藤井聡太竜王・名人、大逆転勝利&優勝決定の瞬間「結果として勝ちが入ってきた」 ファン大興奮「最終局にふさわしかった!」/将棋・ABEMA地域対抗戦

2024年4月15日(月)11時0分 ABEMA TIMES

 優勝を決める今大会15勝目は、劇的な大逆転勝利だった。日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」本戦トーナメント決勝、関東B 対 中部が4月13日に放送された。第3局から登場した中部の藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)は、怒涛の3連勝を果たしスコア4-1と優勝に王手をかけると、第6局で関東Bの監督・渡辺明九段(39)と対戦。終盤には苦しい局面に立たされたものの、勝負強さを発揮して逆転。優勝決定の瞬間にはファンも「おめでとう」「最終局にふさわしかった!」と大興奮だった。

【映像】大逆転!藤井聡太竜王・名人の勝利で優勝決定のシーン

 スコアとしては中部の5-1という快勝で終わった決勝戦だったが、決定局は見応え十分だった。藤井竜王・名人と渡辺九段という、タイトル戦で何度も顔を合わせた実力者同士の対決。この一局まで予選・本戦通じて14勝1敗という驚異的な成績の藤井竜王・名人に対し、今大会未勝利でなんとか意地を見せたい渡辺九段の対戦。渡辺九段の先手番から始まると、両者ともに研究済みかもしくは経験があるのかと思わせるほど、ものすごいスピードで指し進め、大盤解説で聞き手を務めていた本田小百合女流三段(45)も「すごく指し手が早いんですけど」とびっくり。周囲の棋士たちも、どんな展開になるか予想できない中、どんどんと2人の世界が進んでいった。

 激しい攻防の中、先にリードを奪ったのは渡辺九段。ただしABEMAの将棋ソフト「SHOGI AI」が示す最善手と違う手を選ぶと、すぐに勝率がひっくり返るようなという、勝率以上に微差で進んでいった。終盤、藤井竜王・名人がじっくりと相手にプレッシャーをかける手を続けて選んだところ、渡辺九段の勝率は一時96%に。関東Bの控室にいた永瀬拓矢九段(31)も「えっ、96?」と驚いたほど。トップ棋士であっても、それほど大優勢に見えない局面だったのか、その後もさらに熱戦が続くと最後は藤井聡太竜王・名人が逆転。解説の三枚堂達也七段(30)も「本当にぎりぎりの勝負だった」と振り返る一局を、藤井竜王・名人が100手で制し、チームの優勝を決めた。

 対局後、藤井竜王・名人自ら「最後も負けだったと思うんですけど、お互い時間がない中で、こちらに結果として勝ちが入ってきた」と、敗色濃厚を意識しながら諦めずに指したことが好結果を招いたと振り返ると、ファンからは優勝決定にふさわしい熱戦に対して「おめでとう」「最終局にふさわしかった!」「強すぎるって」「聡太無双」と興奮気味のコメントがいくつも飛んでいた。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能。試合は5本先取の九番勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は1試合以上出場する「先発棋士」と、チームが3敗してから途中交代できる「控え棋士」に分かれ、勝った棋士は次局にも出場する。先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、また1人目に戻る。途中交代し試合を離れた棋士の再出場は不可。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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