テレビ朝日、『梨泰院クラス』『財閥家の末息子』の韓国大手スタジオSSLと協業協定

　テレビ朝日（東京都港区、代表取締役会長：早河洋）は20日、韓国屈指のコンテンツ制作会社SLL（韓国ソウル市、制作部門代表：パク・ジュンソ）と、ドラマを中心としたコンテンツビジネス分野での相互協力、関係強化を目的とした協業協定を今月17日に締結したことを発表した。

　SLL（旧JTBCスタジオ）は、『梨泰院クラス』『財閥家の末息子』『医師チャ・ジョンスク』など、世界的ヒットタイトルを生み出し、昨今のKドラマブームを牽引する、韓国大手放送局JTBCとともに中央グループに所属 。テレビ朝日はSLLとストーリー系コンテンツ分野を中心に、企画の共同開発・制作をはじめ、ビジネス分野での連携など、相互協力をすることで、グローバルに対応する強力なコンテンツの創出を目指す、としている。

　テレビ朝日は、JTBCが開局した2011年より資本業務提携をしており、日韓両国における報道取材の協力や、ドラマやバラエティなどコンテンツビジネスを行ってきた。22年にはSLLが制作し、JTBCで放送された『梨泰院クラス』の日本版リメイクとして『六本木クラス』の制作・放送を実現させた。

　テレビ朝日の武田徹副会長は「JTBCとの資本業務提携から始まった長きにわたる信頼関係を含めて、両社のシナジーで世界に愛されるIPを生み出していきたい」とコメント。

　一方、SLLは、旧JTBCスタジオ時代は、主にJTBCドラマの制作を行ってきたが、22年に社名を改めて以降、JTBCをはじめ、Netflix、ディズニープラスなど、さまざまなプラットフォームへのコンテンツ提供を強化している。SLLのパク代表は「今回のパートナーシップをきっかけに今後のコンテンツ事業分野でグローバル市場を目標に競争力のあるコンテンツを共同開発できることを願っております」と、世界市場を対象としたコンテンツの創出へ意欲を示していた。

■テレビ朝日：武田徹副会長のコメント

　当社グループは2023年3月2日に新たな中期経営計画「新しい時代のテレビ朝日　経営計画　2023−2025」において「すべての価値の源泉はコンテンツにある」という基本理念のもと、コンテンツをあらゆるメディアに360°展開を推進しています。韓国屈指のコンテンツ制作会社であるSLLとのパートナーシップは、この経営計画の中でも掲げているグローバルIPビジネス −世界に通用するコンテンツの制作−を目指すにあたり、強力な推進力になることを確信しております。JTBCとの資本業務提携から始まった長きにわたる信頼関係を含めて、両社のシナジーで世界に愛されるIPを生み出していきたいと考えております。

■SLL：パク・ジュンソ制作部門代表のコメント

　多様なコンテンツを全世界に提供してきたテレビ朝日の経験とノウハウがグローバルスタジオに成長したSLLの企画、製作、流通などの力量と融合し良い作品を作りあげることができると期待しています。今回のパートナーシップをきっかけに今後のコンテンツ事業分野でグローバル市場を目標に競争力のあるコンテンツを共同開発できることを願っております。