日本人を蔑む発言で“炎上” 超人気中華店「陳家私菜」オーナーが謝罪「日本人全体に発言した訳ではない」

2024年5月15日(水)12時6分 スポーツニッポン

 都内に7店舗を展開する人気中華料理店「陳家私菜」オーナーシェフ・陳氏が15日、自身のSNSを更新。拡散された自身の発言について「誤った認識を招く内容」として謝罪・訂正した。

 「陳家私菜」は、東京・渋谷、有楽町など飲食店激戦区で人気を博し、メディアに多数取り上げられる人気店。「激辛グルメ祭り」6年連続1位など、国内外で数多くの賞を受賞している。

 オーナーシェフ・陳氏の発言が拡散されたのは14日。中国語で話す陳氏の動画がTikTok上に投稿された。動画の字幕には、「いつか必ず日本人を俺の店で皿洗いさせてやる」などと記されており、物議を醸していた。

 陳氏はXを通じ、「この度、私の発言がTwitter上で拡散され、多くの皆様にご不快な思いをさせてしまいましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。「問題となっているツイートについて、一部が切り取られた形で拡散されており、誤った認識を招く内容となっている点について訂正させていただきます」として、説明した。なお、「従業員に私が書いた文章を日本語翻訳してもらいました」とした。

 「まず今回のツイートには“バカにしやがって。中国人を見下してるんだよ。…俺今店舗●●も持ってるんだけど、起業時は、いつか必ず日本人を俺の店で皿洗いをしてやると決めたんだ”という部分があります。この発言は私が日本に来た当初、働いていたお店でいじめを受けていた日本人の先輩への感情を述べたものでした」と、発言の詳細を説明。「当時の辛い体験から出た言葉です。決して日本人全体に発言した訳ではありません」と主張した。

 「“バカにしやがって。中国人を見下してるんだよ”という発言は、当時の職場で日本人の先輩たちから受けた言葉に対する私の個人的な感情の表れでした。例えば、“お前の国には醤油もないだろう”といった罵倒を浴びせられたことがありました。“いつか必ず日本人を俺の店で皿洗いをしてやると決めたんだ”という発言も、当時のいじめに対する私の当時の先輩達への反発心から出たものであり、日本人全体に対するものではありません。あくまで、当時私をいじめていた特定の先輩たちに対する感情です」と、日本に来た当時のつらい経験から出たものだと説明。

 「決して日本人全体に発言した訳ではありませんが、私の不完全な説明によって誤解を招いたことは大変申し訳なく思っております」と改めて謝罪し、「日本に来てから多くの日本人の方々にお世話になりながら、このように誤解を生じさせてしまったことを深く反省しております」と反省しきり。

 「私は日本が好きで日本に来ました。そして日本人の妻を持ち、子供たちも日本人です。そして可能なのであれば私はこの日本という国で一生を終えたいと考えています。またビザについては正規の手続きを経て取得しており、不正な方法で取得したわけではありません。その当時お世話になった日本人の方々とは今でも交流があり関係が続いております。非常に感謝しております」と呼びかけた。

 「実際の動画はもっと長く、その中では日本人に対する感謝などもしっかりと述べております。しかし、結果的にこのような形で受け取られてしまったこと自体、私の発信方法が間違っていたと反省しています」とし、「この度の発言で皆様に不快な思いをさせてしまったことを深く反省しております。日本人の皆様への感謝の気持ちは決して変わることはありません。この度の件で不快な思いをさせてしまい申し訳ございませんでした」と丁寧に締めくくった。

スポーツニッポン

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