大黒摩季が語る、ZARD・坂井泉水との“歌詞”の違い「彼女は“負けないで”と言い私は“熱くなれ”と言う」

2024年3月30日(土)11時0分 TOKYO FM+

日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがお届けするTOKYO FMのラジオ番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。
3月17日(日)、3月24日(日)放送回のゲストは、シンガーソングライターの大黒摩季さん。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。

(左から)パーソナリティのチャンカワイ、大黒摩季さん


◆歌詞に自分自身の葛藤を落とし込む 
チャンカワイ:僕ね、お姉ちゃんのアルバムを引っ張り出したなかで「DA・KA・RA」という曲が衝撃的だったんですよ。「〇〇だから〇〇」という歌詞のなかで、「恋だから 見つめない」ってありますよね。女心の恋とはどんな感じなんだろうと思いました。
大黒:要は、全部“裏腹”の気持ちですね。愛しているからこそすべては見せない。愛しているからこそ嘘をついてあげる。そうやってひっくり返っていることってよくあるじゃないですか。
チャンカワイ:今だからわかります!
大黒:自分のなかでギリギリのところで恋をしているってことですよね。
チャンカワイ:なるほど!
大黒:これ以上進んだら片思いなのか、友達に戻れないのか。そういう行ったり来たりを大ヒットさせたのが、「揺れる想い」のZARD坂井泉水ですよ。
チャンカワイ:ホントだ!
大黒:泉水ちゃんは揺れている想いを書いた。彼女は「負けないで」と言うんですよね。私だったら「熱くなれ」と言って「勝つわよ」となる。熱くなれってことは、熱くなりたいけどなれないから、自分自身に言っているわけです。当時は自分自身が一番厄介な生き物で、自分のなかのジレンマがあった。私は歌に自分との問答を書いたんですよ。
チャンカワイ:すごいなあ。
大黒:今思えば、20代で書いたんだから“おませ”よね。当時は生き急いでいたし、自分のことをもっと知りたかったから。

(左から)パーソナリティのチャンカワイ、大黒摩季さん


◆苦境に立つ人々に寄り添った音楽を届けたい 
チャンカワイ:能登半島地震の復興応援チャリティーライブを4月13日(土)にやるんですよね。どういった思いでやられるのでしょうか?
大黒:普通ですよ。私が最初に「人のために歌おう」と思ったのは、やっぱり東日本大震災がきっかけ。がれきを片付けたり、一緒に炊き出しをしたり、子どもをあやしたり、いろいろしました。そのときに1人のおばさんがいて、「私だけ生き残っちゃったの」と、泣くわけでもなく淡々と私に語るんですよ。
で、「大黒摩季さん、お願いがあるの。『ら・ら・ら』を歌って」と言われたから、バレたんだって思ったんです(笑)。そのときは「少なくとも旦那さんは生き残ったことを喜んでいると思いますよ。生きていることを悔やまないでね」と抱きしめて、耳元で歌いました。
チャンカワイ:うわ〜!
大黒:そうしたらぶわーっと泣き出して。「ありがとう。やっと涙が出た」って言われたの。音楽って、希望、元気、勇気の他にも、その人の涙を誘う役割もある。そのときから、私は大上段からいろいろ言うより、相手に寄り添って歌うほうが向いているなって思ったんです。
チャンカワイ:へええ!
大黒:チャリティーライブのタイトルは「MAKI’s AID “ Cheer Up! 能登半島!”〜人類みな親戚 Vol.1 Kick off 横浜〜」なんですよ。自分の親戚だと思ったら付かず離れずで気にするじゃないですか。
この続きはポッドキャストでどうぞ!
<番組概要>
番組名:「ヱビスビール presents Color Your Time」
放送日時:日曜 14:55〜15:00
パーソナリティ:チャンカワイ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/podcasts/cyt/

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