西野七瀬、役ですぐ調べる高橋文哉に「不審者です! 怖い怖い(笑)」
2025年4月2日(水)12時30分 マイナビニュース
映画『少年と犬』の公開御礼舞台あいさつが4月1日、都内で行われ、高橋文哉、西野七瀬が出席した。
馳星周が2020年に発表し、第163回直木賞を受賞した同名小説を、瀬々敬久監督が実写映画化した本作。大切な人に会うために岩手県釜石から彷徨ってきた1頭の犬"多聞"が、西の方角を目指して日本を縦断する旅路で出会った、傷つき、悩み、惑う人々との心の交流を描いた。本作でW主演を務めたのが高橋文哉と西野七瀬。震災により職を失い仙台で生活を送る中、犬の“多聞”と出会う青年・中垣和正役に高橋、悲しい秘密を抱えながらも"多聞"により命を救われる滋賀に住む女性・須貝美羽役を西野が演じている。
公開から10日以上が経過したこの日は、W主演の高橋と西野、そして3人目の主演でもある"多聞"役を務めたジャーマンシェパードドッグのさくら(犬)が登場して舞台あいさつ。周囲の評判は上々だという高橋は「泣いたって言ってましたね。犬が好きな方が結構周りにいて、みんなに勧めてました。感想として『あれはしんどいね』と言ってました」と明かし、西野も「『ズルい』ってよく言われます。それと母親が観に行ってくれたみたいで、劇中で撮影した滋賀県のキャンプ場は昔行っていたらしく、すごいご縁だなと思いました。撮影中は全然覚えていませんでしたけど(笑)」と明かした。
高橋と西野が演じた和正と美羽は、劇中で出会って絆を深めていく。高橋は「お互い和正と美羽がどう思っているのか、最後にかけて関係性が目まぐるしく変わっていくので、僕自身考えながらやっていました。最終的に言葉にしませんでしたが、かけがいのない存在だなと思っていたので、そこに向かって関係性を紡いでいくイメージでした」と和正と美羽との関係性を言及。西野は「信頼度的なものを数値で何%かと台本に書き込んでいました。段階をちゃんと経ていかないといけないと思ったので」とシーンを重ねていくうちに信頼度が上がっていったという。西野が演じた美羽は、物語の序盤に和正から色々と調べられる。それについてMCから聞かれた西野は「そうですよ! 不審者です! 名前を調べられたり家の写真を見られて。怖い怖い(笑)」と苦笑い。すると高橋は「皆さんも気をつけてくださいね。僕、すぐ調べますから」と笑いを誘いつつ、「和正の多聞に対する思いの強さだと思うので、和正はただ変な奴ではないよ! と言いたいです」と強調した。
イベント中には映画公式SNSで募集した感想や「わたしと犬のキャンペーン」で届いた犬の写真をパネル化したバックパネルがお披露目。「まさかヘビーローテーションを歌う西野七瀬を見られるとは思わんかった。それだけでも行く価値があるよ」というファンの感想に「僕もそう思います」と納得の高橋は、劇中で西野と同曲を歌い上げた。「現場にいる僕の立場をわきまえてくれと思いながら本を読んでました。どんな顔をして隣で歌えばいいのかと」と本音を明かすも「西野さんで良かったです。何が起きてもキーを外さない。僕が(音程の)上を行っても下に行っても歌がぐちゃぐちゃにならないんです」の西野の歌唱力を褒め称えていた。