福士蒼汰、“大先輩”の姿に決意新たに「続けていればこんなにキレイな景色が見られる」

2024年5月18日(土)16時27分 オリコン

大先輩の姿に決意を新たにした福士蒼汰 (C)ORICON NewS inc.

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 俳優の福士蒼汰が18日、都内で行われた映画『湖の女たち』(5月17日公開)の公開記念舞台あいさつに登壇し、撮影エピソードなどを語った。

 福士は開口一番に「僕が演じた濱中圭介という役どころは、すごく複雑な心境を持ちながら生きている青年」と伝え、「普段は笑顔ですから(笑)、舞台あいさつは安心してお話を聞いてもらえれば」と笑いを誘った。

 これまでにも本作のイベントに出演してきたが、上映後の舞台あいさつは今回が初。福士は「今みなさんにどう思われているんだろう、濱中圭介というキャラクターをどう捉えてくださっているのかと不安の方が大きくなりました(笑)」と素直な思いをこぼした。

 イベント中には原作者の吉田修一氏から手紙が寄せられ、作品に込めた思いや映像化の感想などがつづられ、主演の福士と松本まりかには「圭介と佳代という人間を生み出した原作者として思うのは、今回のお二人の挑戦が生半可なものではなかっただろうということです」とねぎらいの言葉がかけられた。

 そして「その挑戦の先でお二人が見せてくれた風景は、小説を遥かに超えたものでした」と絶賛。「誇り高く演じて下さって、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました」と感謝の言葉が贈られた。

 福士は「すごくありがたいお言葉をいただいた。素直に受け入れたいと思うんですが、『もっとやれたんじゃないか』と己の未熟さを実感してしまう」と複雑な心境を伝えつつ、「この作品をやらせていただいたことで、役者として大きく変わりましたし、人としても物事の捉え方や言葉の扱い方なども少しずつ変わってきたと思う」とし、「こうやって心が成長できたと思えるのは、役者をやっていてステキだなと思う瞬間の一つです」としみじみ語った。

 さらに「浅野(忠信)さんや三田(佳子)さんの姿を間近で見ていると、こういう成長を止めずに役者を続けていくと、こんなにキレイな景色が見られるんだなと感じる」と続け、「それを体現されている方を前にして、自分の未熟さを痛感しながら、やっぱり僕も役者を続けていきたいなと改めて思わせてもらいました」と言葉に力を込めていた。

 本作は吉田氏の同名小説を原作とし、『日日是好日』『星の子』『MOTHER マザー』の大森立嗣監督が自ら脚本も手がけて映画化した。介護施設で100歳の老人が殺害された事件を発端に、登場人物たちの深い闇が暴かれていくというストーリーで、福士演じる濱中圭介と松本演じる豊田佳代が刑事と容疑者という立場でありながら抗えない関係に溺れ、人間の内なる欲望に目覚めるとともに、過去から隠蔽(いんぺい)されてきた恐るべき真実を引きずり出していくヒューマンミステリーとなっている。

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