瀬戸康史、人と比べて無理をしていた過去からの変化「自分自身をもっと大切にしたいと思うように」

2024年4月16日(火)7時0分 マイナビニュース

●『くる恋』で主人公の自称“元カレ”役「毎回ワクワク」
俳優として映画やドラマ、舞台と幅広く活躍している瀬戸康史。TBSの新火曜ドラマ『くるり〜誰が私と恋をした?〜』(毎週火曜22:00〜)では生見愛瑠演じる主人公・緒方まことの自称“元カレ”西公太郎役を演じている。いきなり記憶喪失となり、悩みながら自分探しをしていくまことについて、10〜20代の頃の自分自身を重ねたという瀬戸が、当時を振り返りつつ、本作への思いを語った。
プライベートでも会社でも人に嫌われないように素の自分を見せず、悪目立ちしないように生きてきたまこと。しかし、ある事故ですべての記憶を失ってしまう。まことはカバンの中に入っていた男性用の指輪を手掛かりに、“恋の相手”と“本当の自分”を探していく。瀬戸のほか、神尾楓珠、宮世琉弥も恋の相手候補の役を演じている。
本作は、『ダメな私に恋してください』(16)や『初めて恋をした日に読む話』(18)、『持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜』(22)の吉澤智子氏によるオリジナル脚本だが、瀬戸は「主人公が記憶喪失になり、タイプの違う男性が3人出てきます。ラブコメ要素としてもすごく面白いと思いましたし、そこにプラスしてミステリー要素も加わってきますが、いろんな意味でドキドキする作品だなと思いました。また、オリジナル作品で、僕たち自身もこの先、どうなっていくのか全くわかっていないので、次の台本が早く来ないかなと毎回ワクワクします」と感想を語る。
主演の生見については「皆さんが思っているとおりの明るい方ですが、それだけじゃなくて、人間力がすごいです。やはり主演ということで、台詞の分量がかなり多いのですが、疲れている様子なんて一切見せず、いつもフラットにいてくださるので、現場の士気がすごく上がるし、スタッフさんも彼女の明るさから、毎回プラスのエネルギーをもらっている感じがします」と心から称える。
○若手時代は「人に好かれようとして、かなり無理をしていた」
瀬戸は番組放送前のオフィシャルコメントで「記憶を失ってしまって、本当の自分って何なんだろうと悩む姿は、僕自身が10代、20代の時にみんなに好かれよう、嫌われたくないといい顔をして悩んでいた当時の思い出がフラッシュバックしました」とも述べていた。
瀬戸といえば2006年に『ミュージカル・テニスの王子様』で菊丸英二役を演じて注目され、2008年に『仮面ライダーキバ』の主人公・紅渡こと仮面ライダーキバ役に抜てき、さらに同年テレビドラマ版『恋空』で主人公・ヒロ役を演じるなど、まばゆいスポットライトを浴びてきた。その後も着実にキャリアを積んできたが「当時は仕事において、誰が売れて誰が売れてないとか、人と自分を比べたりしていました。また、人に好かれようとして、かなり無理をしていたことをどこかのタイミングで知ったというか、自覚したんだと思います」と過去の自分に思いを馳せる。
さらに、「人と比べることにくたびれちゃったのかもしれません。そこから自分自身をもっと大切にしたいと思うようになったというか、嘘をつかずに生きていきたいと、いつの日からか変わっていった感じです。具体的なきっかけはないのですが、きっといろんな経験を積んで、歳を重ねたということなのだと思います」と冷静に分析した。
記憶を失ったまことが改めて自分自身と向き合うことについても「1回自分をフラットにするという設定が面白いなと思いましたし、自分を見つめ直そうよというメッセージ性としてもとてもいいなと感じました」とポジティブに受け止め、「何よりもまことを見て自分もそうありたいと思う点は、彼女は落ち込むこともあるし、一瞬ネガティブになりそうにもなりますが、実際にはそうならないというところです。もちろんいろんな人の助けや支えもありますが、彼女自身がポジティブ思考な気がします。僕自身もそうありたいと思いながら生きているのですごく共感しましたし、自分で自分を鼓舞することはとても大事なんだなと改めて思いました」と語る。
また、「僕自身ももちろん落ち込むことはありますが、根がポジティブなので、何かあったとしても、あまり引きずってもしょうがないから、次に行こう! と切り替えるタイプです。そういう意味でも、まことにはめちゃくちゃ共感できました」と続け、「きっとまこと役を演じる生見愛瑠さんもそういう人間なんじゃないかと。“陽のマインド”でできているような気がします」と述べた。
●胸キュンシーンもさらっと「力まず狙わずにやれたら」
自身が演じる西公太郎については、「フラワーショップを経営している人物でとても優しく、割と気持ちを正直に伝えるようなタイプの人間です。その優しさがなんだかさらっとしているというか、押しつけがましくなくて、さらっといろんなことをこなせるような人です。何も言わないわけではなく、たぶんその人が前向きに行動できるような言葉をチョイスして言っているのではないか」と捉え、自身とは「そういうさらっとしているところは割と似ているかもしれない」と共通点もあるようだ。
共演陣では、まことにとって自称“唯一の男友達”の朝日結生役を神尾楓珠が、まことの自称“運命の相手”板垣律役を宮世琉弥が演じている。
「神尾くんも宮世くんもとっても真面目です。2人とも20代でまだ若いと思いますが、僕がその年齢だった頃よりもかなりしっかりしていると思います。お芝居に対する熱みたいなものを内に秘めた熱さがすごく伝わってくるので、頼もしいです。宮世くんとはまだ1回しか絡んでないのですが、神尾くんとはコメディシーンもあり、彼はそういう時にパッと切り替えられるので、とても器用だなと思います」
朝日や律とは、恋のライバルのような構図となる公太郎だが、2人に負けてない公太郎ならではの魅力について「思いやりでしょうか。さらっとドライフラワーをアレンジメントして出したり、まことのピンチに駆けつけたり、彼女にメッセージを送ったりとか。そういうところは2人に負けてないんじゃないかと思います」と自信を持ってアピール。
今後、まことと3人の男性が、胸キュンラブストーリーを繰り広げていくが「僕自身はもちろん、キュンキュンさせたいなとは思っています。でも、僕の役、公太郎としては、『キュンキュンさせてやろう』みたいないやらしい気持ちを出しすぎるとあまり良くないと思うので、やはり“さらっと”やるというところがテーマかなと。だから、そういう胸キュンシーンも力まず狙わずにやれたらと心がけています」と抱負を語った。
30代の瀬戸ならではの包容力が役と相まって、とてもチャーミングなキャラクターとなっている公太郎。今後、この恋の四角関係がどうなっていくのか、楽しみにドラマを見ていきたい。
■瀬戸康史
1988年5月18日生まれ、福岡県出身。2005年に芸能界デビュー。2006年にミュージカル『テニスの王子様』で注目され、2008年にドラマ『仮面ライダーキバ』と『恋空』で主演を務める。近年の主な出演作は、ドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』『鎌倉殿の13人』(22)、『私小説 -発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-』(23)、『院内警察』(24)、映画『コンフィデンスマンJP -英雄編-』『愛なのに』(22)など。『違国日記』が6月7日より公開。
(C)TBS

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