堀ちえみ 舌がん診断で希望した治療法に家族が反対「これで良かったのかなという思いがあったのかな」

2025年5月13日(火)22時40分 スポーツニッポン

 タレント堀ちえみ(58)が、13日放送の日本テレビ系「ザ!世界仰天ニュース」(火曜後9・00)に出演し、がんとの闘病生活で家族の思いについて語る場面があった。

 82年にアイドル歌手としてデビュー。松本伊代小泉今日子中森明菜らと同期で“花の82年組”と呼ばれた。83年のドラマ初主演作「スチュワーデス物語」は大きな話題に。その後、結婚し、5人の子を出産した。

 そんな堀が深刻な病の予兆を知ったのが、18年5月ごろだった。口内炎のようなものができているのを発見。無痛だったが、1カ月後にはしびれを感じるようになった。専門医でない医師による診断結果は口内炎で、出された薬はビタミン剤。その後、食べ物が染みるようになり、発見から4カ月後には常に痛みを感じていたという。口腔外科のある歯科医では、レーザーで患部を焼く治療を受けたが、空気に触れるだけでも激痛が走るように。その後、首の痛みも気になり始めたという。

 8カ月経過した19年1月、あまりの痛さに夜中に目が覚めた。舌には亀裂が入り、出血していた。ここで初めてネットで調べると、舌がんという文字とともに、自分の舌と似た画像が症例として紹介されていた。堀の悪い予感は的中。扁平上皮がんで進行度はステージ4と診断された。

 堀の半生は、病との闘いだった。34歳で特発性重症急性膵炎(すいえん)を発症。何らかの原因で膵液が膵臓を溶かす病気で、激痛が走るという。48歳では、右足の付け根に激痛が走る特発性大腿骨頭壊死症になり、人工関節を入れる手術を受けた。17年には関節性リウマチにも襲われた。

 そんな中でのがん告知。堀は家族に病気を告げ、「お母さんね、緩和ケアで行こうかなと思ってるの」と打ち明けたという。薬で痛みを和らげるが、有効的な治療がない人に行うもの。すると、当時16歳だった娘が猛反対したという。再現ドラマでは、「お母さんとまだ16年しか一緒にいないんだよ?」「手術が一番生存率高いんでしょう?お願いだから手術してよ」と、泣きながら懇願する姿が流された。その思いに、自分だけの命ではないと悟った堀は、激痛と闘う覚悟を決めたという。

 手術では舌の約6割と、左首のリンパ節を切除。病変を完全に取り切ることができ、手術は成功した。その後、食道にも悪性の腫瘍が見つかったが、ステージ0の超早期発見で手術を受け、事なきを得たという。

 24年2月には舌がんの完治を報告されたという。以前のようなしゃべり方はできなくなったが、それでも温かいファンに囲まれ、ライブ活動を続けている。

 再び歌手活動をできていることが、家族にとって何よりの安心材料になったようだ。堀は「復帰のライブの日に、長男が“手術という方法を選んで良かったな”って初めて言ったんです。その時に娘が“お兄ちゃん、これで良かったんだね”という会話をしているのを聞いて、娘も“生きてほしい。手術という方法を選んで”と言ったけど、歌えなくなった私を見ていて、本当にこれで良かったのかなという思いを家族にはあったのかなって」と、家族の思いを推察していた。

スポーツニッポン

「堀ちえみ」をもっと詳しく

「堀ちえみ」のニュース

「堀ちえみ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ