「さすがにアウトでは?」任天堂ストアに『ワンピース』酷似のゲームが登場→販売停止に…集英社と任天堂が示した「回答」

2025年5月29日(木)6時0分 女性自身

任天堂が約8年3カ月ぶりに発売する新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」。6月5日の発売日に先立って2度の抽選販売が行われ、SNSでは当落を巡って悲喜こもごもの声があがっている。そんななか、にわかに注目を集めているのは、任天堂の公式オンラインストア「My Nintendo Store」で5月29日から配信予定となっていた2つのダウンロードソフトだ。


その名も、「パイレーツアニメクエスト:ワンボーイの冒険と島のピース」と「パイレーツアニメクエスト:ワンガールの冒険と島のピース」。開発元はRed Fablesというメーカーで、Nintendo Switchでは「パイレーツアニメクエスト」を含めた37種類のゲームを配信している(28日16時現在)。


「ワンボーイ」の方の販売ページを見ると、《欲望の海を航海し…禁断の果実を組み合わせて、理想の海賊の心を手に入れよう》と銘打たれ、メーカーによるゲームの説明や特徴が記されている。説明によれば「スイカゲーム」のようなパズルゲームと思われ、キャラクター別にユーザーが選ぶ選択肢によってエンディングが異なるようだ。


「ワンガール」の方にも同様の説明が記されており、《挑発的な質問、戦略的な魔法の果実の組み合わせ、そして激しい瞬間を通して、大胆なイラストや予測不能な熱いエンディングを解放しよう》と促している。なお、2タイトルとも定価2,290円で、6月19日まで60%オフの916円で購入可能となっていた。


しかし「海賊」「冒険」「果実」といったコンセプトだけでなく、ゲームタイトルやキャラクターなどが、漫画家・尾田栄一郎氏(50)を原作者とする人気漫画『ワンピース』と酷似しているというのだ。さらにゲームのサブタイトルを省略すると、“ワンピース”と呼ぶこともできる。


このゲームが『ワンピース』と酷似していると感じた人も少なくないようで、Xでは次のように指摘する声が上がっていた。


《さすがにこれはアウトでは?》
《スイッチで月末に発売されるパイレーツアニメクエスト、大丈夫なんかこれw》
《パイレーツアニメクエストってone-pieceに許可取ってるのか?》


まず、本誌は5月27日に、『ワンピース』の原作を『週刊少年ジャンプ』で連載する集英社を取材。「My Nintendo Store」のラインナップにある「パイレーツアニメクエスト」について把握しているか、『ONE PIECE』と酷似しているとの指摘に対する見解、そして販売元への対応について聞いた。


28日に広報部から文書で返信があったが、「弊社は著者が心血を注いで創出した作品の権利を守るため、真摯に努力を続けてまいりますが、個別のタイトルについてのお答えは差し控えさせていただきます」との回答にとどまった。


いっぽうで、同日には大きな動きもあった。本誌が確認したところ、同日18時までに「My Nintendo Store」のサイトから「パイレーツアニメクエスト」のソフトが2タイトルとも削除されていたのだ。


なお、過去の事例では’20年7月に、Nintendo Switch用ソフト『ファイナルソード』が『ゼルダの伝説』シリーズのBGMと酷似しているとして、販売元が一時的に配信停止をしたこともあった。販売元は問題部分を解決させた上で、現在では配信が再開されている。


そこで本誌は任天堂にも「パイレーツアニメクエスト」について、同日に取材を申し込んだが、「販売取り下げの理由や経緯などについてはお答えしていません」と回答するに留まった。

女性自身

「ゲーム」をもっと詳しく

「ゲーム」のニュース

「ゲーム」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ