60歳フリーアナ 不妊治療の末...2度の手術、人工肛門を経験 激変の生活習慣「外出した先にあるか探す」

2025年5月13日(火)20時54分 スポーツニッポン

 元フジテレビアナウンサーでフリーの中井美穂(60)が、13日放送のNHK・Eテレ「ハートネットTV」(後8・00)に出演し、病気と闘ってきた半生について語った。

 95年に当時ヤクルトの古田敦也氏と結婚。その数年後から不妊治療をスタートした。しかし、子宮に複数の筋腫が見つかる多発性子宮筋腫と診断され、少しでも妊娠の可能性を高めるため、手術を受けた。腹腔鏡による手術自体は成功したものの、その後も熱と痛みが収まらず、腹膜炎に。再び手術を受けることになった。大腸の一部を切除したため、約1年間は人工肛門を装着して生活することになった。

 「人工肛門って想像つかないですよね。説明があったけど、腸の一部を切って、一部を口からつながっている方をおなかの側面に穴を開けて、腸が顔を出して、袋の中に排泄物がたまるように(する)」

 人工肛門になると、便意などの感覚は「分からない」という。「普通は括約筋というのが肛門に付いているので、我慢することができたり、量を調節することができると思う。それができない。出る時はどんどん出ちゃう。調節ができない」と説明し、「替える頻度はその時の便の量によるんですよね」と明かした。

 人工肛門での生活を告げられた時は「ああ、そうかと思いました」と、深く考えていなかった様子。それよりも「病気になると、痛みとか、苦しみとか。おなかを切った痛みの方が大きくて、現実的ではなかったですね」という。回復していくとともに、人工肛門の存在が大きくなったといい、「人工肛門という状態で生活していかなければいけなくなるので、現実的にやらなければいけないことが結構、増えてきたんだなとは思いました」と振り返った。

 しばらくして、仕事にも復帰。体調やトラブルには細心の注意を払ったという。「必ずすることは、とにかく外出した先のどこにトイレがあるのかということを探す」。腹部の横に付いた、便をためる袋の上から、「何かあっては困るので、腹巻きみたいなものをしたり、ペチコートみたいなのをはいたりして、漏れても最悪、大ごとにならないような準備をして出掛ける」と話した。

 荷物や服装にも、今までにはなかった制限が生まれ、生活習慣も大きく変わった。「荷物も替えの物が必要になるので、そういうのを持つので、荷物が多くなったり。お洋服も、ピッタリしたものは形が分かってしまうので、なるべくふんわりしたものを着るとか、工夫していました」。また海外出張の際には、「自分のお医者さんに英語で、“こういう状態で手術を受けて、今彼女はこういう状態ですよ”と英文にしてもらって、何かあったらそこで見てもらえばいい」と、万全の準備を整えたという。

スポーツニッポン

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