デビュー45周年・サザンオールスターズ特別番組 桑田佳祐「茅ヶ崎ライブ2023」を振り返る
2023年11月10日（金）13時0分 TOKYO FM+
TOKYO FMをはじめJFN全国38局が毎年“文化の日”に送る全国ネット特別番組『FM FESTIVAL』。2023年度は、11月3日（金・祝）に『FM FESTIVAL 2023 サザンオールスターズ デビュー45周年！「サザンとわたし」スペシャル』が放送されました。
デビュー45周年を迎えたサザンオールスターズをお祝いし、全国のリスナーから「サザンオールスターズと自分の人生が大きく交差した忘れられない思い出エピソード」とリクエストを、「サザンとわたし」というテーマで募集。サザンの名曲の数々とともに紹介しました。
番組では、進行の住吉美紀が桑田佳祐さんにロングインタビューを実施。サザンオールスターズ「茅ヶ崎ライブ2023」を振り返り、45周年を迎えての心境を桑田さんが語ってくれました。
◆「茅ヶ崎ライブ2023」の開催期間はなぜ4日だった？
2023年6月25日にデビュー45周年を迎えたサザンオールスターズが、10年ぶり3度目となる「茅ヶ崎ライブ」を、9月27日、28日、30日、10月1日の4日間にわたっておこないました。桑田さんは故郷・茅ヶ崎でのライブを無事終えることができたことで、気持ちを落ち着けることができたと語ります。
住吉：1日だけでもすごいのに、4日間もやられたんだというボリュームとパワーを感じました。ライブはどうでしたか？
桑田：茅ヶ崎でのライブは3回目なんですよ。2回目の開催から10年経ってやらせてもらったんだけど、やっと平常心でできたっていうか。1回目と2回目はなんだか身構えちゃって、エモーショナルになって力が入っちゃっていたんです。私なりにそういうところを悔やんだんですけど、もう少し普通に、肩の力を抜いてさりげなくやろうと思って、それができたのが今回でね。
でも、4日間っていうのはさすがにしびれますね。僕、カッコつけるところがあって、1回目2回目は2日ずつだったんですけど、マネージャーと打ち合わせをしているときにサービスをしようというか、スタッフに対してもカッコつけるところがあるんですよ。
住吉：スタッフに対してもですか!?
桑田：今のスタッフは優秀なんですけど、みんな若いんですよね。最初は（開催が）2日間の予定だったんですけど、途中で「2日間だとお客さまが可哀想じゃねぇか」とか言っちゃってね（笑）。マネージャーから「では、もうちょっとやりますか？」と言われて「やろうよ」と（笑）。
そんな感じで4日間やろうよと言って、次のタイミングでスケジュールをもらったんです。そうしたら、（ライブの前半と後半が）中1日しかなかったんですよ（笑）。いろんな意味でしびれましたね。
住吉：無事に4日間走り切ったことでほっとされているんですね。
桑田：そうですね。お天気もよかったのが何よりでした。
住吉：ライブを振り返ってみて、楽しかった場面としてはどんなことが思い浮かびますか？
桑田：茅ヶ崎に着いて、本番を想定したリハーサル（ゲネプロ）のときから、楽屋が前回、前々回と違うところだったんですよ。松林に囲まれた海風を感じる、すごく茅ヶ崎らしいところでね。そこですでに気持ちができあがったんです。ゲネプロからすごく気持ちをいいところに持っていけました。スタッフや、関係者の皆さんのおかげですね。
住吉：故郷である茅ヶ崎をご自身で味わいながら、ライブができたと。
桑田：そうですね。でも、僕が知っている茅ヶ崎は、今みたいにおしゃれじゃないんですよ。何もない殺風景な場所だったんだけど、今は茅ヶ崎にも居住者が増えました。
住吉：街の風景が随分変わったんですね。
◆メンバーたちのバランス感覚に助けられた
45年にわたるサザンオールスターズの活動について、桑田さんは「いろいろなことがあったでしょうけど、（ファンの皆さまに）支えてもらったというか、ここに連れてきてもらったんでしょうね」と想いを語ります。
桑田：考えてみると、45年もステージに立てるのはやっぱり幸せなことだなと思います。
住吉：人が心穏やかに暮らしていけるのって、どこかに所属できているんだっていうアイデンティティがあるからだと思うんですね。桑田さんの心には、常にサザンがあるのかなと感じます。
桑田：そうね。よくインタビューなどで、「桑田さんにとってサザンとは何ですか？」と聞かれるんです。年齢とともに答えが違ったのかもしれないけれど、今では「家族」と言えるようになったんです。あと、今ならでは（の考え）だと「仕事ですかね」とも言えます。仕事ですって言ったら冷たい感じがありますけど、45年も続けてきた今だったらね。
住吉：下手したら、家族より濃厚な付き合いですよね。
桑田：でもね、うちはあまりそういうこと（濃厚な付き合い）はしないの。これもよかったのかもしれないんですけど、わりとピュアな人が多いんですよ。あまりガツガツしないっていうか。
あと、原さんがいたことが僕にとっては大きいかもしれないです。それ以外のメンバーも個性的だけど、あまり意見を戦わせることがなかったのが1つのバランスだったのかもしれないですね。「桑田、それは違うだろう!!」と（キツく）言う人がいたら、僕もここまで長くやってこられなかったかもしれないです。
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11月3日放送分より（radiko.jpのタイムフリー）
聴取期限 2023年11月11日（土） AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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＜番組概要＞
番組名：FM FESTIVAL 2023 サザンオールスターズ デビュー45周年！「サザンとわたし」スペシャル
放送日時：2023年11月3日（金・祝）16:00-19:00
出演：桑田佳祐（サザンオールスターズ）
進行：住吉美紀
番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/fmfes2023/
デビュー45周年を迎えたサザンオールスターズをお祝いし、全国のリスナーから「サザンオールスターズと自分の人生が大きく交差した忘れられない思い出エピソード」とリクエストを、「サザンとわたし」というテーマで募集。サザンの名曲の数々とともに紹介しました。
番組では、進行の住吉美紀が桑田佳祐さんにロングインタビューを実施。サザンオールスターズ「茅ヶ崎ライブ2023」を振り返り、45周年を迎えての心境を桑田さんが語ってくれました。
サザンオールスターズ
◆「茅ヶ崎ライブ2023」の開催期間はなぜ4日だった？
2023年6月25日にデビュー45周年を迎えたサザンオールスターズが、10年ぶり3度目となる「茅ヶ崎ライブ」を、9月27日、28日、30日、10月1日の4日間にわたっておこないました。桑田さんは故郷・茅ヶ崎でのライブを無事終えることができたことで、気持ちを落ち着けることができたと語ります。
住吉：1日だけでもすごいのに、4日間もやられたんだというボリュームとパワーを感じました。ライブはどうでしたか？
桑田：茅ヶ崎でのライブは3回目なんですよ。2回目の開催から10年経ってやらせてもらったんだけど、やっと平常心でできたっていうか。1回目と2回目はなんだか身構えちゃって、エモーショナルになって力が入っちゃっていたんです。私なりにそういうところを悔やんだんですけど、もう少し普通に、肩の力を抜いてさりげなくやろうと思って、それができたのが今回でね。
でも、4日間っていうのはさすがにしびれますね。僕、カッコつけるところがあって、1回目2回目は2日ずつだったんですけど、マネージャーと打ち合わせをしているときにサービスをしようというか、スタッフに対してもカッコつけるところがあるんですよ。
住吉：スタッフに対してもですか!?
桑田：今のスタッフは優秀なんですけど、みんな若いんですよね。最初は（開催が）2日間の予定だったんですけど、途中で「2日間だとお客さまが可哀想じゃねぇか」とか言っちゃってね（笑）。マネージャーから「では、もうちょっとやりますか？」と言われて「やろうよ」と（笑）。
そんな感じで4日間やろうよと言って、次のタイミングでスケジュールをもらったんです。そうしたら、（ライブの前半と後半が）中1日しかなかったんですよ（笑）。いろんな意味でしびれましたね。
住吉：無事に4日間走り切ったことでほっとされているんですね。
桑田：そうですね。お天気もよかったのが何よりでした。
住吉：ライブを振り返ってみて、楽しかった場面としてはどんなことが思い浮かびますか？
桑田：茅ヶ崎に着いて、本番を想定したリハーサル（ゲネプロ）のときから、楽屋が前回、前々回と違うところだったんですよ。松林に囲まれた海風を感じる、すごく茅ヶ崎らしいところでね。そこですでに気持ちができあがったんです。ゲネプロからすごく気持ちをいいところに持っていけました。スタッフや、関係者の皆さんのおかげですね。
住吉：故郷である茅ヶ崎をご自身で味わいながら、ライブができたと。
桑田：そうですね。でも、僕が知っている茅ヶ崎は、今みたいにおしゃれじゃないんですよ。何もない殺風景な場所だったんだけど、今は茅ヶ崎にも居住者が増えました。
住吉：街の風景が随分変わったんですね。
◆メンバーたちのバランス感覚に助けられた
45年にわたるサザンオールスターズの活動について、桑田さんは「いろいろなことがあったでしょうけど、（ファンの皆さまに）支えてもらったというか、ここに連れてきてもらったんでしょうね」と想いを語ります。
桑田：考えてみると、45年もステージに立てるのはやっぱり幸せなことだなと思います。
住吉：人が心穏やかに暮らしていけるのって、どこかに所属できているんだっていうアイデンティティがあるからだと思うんですね。桑田さんの心には、常にサザンがあるのかなと感じます。
桑田：そうね。よくインタビューなどで、「桑田さんにとってサザンとは何ですか？」と聞かれるんです。年齢とともに答えが違ったのかもしれないけれど、今では「家族」と言えるようになったんです。あと、今ならでは（の考え）だと「仕事ですかね」とも言えます。仕事ですって言ったら冷たい感じがありますけど、45年も続けてきた今だったらね。
住吉：下手したら、家族より濃厚な付き合いですよね。
桑田：でもね、うちはあまりそういうこと（濃厚な付き合い）はしないの。これもよかったのかもしれないんですけど、わりとピュアな人が多いんですよ。あまりガツガツしないっていうか。
あと、原さんがいたことが僕にとっては大きいかもしれないです。それ以外のメンバーも個性的だけど、あまり意見を戦わせることがなかったのが1つのバランスだったのかもしれないですね。「桑田、それは違うだろう!!」と（キツく）言う人がいたら、僕もここまで長くやってこられなかったかもしれないです。
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11月3日放送分より（radiko.jpのタイムフリー）
聴取期限 2023年11月11日（土） AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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＜番組概要＞
番組名：FM FESTIVAL 2023 サザンオールスターズ デビュー45周年！「サザンとわたし」スペシャル
放送日時：2023年11月3日（金・祝）16:00-19:00
出演：桑田佳祐（サザンオールスターズ）
進行：住吉美紀
番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/fmfes2023/
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