高梨臨、芸能生活20年で感謝 女優業に喜びも不安と戦う日々「今でもクランクイン前は寝られない」
2025年4月19日(土)16時0分 マイナビニュース
2005年に芸能活動を開始し、今年デビュー20周年の節目となる女優の高梨臨にインタビュー。今の仕事に対する思いを聞いた。
現在36歳の高梨。「今年20周年ということで、人生の半分以上この仕事をしているんだなと。20年も続けてこられてうれしいという気持ちです。もちろんずっと続けていきたいという気持ちでやっていますが、こうやって今もありがたくお仕事をいただけていることが本当にうれしいです」と20年続けられてきた喜びを噛みしめる。
現在放送中のNHKの大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(総合 毎週日曜20:00〜ほか)では10代将軍・徳川家治(眞島秀和)の側室・知保の方を熱演し、4月19日スタートのテレビ朝日系ドラマ『ムサシノ輪舞曲』(毎週土曜23:00〜)では2人の男性の間で揺れ動くヒロイン・武蔵原環役を務めるなど、作品ごとに幅広い役を演じている。
女優業に対する思いを尋ねると、「役に向けて準備して考えている時間も好きですし、現場に行って初めて感じる感情に出会えるのも好きです。もちろん大変なこともたくさんあって、セリフを覚えるのが大変で受験勉強のように感じることもありますが、つらいことも含めてトータル的に好きなのだと思います」と回答。
続けて、「趣味のゴルフをしたり、友達とご飯を食べたり、お酒を飲みに行ったり、そういう遊びの時間も楽しいですが、作品に入っていて『寝る時間ないな、頑張らなきゃ!』と頑張っているときの自分の方が好きです」と話した。
○「反省の日々」の中で成長も実感 新たな挑戦に喜びも
大好きな仕事でありながら、「どの作品もいまだに毎回不安です」との思いも打ち明ける。
「『期待されていることができなかったらどうしよう』という不安しかなくて、今でもクランクイン前は全然寝られないですし、『明日このシーンできるかな?』とか、作品に入っている間はいつも不安です。あえてそうしているわけではなく、本当に自信がなくて。でも、日々不安な方が生きている! と感じられる気がしています」
そして、「反省の日々です」と自身の演技に対して評価が厳しい。
「20年になるので、もう少し芝居がうまくなっていたらよかったなと思っています。全然ダメだなと思うことはしょっちゅうありますし、もっとこういう風にできたんじゃないかなと思うことも。現場では満足していても、放送を見て下手だなと思ったり、何年か前の作品が恥ずかしくて見られなかったり」
もちろん反省だけでなく、ちゃんと成長も感じられているようで、「どの現場でも学びがあり、日々成長も感じています」とにっこり。
怒り狂った演技で存在感を放っている『べらぼう』に関して、「猟奇的な感じでここまで感情を爆発させる役はなかった」と言い、人生初の髪の毛の短さにし、バレエに初挑戦している『ムサシノ輪舞曲』についても、「新しい挑戦をさせていただけてうれしい」と、新たな挑戦を楽しんでいる。
最後にファンに向けて「芸能生活20年ということに自分でも驚いていますが、楽しみにしてくださっている方がいるから成り立っている仕事なので、感謝の気持ちを忘れずこれからも頑張っていきたいと思っています。日々成長していくので、ぜひ作品を楽しんで見ていただけたらとうれしいです」とメッセージを送った。
■高梨臨
1988年12月17日生まれ、千葉県出身。2005年に芸能活動を開始し、2007年に女優デビュー。2014年放送のNHK連続テレビ小説『花子とアン』に出演し、話題となる。その後、日本テレビ『恋がヘタでも生きてます』(17)、NHK大河ドラマ『西郷どん』(18)、フジテレビ『PICU 小児集中治療室』(22)、TBS『VIVANT』(23)など数々のドラマに出演。主演映画『ライク・サムワン・イン・ラブ』(12)が第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にノミネート。2024年はテレビ東京『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』や日英合作映画『コットンテール』などに出演。