『ブンブンジャー』警察官・阿久瀬錠と同じ“正義感”持つ齋藤璃佑、小・中・高は学級委員長

2024年3月30日(土)12時0分 マイナビニュース

●ブンブラックのスーツ姿に身震いするような興奮
現在放送中のスーパー戦隊シリーズ『爆上戦隊ブンブンジャー』(テレビ朝日系にて毎週日曜9:30〜)は、車をモチーフにしたヒーローたちが、人間の悲鳴=ギャーソリンを集める大宇宙侵略大走力団「ハシリヤン」から人々を守って戦う物語である。ブンレッド/範道大也(演:井内悠陽)は「届け屋」、ブンブルー/鳴田射士郎(演:葉山侑樹)は「情報屋」、そしてブンピンク/志布戸未来(演:鈴木美羽)は「運転屋」と呼ばれ、それぞれの長所、持ち味を生かしてダイナミックな戦いを繰り広げている。
放送開始記念インタビューに、今回はマジメな警察官・阿久瀬錠(あくせ・じょう)を演じる齋藤璃佑が登場。放送開始前の制作発表会見では、錠がブンブンジャーの仲間となり、ブンブラックにブンブンチェンジすることがすでに明かされているが、バクアゲ1ではウエディングドレスグルマー、バクアゲ2ではソウジキグルマー、バクアゲ3ではトケイグルマーと、今のところ連続してハシリヤンの苦魔獣(くるまじゅう)に襲われ、ひどい目に遭っているばかり。しかし、バクアゲ4「ヒーローを呼ぶ声」では、何度もハシリヤンやタイヤ人間(ブンブンジャー)と遭遇している実績(?)を見込まれてか、国際宇宙対策機構(通称:ISA)の細武調(さいぶ・しらべ/演:ハシヤスメ・アツコ)に協力を要請される。スーパーヒーローに憧れる錠がいかにしてブンブンジャーの仲間に加わり、ハシリヤンと戦うことになるのか。錠と同じく、ヒーローに憧れて俳優を目指したという齋藤が、ブンブンジャーにかける思いとは何か。キリリとした表情と力強い目の輝き、そして相手の心を和ませるさわやかな笑顔が持ち味の齋藤に、本作出演への意気込みを聞いた。
○小・中・高は学級委員長を務めていた
——阿久瀬錠を演じるにあたり、齋藤さんご自身と「似ているな」と思える部分はありますか?
すでに放送をご覧いただいた方はお分かりかと思いますけど、錠はとことんマジメな人間なんですね。僕も小・中・高と学級委員長を務めていて、責任感とか正義感とかを持っているつもり。そんなマジメなところが似ているなと思います。あと、錠はちょっと抜けているというか、ポンコツ気味なところがあって、そういう部分も似ているんですよね(笑)。僕も、ささいなことから失敗をしてしまうタイプなので。
○好きだった戦隊ヒーローは
——ちょっとポンコツな部分も含めて、マジメな齋藤さんには好感度しかないですね。そんな齋藤さんが幼いころ、好きだった特撮ヒーローを教えてください。
世代的にストライクなのは『炎神戦隊ゴーオンジャー』(08年)です。ゴーオンブルーのフィギュアでよく遊んでいた思い出が残っています。あと、僕ではなく姉が『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(07年)のファンだったので、家に巨大ロボット(ゲキトージャ)の玩具が残っていて、こちらにも愛着があります。
——『炎神戦隊ゴーオンジャー』ではメンバー5人が自動車モチーフのヒーローだったり、警察官のゴーオンブラック(石原軍平/演:海老澤健次)がいたり、『ブンブンジャー』のイメージに近い要素がありますね。
そうなんです。車の戦隊だと最初に聞いて、すぐ連想したのはゴーオンジャーでした。でも、ブンブンジャーは同じ車モチーフでも、見た目もキャラクターの性格設定もぜんぜん違っていますし、これから僕たちが演じるのなら『ブンブンジャー』ならではの良さを出していきたい、出していくぞ! と強く思っています。
○ブンブラックの姿にテンション爆上げ
——錠がブンブンチェンジした姿=ブンブラックのスーツを間近でご覧になったとき、どんな思いを抱きましたか。
それはもう、まさにテンション爆上げでした。子どものころ、テレビで観ていたあの戦隊ヒーローが目の前にいる。そして、このヒーローに僕がチェンジするんだ……と考えただけで、身震いするような興奮を覚えました。黒は僕の一番好きな色でもあるので、ブンブラックになれた喜びをかみしめています。
——バクアゲ1〜4ではまだ錠はブンブラックにはチェンジしておらず、主に警察官の制服姿でいる場面がほとんどでしたね。制服を着たときのお気持ちはいかがでしたか。
お巡りさんの制服を着ると、自然に気持ちがビシッと引き締まりました。警官の格好、似合うねって周りの方からすごく言われて、うれしかったなあ(笑)。お巡りさんは子どもたちにとって身近なヒーローだと思いますので、制服姿で勤務している場面でもヒーローでいるような気持ちになります。
——いま身に着けているオーバーオールが、錠の私服ということなんですね。おカタイ警察官のイメージと比べると、ちょっとかわいく見えるような、若々しくて素敵な衣装だと思います。
オシャレなデザインで、この衣装も気に行っています。ふだんは革ジャンやジャケットを着ることが多いのですが、プライベートと全然違う衣装だと、スムーズに「役」へ入り込むことができて、自分は阿久瀬錠なんだという意識が高まります。カタい警察官と、日常のホンワカした私服姿とのギャップを見ていただければうれしいですね。
●『ブンブンジャー』キャスト5人でバンドを組みたい
○錠は何事にも全力でひたむき
——改めて、錠という人物の好きなところを教えてください。
錠は警察官として、自分を犠牲にしてでも人を守ろうとする姿勢があって、そこがカッコいいと思います。何事にも全力で、ひたむきに取り組むのがいいところ。老若男女を問わず、誰からも愛される人間になりたいと思っている錠は、僕にとっても憧れの人物像なんです。
——バクアゲ3のラストでISAの細武調と出会ってから、普通の警察官だった錠の人生が大きく変わるような印象がありますね。
錠としても、まだISAという組織に遭遇して間がないので、何をしているところなのか、そして細武調がどんな人なのか、つかみきれていないような気がします。僕も、設定としては理解しているんですけど、具体的に何をやっているのかと聞かれても、うまく説明できないんです(笑)。なんか、漢字がババババ〜って並んだおカタい組織なんですよ。「国際宇宙対策機構」ですからね。ただ、アルファベットで表す秘密のチームって、カッコいいイメージがありますから、ISAと聞くとテンションは上がりますね(笑)。
——ブンブンジャーの仲間に入ったあかつきには、ハシリヤンとのアクションシーンもあるのではないかと思います。アクションについての自信のほどを聞かせてください。
昨年の3月に秋田県から上京し、演技と共にアクションのレッスンをやってきました。もともと運動は苦手ではなかったので、ヒーローにつきもののアクションはそこそこやれるのではないか、と思っています。
——特技のバスケットボール、スキーの腕前を活かし、力強いアクションが期待できそうですね。
バスケは小学生のころから高校までずっとやっていましたし、スキーは学校の授業で、雪山のスキー場に行って鍛えていました。
○5人でバンドを組んでみたい
——バクアゲ2のエンディングから、ブンオレンジ/振騎玄蕃(演:相馬理)を加えた5人のブンブンジャーによる、とても楽しく軽快なダンスが披露されました。今後は、5人そろったブンブンジャーでどんなことをやってみたいか、抱負を聞かせてください。
悠陽くんと美羽ちゃんがギターを弾けるので、僕がドラムを叩いて、みんなでバンドを組みたいなって夢見ているんです。シャーシロ(葉山)と玄蕃(相馬)には得意な楽器をまだ聞いてないんですけどね。みんなで演奏できたらいいなって思っています。
——キャラクターソングを歌うヒーローはたくさんいらっしゃいますけど、スーパー戦隊のメンバーでバンドを組むというのは珍しいですし、ぜひやってほしいですね。
でも、他のみんなが乗り気じゃなかったら申し訳ないですから、今はまだ個人的な夢ということで(笑)。
——最後に、ブンブラック/阿久瀬錠として今後チャレンジしてみたいことを教えてください。
ブンブラックとして戦うのも重要なんですけど、生身でもしっかり戦ってみたいと思っています。僕が昔から憧れているヒーロー像とは、たとえボロボロになりながらでも、人を守るため敵と戦う姿なんです。チェンジしなければ人間を超えた力を発揮できないかもしれない。それでも精一杯戦うことで、観ている人たちの心に何かを残したいと思っています。『爆上戦隊ブンブンジャー』をこれからもぜひ、お楽しみください!
■齋藤璃佑(さいとう・りゅう)
2004年6月16日生まれ。秋田県出身。2021年、高校在学中に第34回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、芸能界入り。『ブラザー・トラップ』(23年)、『真夏のシンデレラ』(23年)といったテレビドラマに出演する。特技はバスケットボール、スキー、イラストを描くこと。
秋田英夫 あきたひでお 主に特撮ヒーロー作品や怪獣映画を扱う雑誌・書籍でインタビュー取材・解説記事などを執筆。これまでの仕事は『宇宙刑事大全』『大人のウルトラマンシリーズ大図鑑』『ゴジラの常識』『仮面ライダー昭和最強伝説』『日本特撮技術大全』『東映スーパー戦隊大全』『上原正三シナリオ選集』『DVDバトルフィーバーJ(解説書)』ほか多数。 この著者の記事一覧はこちら

マイナビニュース

「警察官」をもっと詳しく

「警察官」のニュース

「警察官」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ