『イグナイト』プレミア座談会 間宮祥太朗らキャスト陣が集結 アクションシーンの裏話など和気あいあいとトーク

2025年5月16日(金)6時0分 オリコン

金曜ドラマ『イグナイト -法の無法者-』プレミア座談会の模様(C)TBS

 俳優の間宮祥太朗が主演を務める、TBS系金曜ドラマ『イグナイト -法の無法者-』(毎週金曜 後10:00)。今回は、TVerの総再生数が700万回を突破したことを記念して、間宮をはじめとするキャスト陣が勢ぞろいした座談会を実施。そこから、第1話から第4話の振り返りや、印象に残っているシーン、5月16日放送の第5話の見どころを抜粋してお届けする。

■宇崎は次々と火種案件と向き合っていく

まずはここまでの放送を簡単に振り返り。第1話では、宇崎凌(間宮)が“争いは、起こせばいい”と考える、癖のあるピース法律事務所で働き始めた。3年前に山上工業で起こった作業員のサイロ転落事故をめぐり、作業員の妻・斎藤美咲(土屋太鳳)が訴訟を起こした事件を担当した。

第2話では、東修大学の強豪ラグビー部で起こった、いじめが原因とうわさされる自殺未遂問題から、大学側が隠蔽しようとしていた部員の薬物使用が発覚。自殺未遂後に意識が戻らない西田真斗の弟・颯斗(宮近海斗)を宇崎たちが焚きつけた。

第3話では、轟謙二郎(仲村トオル)に相談があると、高山恭子(アン ミカ)がピース法律事務所を訪れる。外国人技能実習生・クオン(パース・ナクン)は、監理団体の代表・関口勇(ひょうろく)と就労先である二見水産加工の社長・二見壮一(ドロンズ石本)に違法労働をさせられ、その時に事故に遭う。宇崎と伊野尾麻里(上白石萌歌)はその違法労働の証拠を突き止め、裁判へと発展した。

第4話では、開発権利関係で大手ハウスメーカーのミートハウジングの新たな犠牲となった牧田材木店をターゲットにするべく、宇崎たちは若社長の牧田一也(原嘉孝)に接触。職人たちが一矢報いたいと思っている一方で、頑なに訴訟を拒む一也。そこで轟の指示で、宇崎と高井戸斗真(三山凌輝)が、この一件の鍵を握る一也の父・牧田和彦(大石継太)の元を訪れ、証言してもらうことに。

■間宮のアクションシーンを上白石がシンプルな表現で報告

——ここまでの放送で印象に残っているシーンを教えてください。

及川光博(弁護士・桐石拓磨役):第1話で言ったら、祥太朗ちゃんのカースタントじゃない?

間宮:カースタントをやるに当たって、「こういう撮影をしたいんですけれど、できますか?」と聞かれて、「できるかどうかは分からないですが、やります」とお返事したんです。
実際の撮影ではカースタントをやりつつ、日没が迫っていたので、「次に行きましょう!」とすぐに進んでいってしまったんです。僕的にはもう1回やりたかったぐらい、楽しかったですね。

りょう(刑事・浅見涼子役):すごい!

及川:各話アクションシーンが満載じゃないですか。筋肉痛やけがは大丈夫なのかな? と気になっているんだよね。

間宮:大丈夫です! でも第3話にあった5分ぐらいの長回し(宇崎と伊野尾が船でたどり着いた半島エリアで起こる1カットの潜入シーン)は、最後にアクションがあったので撮影自体も緊張感があって。何回も撮り直すことができなかったのでかなり集中してやりました。それを萌歌が褒めてくれたのですが、「すごいですね、間宮さん。登ったり、降りたり、棒を振り回したり」とまとめられて(笑)。

仲村:確かに、そんなことを言っていたかも。

上白石:緊張感がありましたよね。『オールスター感謝祭』の翌日の撮影だったのですが、間宮さんはリハーサルを含めたら10回弱は5分間動き続けていたのですごいです。

間宮:日中はずっとリハーサルだったんですよ。

仲村:そうか。夜の撮影だったもんね。

上白石:最後、「泣きの1回なので、終わったところでカットです」と言われて、私のセリフにあるベトナム語で噛んじゃったらどうしようと、緊張感のある中で撮影したんです。本当に間宮さんってできないことがないんです。

仲村:そんな大変な撮影だったのに、その翌日俺に萌歌ちゃんが報告してくれた時は、「登ったり、降りたり、棒を振り回したり」というすごくシンプルなものでしたよ(笑)。

三山:萌歌ちゃんがそうやってずっと言っていたので、実際に第3話のアクションシーンを見たら、間宮くんの動きが言葉通りでした(笑)。

上白石:三山さんは第2話のクラブシーンじゃないですか?

間宮:DJ斗真ね。(三山が)ああいうノリに慣れているからフロアを沸かしていたよね。一方、(上白石は)慣れていなくて、本編ではカットされているんですけど「宇崎、踊りに行くよ」と、クラブのフロアに入っていって、というところで、「はねよう!」とあまり聞いたことがない誘い方をしていて(笑)。それでカットがかかって、慣れていない感じが出てしまったことに、すごく落ち込んでいましたね。

三山:エキストラさんもたくさんいらっしゃるし、本当のクラブで無音の中で踊らないといけないから、すごく大変そうだなと思って。それと同時に、カットがかかった瞬間、今にも泣き出しそうな表情をしていて。

上白石:恥ずかしかったですね。

■上白石がアドリブを連発!?

——実はアドリブだったという場面はありますか?

仲村:第1話で桐石がまだ味方だと知らないで、(宇崎が)乗り込んでいったら、「すごく嫌な弁護士がいた」というセリフに対して、僕は「知ってるよ」と言って。その「知ってるよ」というワードに宇崎も引っかかるっていう。あれはアドリブというか、実は桐石とつながっているという伏線、匂わせのような感じで。そんなに狙って言ったわけではないのですが、でも結果的に伏線みたいなことになりましたね。

及川:伊野尾ちゃんと轟さんは第1話のドーナツでアドリブ入れていましたよね。

上白石:「あなたに心はありますか」はアドリブでした。

仲村:その時、軽くお腹にグーパンチを入れられているんですよね(笑)。

上白石:すみません。初日なのにいかせていただきました(笑)。

——どなたがアドリブが多いですか?

仲村:そう簡単にカットがかからないんですよ。

間宮:カットがかかるまで芝居を止めるわけにはいかないので、みんなが何かを言わなきゃとなってアドリブを入れることがありますね。でも、人と人とのセリフの間に挟むのは伊野尾が多いよね。

上白石:第3話で宇崎が「カニじゃなくてキンメね!」とツッコんだ後、伊野尾が口ずさんだ「キンメ食べいこう〜」はアドリブです。

及川:え、そうなの!? めちゃくちゃ良かったよ。

■緊張感が高まった法廷シーン

——りょうさんから若手チームに質問があるそうですね。

りょう:私、今回とてもフレッシュな気持ちでやっているんです。ですが、こんなに緊張することはないというくらい、毎回すごく緊張していて…。皆さん、堂々とされていますが、緊張しないんですか?

上白石:めちゃくちゃします。

三山:法廷は特にしますよね。

及川:専門用語が多いからね。

りょう:でも、大人チーム(仲村、及川)は(専門用語がありそうな)刑事も弁護士も医者も演じたことがあるじゃないですか。それなのにすごく緊張するの。

間宮:僕が特に緊張感が上がったなと思うのは、第1話の法廷のシーン。この作品でも初めて撮影する法廷シーンの時に、ミッチーさんがこれ以上ないくらい完璧な尋問を段取りからリズミカルなセリフ使いでスパンと決めて。その後がトオルさんで、トオルさんも轟の雰囲気が出る感じで決めていて。

上白石:緊張感がすごかったです。

仲村:確かにミッチーがハードル上げて、そのハードルを跳ばなきゃいけないというのを感じていた。

間宮:それによって、よりハードルが上がって(笑)。でも、(上白石を見ながら)そのハードルをちょっと下げてくれたよね。「これぐらいでやろうね」って(笑)。

及川:あの時、1人1人長いセリフをしゃべっていましたもんね。あれは緊張しますよ。桐石自身、言いよどまずにすらすらしゃべっていかないとキャラが立たないというところで、必死に練習しましたね。

三山:傍聴席で良かった。

りょう:私も法廷シーンがなくて良かったです。

■第5話で及川が桐石、“チャラ石”、“地味石”の3役に

——第5話の見どころを教えてください。

及川:演技者として活動してまいりまして、この『イグナイト』の第5話のために生きてきたんじゃないかと。ちょっと大げさな言い方をしましたけれども、第5話はすごいです。1人で3役を演じた気分ですね。宇崎とタッグを組んで、別キャラクターになりすまして潜入しているんですけれども。ふとした瞬間にノーマルな桐石拓磨というか、素の状態に戻ったりするので、とにかく表情筋が忙しかったなという思い出です。

間宮:もちろん声色や表情が変わるんですけど、纏っている雰囲気もすごく変わっていて。(依頼先の)「ディアヒューマン」という会社へ行ったときに、あえてセリフを噛みながら言うみたいな。

及川:“地味石”ね。

間宮:“地味石”って呼んでいるんだ(笑)。

及川:桐石と“チャラ石”と“地味石”がいるんですよ。演じることの楽しさ極まれりというくらい、集中して、あの時期は生きていたかも。

間宮:面白いですね。

及川:うまくいっているといいな。「やり過ぎだよ、及川」と監督がバシバシと切っていたらどうしよう。

間宮:それは大丈夫ですよ!

三山:高井戸も裏での動きが多くなるんですけど。

及川:(まるで司会者のように)最後のほうに衝撃のラストシーンがあるんだってね。

三山:そうなんですよ。

りょう:今のは、“何石”さんですか?

及川:今のは“MC石”(笑)。

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