石井亮次「MCとしての哲学は〈三方よし〉。いつも機嫌良く過ごすために毎晩実践していること。入眠にも気を使っています」

2024年4月6日(土)10時0分 婦人公論.jp


撮影◎初沢亜利

2023年4月からスタートした石井亮次さんがMCを務めるニュース・情報番組『LIVEコネクト!』がリニューアル、2024年4月6日より『ドっとコネクト』としてスタートする。“土”曜のお昼に“怒”りをぶつけるコンセプトだという。さまざまなニュースを、石井さんがどう受け止めていくのか。意気込みを聞きました(構成◎高堀冬彦 撮影◎初沢亜利)

* * * * * * *

父親から教え込まれました


石井亮次さん(47)は現代を代表するMCの1人。月曜から金曜まではTBS系の情報生番組『ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜』(午後1時55分)に登場している。土曜は大阪のカンテレが制作し、北海道などでも放送されている同『ドっとコネクト』(第1部午前11時20分、第2部正午、4月6日から『LIVEコネクト!』がリニューアルしてスタート)の顔を務める。

石井さんと言えば、好感度の高さで知られる。ますだおかだ岡田圭右(55)ら共演陣とも仲が良い。好感度は自らの努力で高められるのか。「うーん、自分では好感度が高いなんて思っていませんけどね」と強調する石井さんに、好感度と現在の仕事について尋ねた。

まず、どうして好感度が高いのかを問うと、しばし考えたのち、「もしも本当にそうなら、父親の言葉が影響しているかも知れません」と答えた。

実家は東大阪市にあり、父親はガソリンスタンドを経営していた。今は兄が引き継いでいる。

「父親からは『頭は人に下げられる前に自分から下げろ』と教え込まれました」

世間にはプライドや見栄から自分が先に頭を下げることを嫌がる人が珍しくない。父親はそんな人間にはなるなと説いた。

自然と相手への敬意が生まれる


「商売人だったせいもあるのでしょう。僕自身も高校、大学とガソリンスタンドでバイトをしていました」

2020年まで勤務したCBCテレビ(名古屋)時代も組織内で評判が良かった。アナがフリーになる際には歓迎されないことも珍しくないが、石井さんの場合は温かく送り出された。もちろん、『ゴゴスマ』のMCもすんなり続投となった。

これについて尋ねると、やはり考え込んだあと、「年上、年下を問わず、誰に対しても何かを教えてもらう相手と思っているからかも知れません」と語った。

「若い人のほうが詳しいことって、たくさんありますよね」

そんな考え方だから、自然と相手への敬意が生まれる。すると相手側も悪感情を抱かない。

情けは人の為ならず


MCのタイプはさまざまだが、石井さんは共演者を尊重する。

たとえば『ゴゴスマ』の場合、コメンテーターの話を遮ったり、否定したりしない。

「MC哲学というと大げさなんですけれど、僕は視聴者良し、共演者良し、番組良しという形が一番だと思っているんです。近江商人の『売り手よし、買い手よし、世間よし』じゃないですけど。そうしないと番組は長く続かない気がします」

共演者と視聴者が満足してこそ自分も満足感が味わえると思っている。MC以外の職業の人にも参考になる言葉ではないか。根底にあるのは「情けは人の為ならず」という思いだ。


あることを実践している


「以前は視聴者に好かれようと思って、良いことを言おうとしたこともあるんですよ。でも、すぐにやめました。見透かされてしまいますから」

放送中に声を荒げることはない。周囲のスタッフらの話によると、それは普段も同じ。不愉快そうな顔すら見せない。本人はいつも機嫌良く過ごすため、あることを実践している。

「夜、その日にあった良かったことを書き出すんです。そうすると『あー、幸せな1日だった』って思えます」

満たされた気分になるという。日々、悪いことばかりではない。逆に、1日の終わりに不快な出来事を思い出すと、マイナス思考に陥りやすい。

その後の睡眠には特に気を使っている。寝足りないと、頭と体を十分に動かせない可能性があるし、誰でも不機嫌になりやすいからだ。多忙の身ながら、必ず1日に8時間は寝ている。

石井さんの入眠術


「9時間寝ることもありますよ。(笑)それだけでなく、睡眠の質が良くなくてはなりませんから、眠る2時間前までにご飯を食べ終えます。食べた直後は腸が動いたままで、よく眠れませんので。お風呂は入眠の約1時間半前に入り、15分ぐらい温まります。すると、眠るころにはちょうど良い体温になるんです。これを実践すると、すぐ眠れますし、睡眠の深さも変わります」

寝る前にスマホを見ないことも重要。見ると頭がよく休まらない。

この入眠術を行えば、疲れが取れ、朝の目覚めも全然違うそうだ。

放送12年目の『ゴゴスマ』は順風満帆。制作しているCBCテレビのある名古屋地区での2023年度の個人視聴率はトップだった。関東、関西での視聴率も好調だ。

大幅リニューアル


その日の関心事や天気予報を石井さんたちが分かりやすく伝え、コメンテーターたちがさまざまな観点から意見するスタイル。これはほかの情報生番組と大筋で変わらないが、一番の魅力は友人同士の集まりのように和やかなスタジオの雰囲気だろう。それを作り出しているのは“ミスター好感度”とも言える石井さんだ。

1年前に始まったカンテレの『LIVEコネクト!』は4月から大幅リニューアルし『ドっとコネクト』となる。

「昨年4月から『LIVEコネクト!』を地元の関西からやらせてもらって、すごく楽しかったんですけど、ここからさらに怒りをテーマにパワーアップし、『しゃあないやっちゃな〜』みたいなことにツッコミのような怒りを向けます。ご覧になっていただいたあと、なんとなく爽やかに溜飲が下がるような番組になればいいかなと思っています」

毎週2人のゲストを招き、1部と2部の計90分間、政治から事件、芸能まで、世の中にある理不尽なことを掘り下げ、斬り込む。しかし、怒るのは苦手ではないか?

「そこはゲストの方を中心に。僕はMCですから(笑)」

いずれ東京でもネットされるのではないか


石井さんとゲストが視聴者の怒りや悩みに答えるコーナーもあり、ラジオの良さが採り入れられる。もともと石井さんは同志社大時代、ラジオもやりたかった。

現在、関西以外で放送されているのは北海道と山陰、高知。テレビ界では「いずれ東京でもネットされるのではないか」と言われている。 

晴れがましいことであるはずだが、本人は意外にも悩ましげな表情を浮かべる。


「地元の大阪で、関西の感覚と関西弁でやれるところも魅力なものですから…」

そう、石井さんは『ゴゴスマ』では標準語だが、この番組では関西弁なのだ。関西弁で全国放送される情報番組があっても良いのではないか。

婦人公論.jp

「石井亮次」をもっと詳しく

「石井亮次」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ