「君の膵臓を食べたい」月川翔監督の感涙作... 家族の愛の実話を実写化 大泉洋「無駄にせず生きたい」

2024年5月13日(月)21時44分 スポーツニッポン

 俳優の大泉洋(51)が13日、都内で行われた映画「ディア・ファミリー」完成披露試写会と舞台あいさつに出席した。

 主役を務めた大泉とともに、菅野美穂福本莉子川栄李奈松村北斗をはじめとした、豪華キャスト総勢9名が登壇した。

 23年間に及ぶ、絶対に諦めない家族の愛が起こした奇跡の実話を基にした本作。「君の膵臓を食べたい」「君の月夜は光り輝く」など、死生観にまつわる感涙作を生み出してきた月川翔監督がメガホンをとった。

 完成まで5年という月日がかかり、月川監督は「長い時間がかったんですけど、皆さんにお届け出来る日が来てうれしく思っています」としみじみ。実話を実写化することについて「こんな奇跡みたいな話あるのかなと思って。ご家族の中でどんなやりとりがあったのかなということに興味を持った。胸を打たれたことをたくさん方に伝えたいという思いでした」と語った。

 大泉は「重たい話ではございますが、この作品は勇気が生まれる、前に進もうと思える作品でございますので、楽しんで頂ければ」とアピール。

 試写会前のあいさつは終始、明るい雰囲気で行われた。大泉は「映画をこれからをする舞台あいさつではなかったと、袖でもめておりました」と陳謝。「これから見て頂く映画は、くだらない役者が出る映画ではございません。大変素晴らしい実話の物語でございます。どうぞ皆様、先ほどの舞台あいさつは忘れて、まっさらな気持ちで見て頂けば。感じるものがあれば多くの方に伝えて頂ければ」と異例のお願いをして、締めくくった。

 作品上映後、観客にはサプライズで再度、キャストが壇上に登場。作品を見た観客は目に涙を浮かべながら、温かい拍手でキャストを迎えた。菅野は会場に目を向けながら「見ていただいたお客様の顔を見るのは初めての経験。温かい拍手を直に感じられて、こんなに幸せなことはない」と感激し、感謝した。

 大泉は最後に「自分が生きている時間というのはあたりまえではなくて、一秒一秒、一生懸命無駄にせず生きたいなと思いました。自分がしたいことに正直に、誰の目も気にせずにやればいいし、自分がしたことが誰かのためになって、人々が幸せになれる世の中になれば良いなと思います」と願った。

 「余命10年」という宣告を突きつけられた、生まれつき心臓病疾患を持っていた幼い娘・佳美を救うため、父・宣政が人工心臓を作ろうと立ち上がる。後に、世界で17万人もの命を救うことになるIABP(大動脈バルーンパンピング)バルーンカテーテルを誕生させた秘話を実写化した。6月14日から全国で公開される。

スポーツニッポン

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