副収入は驚異のクリロナ超え! 球界内で高まる大谷翔平のエンゼルスでの6年間への“疑問”「価値を正しく評価しなかった」

2025年5月20日(火)6時0分 ココカラネクスト

いまや球界の顔とも言える存在感を放っている大谷。(C)Getty Images

 大谷翔平(ドジャース)の世界的な価値は青天井で高まっている。「投打二刀流」という現球界で唯一無二のパフォーマンスもさることながら、ありとあらゆる企業の広告塔としても活躍を続けるスター性も兼ねる彼を巷で目にしない日々はない。

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 実際、大谷の影響力は数字が如実に示している。米老舗経済紙『Forbes』は現地時間5月15日に「2025年のアスリート長者番付」を発表し、大谷の副収入が1億ドル(約146億円)に達したことを伝えた。これはサッカーのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの5000万ドル(約73億円)の約2倍にあたる規模となっている。

 MLBのマーケットは国際的に見れば、小さい。その事実をふまえれば、なおのこと大谷が異次元の存在であるかが伺える。

 だからこそ、そんな偉才を「活かしきれなかった」チームの戦略には批判的な声が飛ぶ。現地時間5月17日に、米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』に出演した米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は「チャンスはいくらでもあったのに、それを活かさなかった」と、古巣エンゼルスを糾弾した。

 大谷が2018年から在籍したエンゼルスでの6年間について「彼らはドジャースのように彼を活かせていなかった」と断言するローゼンタール記者は、ありとあらゆる観点から大谷を取り巻く戦略を分析した。

「何よりもまず経済的に上手く活用しなかった。それはスポンサーシップを獲得して、新たなファンを呼び込むという意味でね。そして、彼らはオオタニをトレードする機会もあったのにしなかった。もし、彼とFA後に再契約をする考えが頭の中にあったのなら、残す判断は問題ない。しかし、彼らは全く再契約をする素振りすら見せなかった。エンゼルスはあらゆるレベルで不十分であり、チャンスを逸したんだ」

 エンゼルスの対応を断じるローゼンタール記者は、「オオタニ自身が再契約を選んだかは分からない」と前置きしつつ、「ただ彼らはオオタニの価値を正しく評価せず、スポーツにおける彼の立ち位置というものを理解してもなかった」と批判。そして、チームのあらゆる決定を取り仕切っているアート・モレノオーナーの手腕を疑問視した。

「モレノ氏が責任を負うべきなんだ。その理由はもちろん彼がオーナーとして、チームの全てを監督していたからだ。オオタニがいた時に経済的な利益を十分に活かそうしなかったのは他でもない彼だ。フロントにトレードさせなかったのも彼であり、最終的にオオタニとの再契約に動かせなかったのも彼だ」

「彼がオオタニ側に望んでいたとされるのは、4億ドル〜5億ドルだ。だから、彼はオオタニとの7億ドルの契約に反対した。そして『その金額なら交渉はしない』と決断した」

 一般層にも高い知名度を誇るドジャースだからこそ、大谷の価値はより上がったという見方もできる。しかし、ローゼンタール記者が指摘する通り、エンゼルスに二刀流スターを活かす努力が足りなかったのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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