「踊る」シリーズ累計興収500億円突破、日本映画史に新たな金字塔 『室井慎次 敗れざる者』は100万人超え
2024年11月7日(木)19時0分 オリコン
1997年1月期にフジテレビ系で放送された織田裕二主演の連続ドラマ『踊る大捜査線』。それまでの刑事ドラマとは一線を画し、警察内部の縦割り社会や上下関係、人間模様を描き、社会現象を巻き起こした。翌98年に『踊る大捜査線 THE MOVIE』が公開され、興行収入100億円超え(101億円)の超大ヒットを記録。日本映画に新しいビジネスモデルとエンタメの可能性を示した作品として、現在でも高く評価されている。
2003年には、映画第2弾『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』が公開され、興行収入173.5億円を記録。20年以上経った今もなお、邦画実写記録の圧倒的頂点に君臨している。
登場人物たちが持つ個性的なキャラクターも愛され、05年に『交渉人 真下正義』(興行収入42億円)、05年に『容疑者 室井慎次』(興行収入38.3億円)のスピンオフ映画が公開。10年に『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』(興行収入73.1億円)、12年に『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(興行収入59.7億円)が公開された。
12年の時を経て、今年3月に「踊るプロジェクト」の再始動が発表され、10月11日より、柳葉敏郎が主演する『室井慎次 敗れざる者』(前編)が全国381館で公開。10月25日までの公開2週間で興行収入10億円を突破、2週連続で週末観客動員No.1(※10月11日〜13日、10月18日〜20日、興行通信社調べ)を記録した。そして、11月6日までの公開27日間で、観客動員数100万人、興行収入14億円を突破。シリーズ累計で、500億円を突破したという。
あす8日から9日、10日の3日間、後編となる『室井慎次 生き続ける者』の先行上映を『室井慎次 敗れざる者』と同じ全国381館で実施。全国の映画館で先行上映が決定するのは異例中の異例のこと。「最後の室井慎次」を見届けよう。