服に迷う時間がほぼゼロに!?家族4人分の服をまとめて収納できる、クローゼットの作り方とは?

2024年3月25日(月)12時30分 婦人公論.jp


毎シーズンとびっきりお気に入りの3〜4セットを用意。上下入れ替えてもOKなラインナップに。(写真:『これからの人生を豊かにする 時産 時間と心に「余白」が産まれる暮らし方』より)

厚生労働省が発表した「令和5年版厚生労働白書」によると、1997年以降、共働き世帯の数が専業主婦世帯より上回り、現在も年々増加している状況です。共働きをする中での家事や、子育てに追われてなかなか休めない人に向けて、「本当にやりたかったこと」をするための時間づくりを発信しているのは、シンプルライフ研究家で時産アドバイザーのマキさん。夫婦ともに会社員の共働きで、娘ふたりと4人で暮らしているマキさんいわく、ある工夫で「服に迷う時間がほぼゼロになった」とのことで——。

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今の自分に似合う服しか入っていない


私はもともと服が好きで、かつてはすごくたくさん持っていて、毎日何を着ようか迷って支度に時間がかかっていました。

でも、出かけたあとに、ふとガラスに映った自分を見て「やっぱりこの組み合わせじゃなかった」とモヤモヤしたり、「あれだけ迷ったのに結局いつもの黒ずくめじゃん……」となることも多く、「それなら最初から定番の組み合わせだけ持っておけばいいんだ!」という考えに至りました。

日常着は、半年に一度(春夏・秋冬)そのシーズン用に3セットほどコーディネートが組める分だけクローゼットに用意して、それを繰り返し着ています。

肌に直接触れるトップスは着倒す前提で毎シーズン買い替えると、丈感やシルエットがなんとなくその時代っぽくなり、年齢とともに変化する体型にも対応できます。何より自分が飽きない! おしゃれを楽しんでいる満足感が得られます。

10年くらいこのやり方を続けていますが、服に迷う時間がほぼゼロになり、いつでもその時期の自分にいちばんしっくりくる服が着られて快適です。

アウターやセットアップなどは長く着る前提で、飽きのこない上質なものを買って3〜5年は着続けます。

冬用アウターは黒のウールコート1着、学校行事や冠婚葬祭に対応できるセットアップは秋冬用のウール1セットと、シワが気にならない春夏用のポリエステル1セットだけ持っています。

少ない服がすべて吊るしてあるからすぐ選べる


服は家族4人分を、すべてひとつのクローゼットに収納しています。

限られたスペースに入る分しか持てないので、家族4人とも、服の数が少ないほうだと思います。


『これからの人生を豊かにする 時産 時間と心に「余白」が産まれる暮らし方』(著:マキ/文藝春秋)

下着やパジャマ以外の服はハンガー収納にしています。季節外のものだけ収納ボックスにしまい、クローゼットには「今着られるもの」しかかかっていない状態です。クローゼットの前に立ったら、あとは選ぶだけ。たんすや衣装ケースを開けて考える時間も要りません。

洗濯が終わった洋服はすべてハンガーに干し、乾いたらそのまま全員分ここに収納するだけなので、家事の面でも時産です!

子どもはたくさんあると無駄に迷ってしまう


子ども服コーナーは出し入れしやすいクローゼットの下段に配置。服が多すぎると選ぶのに時間がかかってしまうので、子どもの服も、シーズンごとに3〜4セットに数を絞っています。

バラしてもコーディネートできるようにセレクトしてあり、ショップで選ぶみたいにひょいと手に取って感覚的に着るものを選べます。

1年後にはサイズアウトして着られないこともしばしばなので、シーズンごとに少ない数を買って着倒せば、せっかく買ったのにあまり着なかったという無駄も減り、いつも新しいお気に入りの服を着られて満足度も高いはず。

冬のアウターはウールコートと、ダウンジャケットを1着ずつ持っています。

子どもの服を買うときの最重要ポイントは着やすさです。見た目が可愛い服もたくさんありますが、ひとりで着替えられるシンプルな形がベスト。袖や裾がもたついたりすると遊びに集中できないので、子どもが動きやすいことも大切です。

また、毎日の洗濯で他の服と一緒に洗えないもの、たとえばスパンコールが付いていたり、別でおしゃれ着洗いしないといけないニットなどは買いません。

今を快適に過ごしてくれたら


ときどき子どもが着てくれない服が出てきますが、着たくない理由を明確に言ってくれるので、バイヤーとしての私のセレクトもだんだん上達してきました。

子ども服をついたくさん買ってしまうのは、洗い替え用に6セットは持っていないと回らなかった保育園時代の名残かもしれません。小学生以降は乳幼児の頃と違い、6セットもあると組み合わせの掛け算が増えて、子どもは迷いやすくなります。

水玉×ボーダーのようなちぐはぐなコーディネートを「それ恥ずかしいよ」と子どもを否定して着替えさせることになったり、「今日はどれを着たらいい?」「後ろボタンがとめられない」など親が巻き込まれたり……。

子どものうちは、今しかできない子どもの活動(勉強や遊び)に時間を使ってほしいから、少しでも服に煩わされる時間が減ったらいいなという思いもあり、少数精鋭を取り入れています。

早い子だと小学校高学年から、遅い子でも中高生になったら自分でお店に売っている服を選ぶようになり、失敗もしながら、ひとり立ちしていくのでしょう。

先々、いざとなったら「服は少なくてもやっていける」という体験が役に立つかもしれないし……立たないかもしれませんが(笑)。今を快適に過ごしてくれたらいいなと思っています。

※本稿は、『これからの人生を豊かにする 時産 時間と心に「余白」が産まれる暮らし方』(文藝春秋)の一部を再編集したものです。

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