藤ヶ谷太輔「刺激もたくさん」豊川悦司との“親子”場面写真公開『そして僕は途方に暮れる』
2022年12月9日(金)16時0分 シネマカフェ
ばつが悪くなるとすぐに逃げ出してしまうクズ男な主人公・菅原裕一(藤ヶ谷さん)は、彼女、親友、先輩、母などを次々と訪ねるも、何か気まずくなりすぐに逃げ出し、とうとう行き場を無くしてしまう。そして雪が降る中、夜のバス停のベンチで一人途方に暮れていると、10年前に家族から逃げ出し疎遠になっていた父・浩二(豊川さん)が現れる。
そして、家族から逃げた後再婚したが浮気がばれてすぐ離婚、慰謝料を払うために知人から金を借りるも返せないので連絡を断って逃げたと、近況を語る。さらには「(スマホを見せ)これも持ってるけど、金を払ってないから繋がらない。持っているのは見栄だな、見栄」と裕一を上回るほどのクズっぷり。行く宛がない裕一は、浩二の誘いを受け、スマホの電源を切り、父の部屋に身を寄せることに。
今回公開された場面写真は、そんな親子の自堕落な日常が切り取られ、こたつに入って久々に裕一のスマホの電源を入れてみようとしている場面や、肩を並べて苫小牧の街を歩く姿など、哀愁は漂うが少し滑稽な共同生活が写し出されている。
こたつのシーンについて2人は、「なかなかOKが出ないので、15年分ぐらい入っていた(笑)」(藤ヶ谷さん)、「長かったよねぇ」(豊川さん)と撮影秘話が明らかに。
初共演を受けて、藤ヶ谷さんは「もちろん、緊張もしましたし、刺激もたくさんいただきました。同じ時間を共有してお芝居できたことがすごく嬉しかったです」とふり返り、「実は息子がいる親の役は初めてだったかも…」という豊川さんも、息子役の藤ヶ谷さんを「セリフに嘘がなく、そこに居て、そこで何かを感じて、言葉を交わしていたので、本当に彼が自分の息子・裕一に見えてきたし、折れない心を持っているすごく強い俳優さんなんだなと思いました」と絶賛。撮影時に多く話すことはなかったそうだが、役者同士の厚い信頼関係を育んでいたようだ。
『そして僕は途方に暮れる』は2023年1月13日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。