「3連投は避けたとか、言っている場合じゃない」巨人4位転落 主砲不在の戦い方はいかに?球界OBがスクランブル態勢下の「投手運用」「4番候補」について見解
2025年5月20日(火)12時10分 ココカラネクスト

チームの強みである、絶対的リリーバーの大勢、マルティネスの起用法にも注目が高まる(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
巨人がリーグ4位と苦しんでいる。6日の阪神戦で岡本和真が負傷離脱、昨年も143試合で4番を務めた主砲の不在がチームに重くのしかかっている。
現在は新助っ人のトレイ・キャベッジが4番に座る。ここまでも吉川尚輝、大城卓三が4番を務めたが、岡本不在の時期が長く続く中でどのように打線を組んでいけばいいのか、投手起用法などについても球界内から考察の声が上がっている。
【巨人4位転落】『今のジャイアンツは弱い…だからこそ◯◯を!!』埋まらない岡本和真の穴…打率.250行かないならリチャードは使うべきではない!?今の時期の3連投回避はアリ?ナシ??高木豊の見解は…
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は19日に自身のYouTubeチャンネルに「【巨人4位転落】『今のジャイアンツは弱い…だからこそ〇〇を!!』埋まらない岡本和真の穴…打率.250行かないならリチャードは使うべきではない!?今の時期の3連投回避はアリ?ナシ?高木豊の見解は…」と題した動画を更新。巨人が4位と苦戦する中での戦い方について独自の見解を語っている。
18日の中日戦(東京ドーム)は一時リチャードの逆転3ランで勝ち越すも救援陣が打ち込まれ、3連勝を逃がした。
最近の巨人の戦いぶりに関して、高木氏は「岡本がいないというのは最大の理由だけども、じゃあどうやって勝つんだというもの、一貫性がない」と懸念を抱いているという。
18日の中日戦は4−2の2点リードで迎えた7回から3番手に船迫大雅を投入。結果として試合をひっくり返された。
チームの強みである、大勢、ライデル・マルティネスは2連投中で温存したともいわれる中で高木氏は「3連投避けたんだろ、だからそんなこと言っている場合じゃない」とコメント。現在は選手のコンディションを加味して、なるべく連投は避ける方針があることも理解しながら、現在のチームはスクランブル態勢にあるとして、「(投手起用を)柔軟に考えたほうが 選手のやる気に則したほうがいいなとは思うけどね」と見解を語った。
またオーダーに関しても「足の速い選手を使う」「長打がなくなったら、足なんだよね」と主砲不在でなかなか点を奪えない中、足をからめて1点を奪いにいく姿勢、バントやエンドラン、バスターエンドランなどの奇襲も大事とした。
高木氏は「奇襲というと弱いチームがやることだけど、今のジャイアンツは弱い」と戦力的にも弱いと認めた上で「王道では勝てない」と発想の展開を求める場面も。
「レギュラーは代わってくる」として、足が持ち味の重信慎之介、増田大輝の活用も考えていったほうがいいとした。
さらに4番についても現在は助っ人のトレイ・キャベッジが座るが、高木氏はファーストを守る増田陸を推す。
理由としては無死一塁でキャベッジに打席が回ってきても今のチーム状況では、バントを命じたいとして、柔軟性を高める意味でも、増田陸の4番起用を推しつつ、「とにかく泥臭い野球をしてほしい」とチームの背中を押した。動画内では新加入となったリチャードの起用法についても語っている。
20日からは敵地、甲子園で交流戦前最終となる阪神と伝統の一戦を戦う。先発は今季初勝利がかかった戸郷翔征。復活のマウンドとなるか、戦いぶりに注目が集まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]