磯村勇斗、“出会い”の大切さ実感　綾野剛「勇斗は裸足で走ることを選択する」

俳優の磯村勇斗が、一年を通して優秀な活躍をした俳優や映画・ドラマ等を表彰する「2024年エランドール賞」の新人賞に選出され、8日、都内ホテルで行われた授賞式に出席した。
磯村は「昨年はテレビドラマ、そして映画と、たくさんの作品に携わることができ、たくさんの人たちと出会いました。先ほど裏で今までお世話になったプロデューサーの方、制作陣の方と久々にお会いすることもあり、いろんな周りの人たちに助けていただきながら、支えていただきながら、この場に立てているんだなと考えると、人との出会いを大切にしていかなきゃなと改めて実感したのと、自分は巡り合わせで助けてもらった部分が大きいので、しっかりと今後返していけるように努力をします。頑張っていきたいと思います」と宣言。そんな磯村の受賞のお祝いに、映画『最後まで行く』などで共演した綾野剛がサプライズで駆けつけた。
綾野は、スタンドマイクを動かして磯村の方を向くと、「磯村勇斗さん、受賞本当におめでとうございます。ここからは敬意を表して、普段呼ばせていただいているお名前でお話をさせていただきたいと思います。勇斗、おめでとう。あなたの飽くなき姿勢と一時も諦めない精神力、そして何より、見てくださる皆さんの心を震わせるお芝居は、勇斗の作品に対する愛と、圧倒的な努力が生んだと、心から思っています」と切り出す。
そして、「『ヤクザと家族』という作品で出会ってから、ずっと思っていたことがありますが、初めて伝えますね。例えばめちゃくちゃ芝居がうまくなるっていう靴が用意されても、きっと勇斗はこれからも裸足で走ることを選択するのだと思っています。その上で、いま動かせる体と、これからどんどん動かなくなっていく体と向き合う中で、勇斗が心が動き続ける限りお芝居を続けるんだっていう気持ちと、僕たちには心あるんだということを、僕はあなたから学びました。短い時間ですが、こういった光栄な場所に立たせていただき、何より一番近くでこうやって時間を過ごせること、とても幸せに思っています。敬意と敬愛と感謝を込めて、綾野剛でした」とメッセージを送り、握手と抱擁を交わした。