村上隆氏、原動力は「追い詰められている状況」 今後の予定明かす「無駄なことはしたくない」

2024年4月18日(木)13時46分 オリコン

『フロンティア 夢見る“怪物” 村上隆』取材会に出席した村上隆 (C)ORICON NewS inc.

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 現代美術家・村上隆氏(62)が18日、都内で行われたNHKドキュメンタリー番組『フロンティア 夢見る“怪物” 村上隆』取材会に出席し、自身の原動力や今後の予定について語った。

 京都で開催中の個展『村上隆 もののけ 京都』の舞台裏に密着した。同展では、風神雷神図や洛中洛外図屏風などの日本美術の至宝を村上流に再解釈。独自の工房システムやAIを取り入れた技法など創作の舞台裏が明らかになる。また、欧米での展覧会の様子のほか、村上にミュージックビデオのアニメ制作を依頼したビリー・アイリッシュの独自インタビューも交え、海外での活躍ぶりも紹介。村上アートの人気の秘密に迫る。

 ドキュメンタリーでは「やりたい仕事は65%ぐらい」とこぼす場面も。原動力を問われると「僕の答えは『ドラゴンボール』を見てって。悟空らが修行をしている『精神と時の部屋』を作ればいいんだよ」と回答。「追い詰められている状況を作るのが努力ポイント。そのために会社を作り350人を抱えています、2、3日前も経理から『来月つぶれそうです』と報告を受け、プレッシャーを感じているんです」と赤裸々に語り、「38枚ぐらいが注文あったんです。20メートル級の作品もあって。つぶれるんだったら、こなさなきゃいけないので」と苦笑いを浮かべた。

 今回、久しぶりのテレビドキュメンタリー出演となった村上氏。今後については「僕的には、日本で展覧会をやる気もないですし、ドキュメンタリーを撮ってもらう気もない。日本の方は親和性があると思わない。父が70歳からアルツハイマーを発症していたのであと8年しかないので、無駄なことはしない」と本音を吐露。一方、「次は、ロバート・秋山(竜次)さんとの共演があるので。自分もびっくりしたのですが、そういうオモロネタはやってみたいなと思います」と話し、笑いを誘った。

 同番組は、BS4Kで18日午後10時から放送する。23日午後9時からはBSNHKで放送する。

オリコン

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