【RQインタビュー】まさに“勝利の女神”という活躍ぶりの宮瀬七海「RQ1年目の私に教えてくあげたいくらい!」

2021年11月19日(金)18時15分 AUTOSPORT web

 2021シーズンもスーパーGTとスーパーフォーミュラではMobil1レースクイーンとして、スーパー耐久ではD’stationフレッシュエンジェルズとして活躍中の宮瀬七海さん。レースクイーン6年目を迎え、今ではトップユニットにも所属するなど、一目置かれる存在となっている。


 2016年にレースクイーンデビューを果たした宮瀬さん。もともと父がクルマ好きで、子どもの頃は一緒にスーパーGTの観戦にも来ていたという。

2年連続でMobil1レースクイーンを務める宮瀬七海さん


「物心がつくまえからサーキットに行っていたので……それこそ、小さい女の子といえばリカちゃん人形で遊ぶというイメージがありますが、私の場合はクルマのおもちゃで遊ぶのが好きな子でした。それから(人気マンガ/アニメの)頭文字Dにもハマって、スポーツカーの名前も覚えるようになっていました」


「高校を卒業して進路をどうするかってなった時に、最初は整備士の学校に行きたいなと思っていました。でも、高校生の頃に爪とかも可愛くしていたから(周りの人から)“君みたいな子は絶対に整備士は無理だよ”と言われて(苦笑)。


「整備士は諦めて別の学校に進学したんですけど、それでもクルマに携わりたいという想いは変わっていませんでした。その時に、レースクイーンという職業を知って『やりたい!』と思ったんです」


 レースクイーンとしてモータースポーツに携わることを決めた宮瀬さんだが、デビュー当初は厳しい現実に向き合うことになった。


「1年目とか2年目は本当にキツかったですね。オーディションもいっぱい受けて、いっぱい落ちました。でも、今思えば、それも納得できるというか、当時の自分に言い聞かせたい気持ちです」


「あの頃は自己PRも下手だったし、髪の巻き方とかメイクの仕方もうまくできていないところがあって、マネージャーさんにイチから教えてもらいました」


「すごくヘコんだ時もありましたけど、まわりの皆さんのおかげもあって、ちゃんと頑張ろうという気持ちになれました。いろいろな方に支えられて、けっこう恵まれていたなと思います」


「そこから自分磨きも頑張りました。最初の頃はポチャっとしていたんですが、ダイエットもしましたし、メイクとか髪色の勉強もしましたね」


 思うような成果が得られず、デビュー当初は落ち込む日々を過ごしていたという宮瀬さんだが、地道な努力を重ねていき、昨年ついにMobil1レースクイーンに就任した。


 過去にはトップレースクイーンが活躍してきたレースクイーン界では名門ユニットのひとつであるのだが、宮瀬さんはこれまで培ってきた“自分らしさ”を前面に出し、サーキットでは元気よく活動している印象だ。


「最初はプレッシャーもありましたけど、『先輩たちの真似をするんじゃなくて、自分たちらしく、自分たちの色で頑張って』とモービルの方に言っていただけたので、それを大事にしています。歴代の伝統を背負いつつも、私らしく“元気”を前面に出す感じで……今は『あざと可愛い』担当で頑張っています!」


 同時にMobil1レースクイーンになったことで、宮瀬さんはもうひとつの“夢”も叶えたという。


「実はお父さんがGT-Rに乗っていて、私が小さい頃もチャイルドシートをつけて乗せてくれていたんですね。それくらい、お父さんはニッサンが大好きなんです」


「いつか私もニッサンのチームのレースクイーンになりたいと思っていましたが、今はこうしてMobil1レースクイーンとして、カルソニック IMPUL GT-Rの一員になって……その夢も叶えることができました」


 さらにスーパー耐久でD’STATIONフレッシュエンジェルズも2020年から務めている宮瀬さん。こちらでも、ずっと叶えたかった夢が実現している。

スーパー耐久ではD’stationフレッシュエンジェルズを務め、ライブパフォーマンスも披露


「私は踊ったりするのが好きなので、ステージの時間がすごく幸せな時間になっています。今はコロナ禍でいろいろな制限はありますけど、ファンの人たちとの一体感みたいなものはすごく好きです。ドリフトエンジェルス時代もそうですけど、ステージに立たせていただいたことは、私のレースクイーン人生の中で、本当に忘れられない瞬間なんです!」


 そう、興奮気味に話す表情からは、ここまでの自身の頑張りを、どこか誇らしく思っている印象だった。


 そんな宮瀬さんだが、今シーズンは“勝利の女神”と言っても良いほど、彼女がレースクイーンを務めるチームが活躍している。スーパーGTではカルソニック IMPUL GT-Rが第5戦SUGOで5年ぶりの優勝を飾り、宮瀬さんも大号泣していた。


 Mobil 1がサポートするSTANLEY NSX-GTが第4戦もてぎで優勝、ARTA NSX-GTも第6戦オートポリス、第7戦もてぎで連勝を飾るなど、快進撃が続いている。


 スーパー耐久ではD’station Vantage GT3がST-Xクラスでシリーズチャンピオンを獲得。そして、先日のスーパーフォーミュラ最終戦ではcarenex TEAM IMPULが、11年ぶりにチームタイトルを手にした。


 その瞬間すべてを現場で応援していた宮瀬さん。今まで経験してきた表彰台や優勝とは違った特別な瞬間を味わうことができたという。


「応援しているチームが表彰台に上がっている姿を見るのが、今年に入ってすごく多いです。チームのレースクイーンとしても嬉しいですし、いちレースファンとしても嬉しいです。こんなことが起きていいのかと思うくらい……いいことが巡っている気がします」


「スーパー耐久の時もそうですし、スーパーフォーミュラの時も泣きましたね。あらためてシリーズのチャンピオンを獲るというのは、ひとつのレースの優勝とは違うなと感じました!」


「もちろんシリーズチャンピオンを獲るのは大変なことですし、裏側ではいろんなことがあったんだろうなと想像して、なぜか私が号泣してしまっていました(笑)。 やりたいチームでレースクイーンができて、結果もすごく良くて……幸せです」


「特にスーパーフォーミュラは劇的な展開だったですし、私自身、IMPULというチームに憧れていた部分もありました。レースの時の真剣さがありますし、レース以外のときはすごくアットホームな感じがあって、すごく好きです」


「『やるときはやる!』という雰囲気ですし、その中で私たちも仲間として受け入れてくれている温かさがあって、大好きなチームで、応援にも自然と力が入ります。あのゴールの瞬間は……忘れられないです。感動しました!」


 今シーズンはチームやファンにたくさんの笑顔を届けた宮瀬さん。もちろん、自分自身のレースクイーン活動でも、さらに上を目指している。


「やっぱり、今の自分じゃまだ足りないと思っているから、もっと上を目指して……。(先輩たちは)まだまだ届かない存在なんですけど、これからも頑張って追いかけたいです!」


“努力は裏切らない”という言葉があるが、今年の宮瀬さんの輝きぶりをみていると、まさにそれを証明していると言っても、過言ではないかもしれない。

サポートするチームが今季はどのカテゴリーでも活躍を見せており、“勝利の女神”な宮瀬七海さん

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