渡邉美穂、マルチな活動は「自分で決めた方針」 10年先見据え“経験”と“吸収”に注力

2024年4月27日(土)11時0分 マイナビニュース

ABCテレビ・テレビ朝日のドラマ『あなたの恋人、強奪します。』(ABCテレビ:毎週日曜23:55〜、テレビ朝日:毎週土曜26:30〜、TVer・ABEMAで見逃し配信あり、ほか地域でも放送予定) が現在放送されている。永嶋恵美氏による恋愛ミステリ『泥棒猫ヒナコの事件簿』シリーズを実写化する同作は、浮気、DV、モラハラなどによるクズな男性との恋愛トラブルを“強奪”という手段で解決し、助けを求める女性にそっと幸せを運ぶ痛快略奪エンターテインメント。今作で渡邉美穂が演じる早川梨沙は、第1話ではDV彼氏に悩む依頼者だったが、第2話からはオフィスCATの一員となり、ヒナコ(武田玲奈)、陽介(渡邊圭祐)と共に“恋人強奪”に奮闘している。
今回は渡邉に、今作の見どころや役どころ、そして2022年6月に日向坂46を卒業してから2年、マルチに活躍する現在地への思いや、成長したことについても話を聞いた。
○演じる梨沙は愛嬌のある放っておけないキャラ
——まずは、台本を読んだときの感想を教えてください。
最初にタイトルを聞いたときは、「恋人、強奪」という響きが新鮮で、一体どんな手段を使って強奪するのか興味が湧きました。台本を読むと、ヒナコさんが毎回、強奪対象の男性の好みであるいろいろな女性になりきるところが面白くて。強奪と言っても、無理やり別れさせるのではなく、賢くスマートに強奪するさまが爽快で、「そんな手があるんだ」、「ヒナコさん、こんなところまで見ていたんだ」と驚かされてすごく楽しめました。
——渡邉さん演じる梨沙はどんなキャラクターですか。
第1話で恋人の強奪を依頼したときは、ふさぎ込んで鬱々とした雰囲気だったのが、オフィスCATで働くようになってからは、きっともともと持っていた、明るくてはつらつとした性格が出てきたなと感じます。依頼が来るたび「私がやります、頑張ります、任せてください」と積極的に手を挙げるものの、空回りしてしまったり抜けていたりしてヒナコさんになかなか追い付けないのですが、愛嬌のある、放っておけないキャラクターだなと。大好きです!
——そんな梨沙と似ているところはありますか。
私は目の前のお仕事に「自分よりもっとふさわしい人がいる」と思ったら引いてしまうことがあるんですけど、やりたいと思ったときには自分から「やりたいです!」と伝えるので、スイッチが入ったときの熱量はちょっと似ているのかなと思います。
○人と話すときは相づちやリアクションをしっかりと
——恋人強奪率100%を誇る女探偵・ヒナコさんのテクニックやコミュニケーション力で、すごいなと感じた点があれば教えてください。
ヒナコさんは観察眼がすごいんです。あと、距離の詰め方が絶妙で。強奪対象とは全くの赤の他人として出会って、きっかけを作って接触するわけですが、一気に距離を縮めるときのタメ口の使い方やさりげない気遣い、相手を気持ちよくさせる会話術には、「そりゃ、皆惚れるよな」と納得できるテクニックがたくさん盛り込まれているなと思いました。
——渡邉さんが、人と仲良くなるために心がけているコミュニケーション術はありますか。
相づちやリアクションをちゃんとするタイプかもしれないです。私が話しているのに返事がなくて、自分の発した言葉がどこかに消えてしまって虚しいなと感じることがたまにあって。だから聞き手になったときは、特別に意識しているというほどではないのですが「私は聞いてるから大丈夫ですよ」と伝わるように、相づちをしっかり打つようにしています。
○武田玲奈・渡邊圭祐の印象
——相づち、大事ですよね。勉強になります! 今作の主演の武田さんの印象を教えてください。
年齢は2つしか離れていないのですが、経験が豊富で落ち着いていて、どっしりと構えた座長ぶりがすごく頼もしかったです。決して慌てることもなく、視野が広くて、「主演だから張り切ってやらなきゃ」というプレッシャーを変に感じていることもなく、自分のペースを大事にしてらっしゃる方だという印象を受けました。
——続いて、渡邊圭祐さんの印象は。
お話を広げるのが上手で、ご本人は特に意識していなかったかもしれませんが、常に現場を盛り上げてくれました。おかげで、私も玲奈さんも最初から会話に困らなかったです。
○“女優”の肩書が一番に来てほしい
——ここからは渡邉さん自身のお話もお伺いします。渡邉さんは、女優はもちろん、バスケットボール女子日本リーグのアンバサダーを務めていたり、オリジナルブランド「No.25」を立ち上げたりとマルチに活躍されていますが、もし今、「職業は?」と聞かれたらなんと答えますか。
なんて答えるだろう。……でも、「正直、自分で自分が何者なのか、よく分からないんだよね」とよく言っています(笑)。
——それぐらい、幅広く活動されていますよね。
ありがたいことに、一つに絞らずいろんなお仕事をさせていただいていますが、それが自分で決めた方針でもあります。若くて体力があって、たくさんのことを吸収できるこの時期に、いろんな経験をしておいて、5年、10年先に、自分に何が合っているのか、自分が好きだと思えるお仕事は何なのかを見極めていけたらいいなと。その中でも、やっぱり“女優”という肩書が一番に来てほしいなとは思っています。
——女優を特別に感じている理由は。
純粋に、一番好きなんです。渡邉美穂だけど、毎回違う役を演じさせていただけて、渡邉美穂じゃない人としてテレビに出る楽しさがあったり、現場ごとに違った環境になって、新しいコミュニティが生まれていく面白さがあったりして。私はもともとアイドルグループに所属していたので、関わる人が短期間で入れ替わっていく、映像作品の現場のルーティンに最初はびっくりしたんです。でも今は、たくさんの出会いがあって、新鮮な気持ちを持ち続けられるこの現場が楽しくて合っているなって。連ドラだと3カ月単位なので、ついこの間「はじめまして」って言ったばかりなのに、もう「お疲れ様です」って言って別れて、でも数年後に、「あれ? 以前ご一緒しましたよね」と再会できるキャストさんやスタッフさんがいる。お仕事を続けていることでまた同じ人に出会えたとき、すごくうれしくなります。
○日向坂46卒業から2年…変化と成長
——日向坂46を卒業して、間もなく2年経ちます。一言で言うと、どんな2年間でしたか。
変化と成長の2年だったかな、と。自分で言うのも何なんですけど(笑)。やっぱり環境の変化はかなり大きくて、現場に行ってもグループの看板はないので、すべて渡邉美穂個人として評価されるという点では、さらに責任感やプレッシャーを感じるようになりました。その分、自立と言えるかは分からないですが、「ちゃんと“自分”が頑張らなきゃ」と強く思えるようになりました。充実した2年だったと思います。
——この2年間で自分を一番褒めてあげたいところを教えてください。
えぇー! 褒めてあげたいところ、難しいですね。褒められたものじゃないんですけど、もともと人見知りで、心を開くまで時間がかかったり、自分から話しかけに行くことができないタイプだったんです。その性格のせいで、お仕事でもうまくコミュニケーションが取れなくて苦労したり、悔しいと感じることもありました。でも今はいろんな人と出会って、たくさんコミュニケーションを取ってきたおかげで、自分から話しかけることを難しいと思わなくなって。ちゃんと最初からお話しできるようになったのは、自分を褒めてあげたいと言うか……褒めるほどのことでもないんですけど!(笑)
——いえ、褒めてあげてください!(笑)では最後に、『あなたの恋人、強奪します。』これからの見どころを教えてください。
梨沙がオフィスCATの一員として働き始めて、3人がそろって動き出す勢いを感じていただけたら。今後もいろいろな依頼主と強奪対象の男性が登場して、そのたびにヒナコさんや梨沙のさまざまな姿が見られるので、どんな手段を使って、恋人を強奪していくのか、お楽しみに。
——梨沙の変装も見どころの一つですね。
いろんな意味ですごいことになっているので、期待していてほしいです!
■渡邉美穂
2000年2月24日生まれ。埼玉県出身。2017〜2022年まで日向坂46で活躍。Wリーグアンバサダー、埼玉応援団、埼玉バスケットボールアンバサダーを務める。主な出演作にドラマ『SHUT UP』(テレビ東京系)、『イチケイのカラス スペシャル』(フジテレビ系)、ヒロインを演じた『星になりたかった君と』(日本テレビ系)、『グッドモーニング、眠れる獅子』(ひかりTV)、 ミュージカル『SUNNY』など。現在は『熱血バスケ』応援隊(NHK BS)、『BS12 Bリーグ中継』ナレーション、『シネマ・アディクト』(BSテレ東)にレギュラー出演中。ドラマ『あなたの恋人、強奪します。』(ABCテレビ・テレビ朝日系)にも出演している。
■スタイリスト:米田由実 ■ヘアメイク:岩根あやの ■衣装:LANSE、LIMITED NUMBER、RANDA、TEKI

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