森永さんの死去を受け、同館は1月29日に臨時休業を発表。3月1日から営業を再開することも併せて伝えていた。
公式サイトでは「B宝館をご愛顧頂いている皆様へ」と題し、「2025年2月1日(土)の開館日につきましては、館長である森永卓郎の逝去を受け、急遽『臨時休館』とさせて頂きました。毎月の開館を楽しみにして頂いた方々には大変申し訳ありませんでした」と謝罪した。
文中で、2代目館長は生前最後の出演となった1月27日放送の文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」(月〜金曜後1・00)での森永さんの言葉を引用。「館長は、『楽しい社会って何なのか』という話をしていました。その中で『私はエンターテインメントの果たす役割って、すごく大きいって。私も隅っこでは発言してるんですけど、エンターテインメントって、別に何の役にも立たないわけです。ご飯を食べるっていう意味では。でも、そういう時代だからこそ、楽しめる社会を作るために大きな貢献ができんじゃないかな、という気がして仕方ないんですよね。(〜中略〜)世の中に役に立たないものだけに、こういう時代は(エンターテインメントが)一番役に立つんじゃないかという風に思うんですよね。』と語っていました」と記した。
そして「館長の言うとおり、エンターテインメントというものは、生きること(衣食住)と直接的には関係しないかもしれません。ただ、『楽しい社会』を作っていくという点においては、社会に対して大きく貢献できるものであることは間違いないと考えていますし、これからも、そのような存在であり続けられるよう、B宝館という大切な場所を守っていきたいと思います」と思いをつづった。
今後のB宝館の運営については「来月からは、これまでと同様に営業を続けていきます」とし、予定通り3月1日から営業を再開すると告知。
「最後に、館長は生前『バットは振り抜け』『フルスイングで生きる』という人生のテーマの話をよくしていました。館長はその言葉どおり、バットを振り抜いて逝ってしまいました。最期まで『森永卓郎』を貫き、人生をフルスイングして生きたと思います」と森永さんをしのんだ。
最後に「そんな館長を支え、愛して下さった皆様に、心から感謝の意を伝えたいと思います。素敵な愛を。 B宝館2代目館長」と締めくくった。
同館は森永さんが約50年をかけて集めたミニカーやドラえもんグッズなど13万点以上を収蔵。2014年にオープンし、開館日は毎月第1土曜日の月1回のみという独特の形式を取っている。