最後の映画で明かされる素顔、唯一無二の演奏に心震える―― 映画『フジコ・ヘミング 永遠の音色』公開決定

2025年4月18日(金)7時0分 クランクイン!

2024年4月に92歳で世を去ったピアニスト、フジコ・ヘミングさんの最後のドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミング 永遠の音色』が、2025年に公開されることが決定した。

 昨年逝去してから、4月21日で一周忌を迎えるフジコ・ヘミングさん。その情感あふれるダイナミックな演奏は国内外で多くの人の心をとらえ、“魂のピアニスト”と呼ばれていた。その唯一無二の演奏を再び聴きたい、聴いてみたかったという熱い声が高まる中、生前の姿を撮影したドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミング 永遠の音色』が2025年に公開する運びとなった。

 『フジコ・ヘミング 永遠の音色』は、未公開のインタビュー映像・絵日記などから、新たな真実を解き明かす。日本人ピアニストの母とスウェーデン人デザイナーの父を両親としてベルリンに生まれたフジコ・ヘミングさん。父との幼少時の別れ、母の厳しいレッスン、無国籍の生き辛さ、貧しい留学生活、忘れられない恋、聴力の喪失などの苦難を乗り越え、60代で認められ人気ピアニストになった波乱万丈の人生がつづられる。

 監督は、フジコ・ヘミングさんのドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』(2018)、『恋するピアニスト フジコ・ヘミング』(2024)も手掛けた小松莊一良。小松監督は、おもに音楽やストリートダンスをモチーフにした作品をテーマとし、吉川晃司藤あや子安室奈美恵、DA PUMP、ケイティー・ペリーなどの音楽映像を手掛けたほか、2024年にWOWOWで世界配信された、ダンスボーカルユニット・新しい学校のリーダーズの初武道館ライブ映像を監督し、第14回衛星放送協会オリジナル番組アワードにてグランプリなど2冠を受賞。2025年、劇場公開されたAdo×新しい学校のリーダーズ×YOASOBI「matsuri '25: Japanese Music Experience LOS ANGELES」では総合演出を務めた。一方で、フジコ・ヘミングさんの映像やコンサートの演出も長年手掛けていた。

 最後のドキュメンタリー映画となる本作には、パリ、ベルリン、ストックホルム、LA、横浜…2018年に劇場公開しロングランヒットした初のドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』も含め、小松監督が約12年間追い続けたからこそ迫れたフジコさんの素顔が。そして、圧巻の「ラ・カンパネラ」をはじめとする名曲クラシックの数々、貴重なオリジナル曲など、その人生から生まれた心揺さぶる演奏を収めている。今なお多くの人を魅了し続ける、彼女の音楽と生き様を改めてスクリーンで体感したい。

 映画『フジコ・ヘミング 永遠の音色』は、2025年公開。

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