奥田瑛二 実際に施設に足を運び認知症の役を熱演 完成度の高さに妻・安藤和津もビックリ

2024年6月8日(土)11時59分 スポーツニッポン

 俳優の奥田瑛二(74)が8日、都内で行われた映画「かくしごと」(監督関根光才)公開記念舞台あいさつに出席し、徹底した役作りについて語った。

 「生きているだけで、愛」で鮮烈な長編監督デビューを飾った映像クリエーター関根監督待望の2作目となった本作。一つの「嘘」をきっかけにそれぞれの「かくしごと」が明らかになっていく、心揺さぶられるヒューマン・ミステリー。

 作品を見た観客はキャスト陣を大きな拍手で迎えた。満員の客席に目を向けながら、主演の杏は「本当に万感の気持ちでございます」と、公開日を迎えた喜びを語った。

 娘と確執のある認知症を患っている役を演じた奥田。認知症について理解を深めるため、認知症の人がいる施設に足を運び、「友達になって、話をして、ご飯をいただいて観察をさせていただいた」という。

 初めての経験で驚きの連続だったが、「自分で咀嚼(そしゃく)して役作りを行い、撮影初日を迎えた」と説明。現場でも他のキャストとは会話をせず、腰は常に折り曲げ「撮影中は何も覚えていない」と語るほど、役柄になりきる徹底ぶり。これには、女優で妻の安藤和津からも、自宅で「何、もう役をやってるの」と指摘されるほどだったという。

 自身の演技について「自分は得心しております。十分に演じた役だった」と納得の表情を浮かべると、会場からは拍手が。奥田の熱い役者魂を感じさせた。

スポーツニッポン

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