カンヌ映画祭、「遠い山なみの光」公式上映…舞台あいさつに広瀬すずさんやカズオ・イシグロさん
2025年5月15日(木)22時44分 読売新聞
舞台挨拶に立つ石川監督(写真手前)や出演者ら(15日、カンヌで)
【カンヌ=木村直子】南仏で開催中の第78回カンヌ国際映画祭で15日、コンペティション部門に次ぐ主要部門「ある視点」部門に出品されていた石川慶監督(47)の「遠い山なみの光」の公式上映が行われた。
英作家カズオ・イシグロさん(70)の長編デビュー作を映画化した作品で、現在イギリスで暮らす女性が、戦後まもない長崎で暮らした日々を回想する物語。広瀬すずさん(26)が若き日の女性を演じている。
公式上映には石川監督をはじめ広瀬さんら出演者が出席したほか、原作者のイシグロさんも駆けつけた。上映終了後、観客から大きな拍手が送られた。
その後、取材に応じた石川監督は「皆さん(出演者ら)の表情を見たら感動して、泣きそうになった」とほっとした様子。広瀬さんも「映画が届いたと実感できた」と笑顔で語った。同部門の受賞結果は23日に発表される。