二宮和也 主演映画「8番出口」感動スタオベから一夜 感無量レッドカーペット振り返り「思い出深い」
2025年5月20日(火)7時35分 スポーツニッポン
嵐の二宮和也(41)が19日、フランスで開催中の第78回カンヌ国際映画祭のミッドナイト・スクリーニング部門に選出された主演映画「8番出口」(監督川村元気、8月29日公開)の公式上映に出席。上映から一夜明け、フォトコール取材に出席した。
公式上映前にはタキシード姿に身を包みレッドカーペットを闊歩したが、この日は装いを新たに登場。さりげなくストライプが入ったカジュアルなスーツスタイルを披露した。また、多くの海外メディアに囲まれ、至るところから「NINO〜!」と呼ぶ声が上がった。
日本メディア向けの取材に応じた二宮は、公式上映を終え、緊張がほぐれた様子。「無事にカンヌで上映できた喜びと、その喜びが観客の皆さんの評価に直結して良かったです。カンヌ国際映画祭に正式招待されてから本日まで、いい思い出になったのでほっとしています」と安ど感をにじませた。
上映後、8分間続いた大歓声のスタンディングオベーションについても「日本でもなかなか経験のできないことを海外で起こせたというのは、『8番出口』のもつ影響力。川村監督や平瀬さんをはじめ、スタッフの方たちが楽しそうにしていたのを見られたのは良かったです」としみじみと振り返った。
公式上映を見た観客からは「ゲームを上手く映画化していて、新ジャンル系の地位を全世界で確立すると思う」「実際に通路に迷い込み、抜け出せなくなるような印象を観客に抱かせていた」「観客も一緒になって異変を探すような、映画を受動から能動の体験へと変えていた」などの感想が寄せられたという。
観客からの感想を受け、「“楽しかった”と言ってもらえるのが一番うれしいですし、それが本質であってほしいと思います。もう一回観たいとか、あのシーンを観直したいとか、ストレートに感想を言ってもらえるように、脚本づくりから携わりました」と明かした。
カンヌ来訪では映画祭への参加だけでなく、街巡りもしたという。作品にちなみ、印象的だった8つのエピソードを4つずつ上げるなら?という質問に対しては「僕は飛行機でパリへ向かっている途中、初めての航路で北極の上を通り、人生初の流氷を見たこと。次は、今回初めてカンヌに訪れて、“映画『浅田家!』をパリで観ました!”と街の方に言われたこと。あとは、やはり街並みです。日本ではなかなか見られない坂道や石畳などの景色が印象に残っています」と話した。
公式上映前には、自身初のカンヌのレッドカーペットに登場。「仕事で名所に訪れて、カンヌの景色を見て、あそこに映画祭の会場があるんだな…とか目視した数時間後に会場に行き、レッドカーペットを歩いたのも思い出深いです」とうれしそうに語った。
同作は、社会現象となった“異変”探し無限ループゲーム「8番出口」の実写映画。舞台は無機質な地下通路。壁に掲示された不思議なご案内のもと、突如迷い込んでしまった無限回廊からの脱出を描く。二宮の主演作がカンヌに正式招待されるのは初。