「美しい彼」の酒井麻衣監督によるビザール(=風変わりな)ラブストーリー、主演は伊藤万理華

2024年5月12日(日)21時49分 オリコン

酒井麻衣監督×伊藤万理華、映画『チャチャ』公開決定 (C)2024「チャチャ」製作委員会

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 ドラマ「美しい彼」シリーズ、『劇場版 美しい彼〜eternal〜』の酒井麻衣が監督・脚本を務め、俳優の伊藤万理華が主演を務める映画『チャチャ』が、10月11日より東京・新宿ピカデリーほか全国公開されることが決定した(メ〜テレ、カルチュア・パブリッシャーズ共同配給)。

 本作は、新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト、“(not) HEROINE movies”=ノットヒロインムービーズの『わたし達はおとな』、『よだかの片想い』、『そばかす』に続く、第4弾公開作品。前3作の反響を受け、公開規模が拡大されることになった。

 「美しい彼」シリーズのほかに、『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』、『恋を知らない僕たちは』でピュアなラブストーリーを手がけてきた酒井監督にとって、完全オリジナルストーリーとなる本作。『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允氏が脚本執筆に協力し、“人目を気にせず、好きなように生きる”をモットーに自由で気ままな主人公・チャチャの恋と成長を描く、ビザール(=風変わりな)ラブストーリー。

 コメディやサイコ、スリラー…等々、さまざまな要素も詰め込まれており、酒井監督の好きなモノが凝縮された、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような唯一無二の作品になっているという。酒井監督は「本能と欲望のままに見たい感情と物語をスタッフ・キャスト、みんなで表現しました。伊藤万理華さんがチャチャになってくださったことにより、私はチャチャという女の子が狂おしい程に愛しく、大好きになりました。不思議で切なく、どこか可笑(おか)しい世界にぜひとも迷い込んでくださいませ」とコメントしている。

 また、写真家・市橋織江が『恋は雨上がりのように』以来、久々に映画撮影を担当し、透明感と共に色鮮やかな描写を奥行きを持って巧みに織り交ぜる酒井監督ならではの世界観に彩りを添えている。今回解禁されたティザービジュアルも市橋の撮りおろし写真を使用したものだ。

 主演を務める伊藤は、映画、ドラマ、舞台等幅広いフィールドで活躍中。クリープハイプの新曲「喉仏」のミュージックビデオでは、無表情でライブを見守る観客役を、NHKのドラマ『パーセント』では同局のドラマ初主演で、「障害のある俳優を起用する」という局の方針に悩みながらも向き合う若手プロデューサー役を演じている。

 酒井監督とは初タッグとなった伊藤は「酒井さんの頭の中にこんな世界があったなんて…そんな世界に寄り添うには?と硬い頭で悩んだ時、柔らかくなるまでずっと傍にいてくださいました。気づかぬ内に自分の奥底に棲みついていたチャチャを引っ張り出してもらったような感覚です」と撮影を振り返り、「終わる頃には彼女に会いたくなる、そんな作品になりました。愛くるしく切ない絵本のようなチャチャの世界をぜひ覗きに来てください」とメッセージを寄せた。

■監督・脚本:酒井麻衣のコメント(全文)

 本能と欲望のままに見たい感情と物語をスタッフ・キャスト、みんなで表現しました。

 ある日「女の子を主人公で、酒井さんの好きなように物語をつくってほしい。何かわからないけど面白い!という映画がみたい」とプロデューサーからお話がありました。

 そこから、たくさんの人にいろいろなアイディアをもらい…1人の自由奔放で野良猫のような、人から憧れられているようであり鼻について嫌われているような、孤独と手をつないでいる女の子に焦点をあてました。

 「あの子っていいよね」「あの子って恵まれてるよね」「あの子って悩みなさそうだよね」「あの子ってずるいよね」「あの子って私は嫌いかも」そんなみんながちょっと気にする「あの子」がどんな私生活を送って、何に恋をして何に傷ついているのか、どんな世界をみているのか興味がわきました。

 そんな『あの子』、チャチャを伊藤万理華さんが、とても豊かに地上から5センチ浮いたままダンスするような不思議な表現力で魅了してくださいました。伊藤万理華さんがチャチャになってくださったことにより、私はチャチャという女の子が狂おしい程に愛しく、大好きになりました。

 他にも今後、素敵な俳優の皆様が発表されると思います。新情報もぜひともお楽しみにです。そんな不思議で切なく、どこか可笑しい世界に是非とも迷い込んでくださいませ。

■主演:伊藤万理華のコメント(全文)

 酒井さんが過去作り出してきた美しい映像表現に、私自身は一見遠く感じていたのですが、チャチャという人物でつながることができました。"チャチャ"には聞き馴染みがずっとあって、このお話が来た時、なにが引き合っているんだろう…?と大変驚いた記憶があります。

 酒井さんの頭の中にこんな世界があったなんて…そんな世界に寄り添うには?と硬い頭で悩んだ時、柔らかくなるまでずっと傍にいてくださいました。気づかぬ内に自分の奥底に棲みついていたチャチャを引っ張り出してもらったような感覚です。終わる頃には彼女に会いたくなる、そんな作品になりました。愛くるしく切ない絵本のようなチャチャの世界をぜひ覗きに来てください。

■ストーリー

 デザイン事務所で働くイラストレーターのチャチャ。自由奔放な振る舞いで周囲から反感を買うこともあるが、人目は気にせず、好きなように生きるをモットーに過ごす日々。ある時、屋上で偶然出逢った樂(らく)にチャチャは興味を持つ。お互いに好きなものは正反対だけど、「2人いたら丁度いい」と次第にひかれていくが…。野良猫系女子の予測不能な恋の顛末とは!?

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