『銀魂』の実写化、正式発表も炎上せず 空知氏のコメントと福田監督に歓迎ムード

2016年7月1日(金)13時1分 BIGLOBEニュース編集部

画像は『銀魂』第1巻(C)空知英秋/集英社

写真を拡大

週刊少年ジャンプで連載中の人気漫画『銀魂』の実写映画化が7月1日、正式に発表された。主演は小栗旬、監督は福田雄一が務め、2017年に劇場公開する。


漫画やアニメ作品の実写化が相次いでいるが、原作が人気であればあるほど、実写化への既存ファンの反発は強い。原作キャラクターとキャストのイメージが違う、世界観を壊してほしくない、ストーリーや人物設定を改変してほしくないといった理由からだ。『銀魂』の実写化も噂が流れると、ファンの間で動揺が広がり、実写化に反対する声があがっていた。しかし、原作者・空知英秋の『銀魂』の自虐的でユーモアあふれるコメントと、監督が『勇者ヨシヒコ』などで知られる福田雄一になることが、同時に公開されたことでネットの声は一転、歓迎ムードになりつつある。


空知は発表に寄せたコメントで、実写版『銀魂』を「メンバーが豪華だろうと原作が原作ですから基本泥舟」と表現し、「全員銀魂と一緒に死んでもらう」と断言。「ここに集まってくれた方々はそういう覚悟もした上で、それでも泥舟でもいいから銀魂に乗りたいと言ってくれた方々ですから、そんな人達の作るまた別の形の銀魂ならコケてもいいから見てみたいな、見てもらってもいいかなと思った」と覚悟を綴った。ファンの気持ちを理解したメッセージにネットでは、「もうこれだけで泣ける」、「そこまでいうならちょっと期待」、「どっちに転んでも成功しそうな雰囲気になり始めて空知やっぱすげえな」、「暖かい目で見守りましょう」といった声が多く寄せられている。


また、福田監督がメガホンを取ることも、反発が薄まった要因になっている。福田監督は、『勇者ヨシヒコ』や『HK/変態仮面』といったコメディで高い評価を受けており、空知も「嫉妬からこのオッさん死んで欲しいなと思っていた」というほど。ネットでも、「福田雄一監督ならいけるでしょ」、「クソドラマを得意とする監督だぜ!」、「福田雄一だったら見る」と歓迎するコメントが寄せられている。


<空知英秋のコメント>
「ジャンプ」でやってる「幕末」の「侍」ものというキーワードで「るろうに剣心」並みの大作漫画と勘違いした、こんな豪華なスタッフとキャストが集まってくれました。


メンバーが豪華だろうと原作が原作ですから基本泥舟。全員銀魂と一緒に死んでもらう事になりますが、福田監督は「勇者ヨシヒコ」でコスプレ感丸出しながらもそんなのお構いなしで物語に引き込み爆笑させてしまう剛腕振りを見た時から、嫉妬からこのオッさん死んで欲しいなと思っていたし、小栗くんもクローズがカッコ良かったんで、漫画に無断で登場させた時から訴えられるんじゃないかとドキドキしていたし、以前テレビで小栗くんの本棚が映った際に銀魂を1巻で切っているのを見た時から鈴蘭に乗り込まなきゃいけないと思っていたので、二つの邪魔な才能を抹殺するにはいい機会だと思っております。


漫画の実写化はイメージと違うと叩かれるのが常ですが、もう今さら何をやっても読者の皆さんの銀魂のキャラ像はブレないと信じていますし、ここに集まってくれた方々はそういう覚悟もした上で、それでも泥舟でもいいから銀魂に乗りたいと言ってくれた方々ですから、そんな人達の作るまた別の形の銀魂ならコケてもいいから見てみたいな、見てもらってもいいかなと思ったのが実写化をうけた僕の率直な気持ちです。という事なので皆さん。わざわざ沈む船に乗り込んだ「現代」の「侍」達の姿を見て、笑うも結構、泣くのも結構。映画と一緒にその顛末もお楽しみあ〜れ。


<福田雄一監督のコメント>
空知先生から大切な作品を任せていただいたこと、本当に光栄です。 たくさんのファンの方に支持されている原作です。


原作の魅力を実写化でも表現できればと、僕が確たる信頼を寄せている最強のキャスト、スタッフに集結していただきました。 空知先生にお会いした時に「福田監督ということは今回ももちろん低予算ですよね!」と言われたのですが、銀魂ともなると、残念ながら?たくさんの予算を頂けました。この予算、たくさん笑えて感動出来る銀魂のために使い切りたいと思います。

BIGLOBEニュース編集部 BIGLOBEニュース編集部RSS

「実写化」をもっと詳しく

タグ

「実写化」のニュース

「実写化」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ