鈴木亮平、『世界遺産』ナレーション就任に喜び 複雑な思いも明かす「大好きだからこそ…」

2024年4月7日(日)9時0分 マイナビニュース

4月7日の放送からリニューアルされるTBS系『世界遺産』(毎週日曜18:00〜)で、ナレーションおよび番組初となるナビゲーターを務める俳優の鈴木亮平。「世界遺産検定1級」を持つ鈴木にとっては“念願”となる同番組出演だが「愛があるからこそ」の複雑な思いがあったという——。
○『世界遺産』は「自分が世界遺産を好きになるきっかけになった番組」
女優の杏がこれまで6年半にわたって務めてきたナレーションのバトンを引き継ぐことになった鈴木。「これまでもずっと好きで見ていた」と明かすと「自分が世界遺産を好きになるきっかけになった番組で、そこに携わることは非常に光栄なことです。これまでナレーションの仕事をさせていただいたこともありましたが、どこかで『世界遺産』でナレーションをするならどんな感じかな……なんて空想してしまうこともありました」としみじみ語る。
しかし一方で「大好きだからこそ、関わっちゃいけないんじゃないかという思いも半分ぐらいはあるんですよ」と胸の内を明かす鈴木。その理由について「例えば好きなアイドルとかがいると、握手ぐらいがちょうどいいみたいな感覚になることってありますよね。一緒に仕事をするのは恐れ多いというか、何か自分が汚してしまったら嫌だなという思いもあるんですよ。恋は裏腹みたいな……(笑)」と笑う。
こうした思いは、ナレーションの仕方にも及ぶ。「これまで積み上げてきた歴史というのはすごく大きい。僕は本当に好きな番組だったので、本来は今までの流れを変えたくない。でもせっかく自分が携わることになったのだから、先輩たちの真似をしてしまっても……という思いもあるんです」。
そんななか、鈴木が初回の収録で意識したこととは——。「本来ナレーションというのは、淡々と説明することが正解のような気がするのですが、自分の場合はプレゼンをするような感じ」と明かし、「例えば最初の屋久杉の回では、屋久杉があるから屋久島は世界遺産だと思うのですが『でも実は、照葉樹林もすごくて……』というような感じで。でも自分一人で盛り上がってしまってはいけないので、抑えつつある程度自分の情熱を入れるようにしています」と試行錯誤しながらの収録だったという。
○世界遺産検定1級を取得「ファミレスで徹夜して勉強したことも」
「やりたい」「やってもいいのか」という複雑な思いがあったという鈴木。しかし実際作品に携わると“世界遺産愛”は身体の底からとめどなく溢れ出る。
鈴木は「僕が最初に世界遺産に興味を持ったのが、20代前半ぐらいのときに他の番組で行かせていただいたスリランカにあるシーギリヤという世界遺産でした」と語ると、「熱帯雨林のなかにある巨大な一枚岩の上に昔の宮殿の跡が残っているんです。とにかくすごい。もともと(ペルーの世界遺産)マチュピチュぐらいは知っていたのですが、同じぐらいすごい世界遺産がもっとたくさんあるんだと思ったら、それを知らないで生きるのはもったいないと思ったんです」と世界遺産にのめり込むきっかけになったエピソードを明かす。
そこから数年経つと、今度は世界遺産検定1級を取得する。「結構忙しい時期だったのですが、ファミレスで徹夜して勉強したこともありました。受験勉強と一緒でノートを作って、赤い下敷きでマーカーして(笑)」。
○映像の進歩に驚き「ドローンの映像は必見です」
また鈴木は、番組史上初となるナビゲーターという役割も担う。第1回の放送で鈴木も屋久島にロケに行ったように、今後も現地に行って自身の経験からナビゲートすることもあるという。これまで鈴木は「だいたい30数か所の世界遺産には行っています」と語ると「でも、巡っている人からしたら少ないと思います」と謙遜するが、今後行ってみたい世界遺産は枚挙にいとまがないという。
「トルコにギョベクリ・テペ遺跡という世界遺産がありまして、いま考古学界では注目の的なんです。メソポタミア文明よりもずっと古い時代に作られた神殿があったり、祭祀を行っていたみたいないところが発掘されたんです。そこには行ってみたいですし、あとトルコにはネムルト・ダウという山があるのですが、そこにも行ってみたいです」。
また長年の『世界遺産』視聴者として、映像の進歩にも驚きがあるという。「今回の屋久島の撮影でもドローンが駆使されているのですが、森の中を僕と一緒に並走する映像などはすごい。一番の進化はドローンの映像かもしれません。特に今後ナスカの地上絵の回があるのですが、ドローンの映像は必見です」と注目ポイントに挙げた。
いよいよ放送がスタートする。「とにかく皆さんに世界遺産の魅力をしっかりと伝えたい」と意気込むと「僕も試行錯誤でスタートしているので、いろいろな意見を聞きたいです。それを踏まえて臨機応変に対応していければ」と作品に取り組む姿勢を明かす。さらに鈴木は「主役は世界遺産なので、その壮大な魅力をゆったりと別世界に来たような気持ちで見ていただきたいです」と語っていた。
■鈴木亮平
1983年3月29日生まれ、兵庫県出身。2007年に『椿三十郎』で映画デビュー。2014年、NHK連続テレビ小説『花子とアン』でヒロインの夫を演じ、2018年にNHK大河ドラマ『西郷どん』で主人公・西郷隆盛を演じた。2021年にTBS系日曜劇場『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』で主演を務め、2023年にもTBS系日曜劇場『下剋上球児』で主演を務めた。映画の近作は、『孤狼の血 LEVEL2』『燃えよ剣』『土竜の唄 FINAL』(2021)、『エゴイスト』『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』『リボルバー・リリー』(2023)など。主演を務めるNetflix映画『シティーハンター』が4月25日より配信される。
(C)TBS

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