「光る君へ」実写化ネット反響「香炉峰の雪」とは?「感無量 まさか大河で」定子&清少納言「枕草子」一節

2024年4月21日(日)20時45分 スポーツニッポン

 女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は21日、第16話が放送され、清少納言の随筆「枕草子」の有名な一節「香炉峰(こうろほう)の雪」が描かれた。オンエア終了後(午後9時)には「香炉峰の雪」が「X(旧ツイッター)」の国内トレンド12位にランクイン。「枕草子」の実写化に、古典文学ファンからは歓喜の声などが相次ぎ、インターネット上で話題を集めた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛〜僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 第16話は「華の影」。近江・石山寺からの帰路。まひろ(吉高由里子)は図らずも、さわ(野村麻純)を傷つけていることを知り、落胆。後宮に藤原伊周(三浦翔平)や藤原隆家(竜星涼)らが集って賑わう中、藤原詮子(吉田羊)が現れ、一条天皇(塩野瑛久)らに緊張が走る。その頃、都は疫病が蔓延。ある日、たね(竹澤咲子)がまひろを訪ね、悲田院に行った父母が戻らないと助けを求める。悲田院に向かった目にしたのは…という展開。

 年が明けた正暦5年(994年)、雪の積もった内裏・登華殿。藤原定子(高畑充希)は何をして遊ぼうかと思案し「少納言、香炉峰の雪はいかがであろうか」と問い掛け。ききょう(ファーストサマーウイカ)はハッと何かに気づくと「御簾を」と女房たちに指示し、自らも御簾を巻き上げる。「どうぞ、お近くで」。雪化粧した庭が眼前に広がった。

 伊周「流石、中宮様。見事な問い掛けでした」

 隆家「何のこと?」

 藤原公任(町田啓太)「白楽天の詩でございますな。『香炉峰の雪は簾(すだれ)を撥(かか)げて看る』」

 定子「少納言、見事であった」

 ききょう「中宮様のお問い掛けにお応えでき、ホッといたしました。いつもこのように参るかどうか分かりませぬが」

 定子「そうだわ、お上。今日は雪遊びにいたしません?」

 各々が雪の山を作るなど、愉快な一時を過ごした。

 「香炉峰の雪」とは、現在の江西省九江市に左遷された唐の詩人・白居易(白楽天)が自然に囲まれた暮らし、名勝・廬山を詠んだ一節「香炉峰の雪は簾を撥げて看る」のこと。清少納言の「枕草子」の第二八〇段(第二九九段とも)「雪のいと高う降りたるを」には「香炉峰の雪」をめぐる定子とのやり取りがある。

 雪が積もったある日、定子は「香炉峰の雪はどうであろうか」と問い掛け。清少納言は機転を利かし、白居易のように御簾を高く巻き上げ、雪が見えるようにした。転じて、機知に富む例えにも。

 SNS上には「香炉峰の雪。鳥肌が立った」「実写化を見られる日がくるなんて(涙)。感無量」「まさか大河で香炉峰を聞き見ることができるとは」「香炉峰の雪のシーンの美しさたるや、タメ息が出ちゃった」などの声が続出。反響を呼んだ。

 次回は第17話「うつろい」(4月28日)が放送される。「衆院補選・開票速報」のため、本放送(総合)は通常より10分繰り下げの午後8時10分開始となる。

スポーツニッポン

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