「僕の人生は開いた扉にはとりあえず入る」森久保祥太郎、50歳にして最良だったと振り返る声優人生「アニメは世界につながる扉」

2024年5月26日(日)12時0分 ABEMA TIMES

 「何かを一生懸命やっていると、本当は目の前の扉が開いてほしいんですけど、ちょっと横の違う扉が開いたりする。でも僕は、開いた扉にはとりあえず入ってみたのが今の人生なんです」。声優歴も30年近くなってきた森久保祥太郎の言葉だ。人気作品への出演も多く、アニメファンなら必ず知っているような声優の一人だが、本格的に「声の仕事」に携わったのは20歳を過ぎてから。キャラクターに声を入れるだけでなく、自ら表に出る仕事でも活躍できているのは、どんな可能性にも挑戦した生き方を貫いたからだ。

【映像】森久保祥太郎「アニメは世界につながる扉」

 少年時代に英語演劇で芝居に興味を持ち、学生時代も劇団に所属。俳優として生きていくことを目指していた森久保だが、声優事務所からの誘いもあってオーディションに参加し、見事合格。ここから次々と出演作が決まり、現在へとつながっていく。30代に入ったばかりのころ、出演がシリーズ作ばかりであることに焦り、自らを鍛え直そうとアニメに限らず、様々な活動に精力的に取り組んだところ、ラジオ出演が週10本にまで増加。その後、声優がバラエティー番組やイベントなどに出演する機会が増えていったが、この時の経験が大きかったと振り返ることになる。

 まもなく声優歴30年。自ら声優事務所も構え「いただいたものをお返しするフェーズ」と考えることも多くなった。「この声優という仕事と出会えたってことは僕の人生において、そうじゃなかったら本当どうなってたろうって思うことの方が圧倒的に多いですね。先輩方を見ていると、頑張ればあと40年、90(歳)でも真面目にやり続ければそのチャンスはあるのは分かっているんですけど、やっぱりいただいたものをもうお返しするフェーズかなと思っています」と、自身が感じた恩や縁は、次の世代につないでいきたいと強く願っている。

 ただ、じっとしている森久保でもない。第一線で活躍しないと、自分の言葉に説得力がなくなることもわかる。だからこそ今なお、作品への参加意欲は変わらない。

 劇団、バンド、ラジオなど、とにかく動く森久保。アニメは「世界につながる扉」と表現するが、声優として頑張ることで、思わぬ扉が開いた経験を何度もした。「僕は開いた扉に飛び込んできて、後悔はないよということは言いたい。やりたいこと以外のことでも、意外に食わず嫌いで食べてみたら大好物になることもあると思う」と、無駄足を踏むことなど考えない。むしろ経験できるチャンスを逃す方がもったいない。後輩に道を譲るというが、このペースでどんどん扉を開けていけば、その道もどんどん多岐に渡る。
(SHIBUYA ANIME BASEより)

ABEMA TIMES

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