『あんぱん』中沢元紀、“文武両道”千尋としての説得力 トレーニングで体も大きく 制作統括が絶賛

2025年5月14日(水)9時1分 マイナビニュース


女優の今田美桜が主演を務める連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合 毎週月〜土曜8:00〜ほか ※土曜は1週間の振り返り)で柳井千尋役を演じている中沢元紀の起用理由や現場でのエピソードについて、制作統括の倉崎憲氏に話を聞いた。
112作目の朝ドラとなる『あんぱん』は、アンパンマンを生み出したやなせたかしさんと妻・暢さん夫婦をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語。小松暢さんがモデルのヒロイン・朝田のぶ役を今田美桜、やなせたかしさんがモデルの柳井嵩を北村匠海が演じ、脚本は中園ミホ氏が手掛けている。
○役柄と重なる人柄や体格 制作統括が明かす起用理由
中沢演じる千尋は、嵩の弟。幼少期は体が弱く、兄の陰に隠れるような弟だったが、大きくなるにつれ、家族思いで優しく、文武両道の青年となる。
数十名が参加した千尋役のオーディション。倉崎氏は「史実としても、千尋は小さいときは体が弱くて、でも成長したら柔道も得意で勉強もできて、嵩を上回るというのも含めて、嵩役の北村さんよりガタイがいい人がいいなと思いました。身長も高くて」と、体格も起用理由の一つだったと明かす。
そして、人柄的にも中沢に魅力を感じたと語る。
「中沢さん自身が本当にピュアな人柄で誠実なんです。オーディションの場では普通は自分を良く見せようという思いがあると思いますが、中沢さんはつぶらな瞳で自分はこういうところが弱いんですと、自分の弱みを包み隠さずさらけ出してくれて。人間としての中沢元紀に惚れたというのが大きいですし、まっすぐな彼の目を見ていると千尋とリンクする部分がありました」
今後、嵩と千尋が小倉の旅館で会うシーンが描かれるが、これは史実に基づいているもので、オーディション時からこのシーンにハマる人を選びたいという思いもあったという。
「そのときの描写がやなせさんのいろんな自伝に書かれていたので、このシーンは絶対に残したいと思っていて、このシーンにハマるかどうかという観点でも見ていたときに、中沢さんが一番いいのではないかと思ってオファーさせていただきました」
現場でも中沢の人柄を感じたそうで、「とにかく誠実な方で、前室での過ごし方とか、北村さんとの距離感とか、スタッフとの距離感もそうですけど、素晴らしい人間だなと思いました」と述べ、北村と中沢について「言葉を交わさなくても、阿吽の呼吸というか、静かにお互い信頼し合っているというのが我々スタッフにも伝わってきました」と現場の様子を明かした。
○千尋役としての説得力を持たせるために撮入前からジム通い
千尋役を演じるにあたって中沢は体を鍛えていたそうで、「クランクイン前から体を大きくしようとしてジムに通っていましたし、スポーツも勉強もできてという、千尋役としての説得力を持たせるためにあらゆる努力をしてくれていました」と称える。
4月22日に放送された第17回では、嵩と千尋の取っ組み合いのケンカが描かれたが、倉崎氏は「気づいている方もいると思いますが、実はあのシーン、北村くん泣いていたんです。最後涙が出ていて。編集で見ていても凄まじいなと思いました」と振り返る。
続けて、「それはやはり中沢元紀の千尋役としての説得力だと思います。だからこそ、北村さんのあの芝居が出たというか、小さいときの弟へのコンプレックスだったり、家庭環境だったり、いろんな弟への思いが全部つながっていると思うので。千尋役が中沢元紀さんだったということも、北村さんにとって大きいと思いますし、千尋役が中沢くんで本当によかったです」と語っていた。
(C)NHK

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