Travis Japan松田元太、念願のディズニー声優挑戦で多くの学び 作品愛あふれライオンヘアに「今後はトラではなく…」
2024年12月15日(日)15時0分 マイナビニュース
●家族や友達の大切さをディズニーから学んだ
2022年10月にTravis Japanとして世界デビューを果たし、俳優やタレントとしても活躍している松田元太が、ディズニー映画『ライオン・キング:ムファサ』(12月20日公開)の超実写プレミアム吹替版で声優に初挑戦した。ディズニー声優を夢見ていたという松田にインタビューし、本作参加の喜びやアフレコの感想など話を聞いた。
本作は、息子シンバを命がけで守った父ムファサ王と、彼の命を奪ったヴィランであるスカーの若き日の物語。親と生き別れ孤児となったムファサと、後にスカーとなる若き王子タカの、血のつながりを超えた兄弟の絆に隠された驚くべき秘密を描く。超実写プレミアム吹替版で主人公ムファサ役を尾上右近、ムファサの“弟”タカ(若き日のスカー)役を松田元太が演じ、歌声も披露している。
——オーディションでタカ役を射止められましたが、オーディションに挑戦した時のお気持ちをお聞かせください。
ディズニーさんからオーディションのお話を聞き、ディズニーさんのお仕事は夢の一つでもあったので、もしオーディションに合格できたらディズニーの仲間入りができるんだというワクワク感を持ちながらオーディションに挑みました。
——ディズニー作品との関わりを教えてください。
小さい頃から『ピーター・パン』を見て育って、「僕はピーター・パンだ」「空を飛べるんだ」と思い込みながら生きてきました。ほかの作品もいろいろ見てきて、家族や友達の大切さはディズニーから学んだので、そのディズニーの何かになれる、しかも『ライオン・キング』になれるというのはすごくうれしかったです。Travis Japanですが、今後はトラではなくライオンになろうと決意しました(笑)
——『ライオン・キング』ももともとご覧になっていましたか?
もちろんです! 大好きな作品で、曲も好きですし、動物も好きなので、その作品に参加できるというのは喜びが大きかったです。
——オーディションに向けてどのような準備をされたのでしょうか。
オーディションで披露するセリフや歌に関して自主練をしたり、ライオン風にセリフを言ってみたり。正解ではないと思いますが、急に吠えてみたり、いろんなパターンを準備しました。
——Travis Japanの皆さんの前でタカ役決定がサプライズで告げられ、その様子がYouTubeで公開されましたが、その後、メンバーからどんな言葉をかけられましたか?
みんなも「本当に!? ドッキリだよね!?」みたいな感じで、メンバーからドッキリじゃないかと言われると、本当にドッキリなのかもと思う自分がいましたが、「ドッキリじゃない。世界のディズニーをネタにはできない」と思いました。メンバーも「おめでとう」と祝ってくれて、「見に行くね」と言ってくれました。
——メンバーの川島如恵留さんが舞台『ライオンキング』でヤングシンバ役を演じたことがあり、「ヤングシンバとタカがいるTravis Japanすごい」と話題に。
トラの中にライオンが2人。みんなにガオーってやっちゃうぞ!(笑)。SNSでのコメントもそうですし、いろんなところで「おめでとう」「見に行きます」と言ってくれるので、より頑張らないといけないなと思いました。
●声優初挑戦で成長実感「引き出しが一気に増えた」
——アフレコの感想もお聞かせください。
初めてだったので、秒数を見ながら、本国の声優さんの声に合わせてしゃべる難しさをすごく感じました。1文字1文字全部音が違うというか、この「い」はちょっと高めにするとか、そういうのを意識しながら、秒数も気にしながら、でも自然に演じるというのは難しかったです。
——声だけでの演技は、ドラマや映画での演技と大きな違いがありましたか?
最初の頃は自分で自分に制限をかけてしまっている感じもあって、なんとか声で演じなきゃという脳みそになっていましたが、スタッフさんから言われたのですが、「後半は動きながらやっていたよ」と。怒っている時に力を入れたり、パワー全開で、いつも通りのお芝居の感覚で演じました。
——初めてで難しかったとのことですが、楽しさも感じましたか?
めっちゃ楽しかったです。渡辺謙さん(冷酷な敵ライオン・キロス役)の声が本当に怖くて、最初聞いた時は「やられる!」と思い、鳥肌が立ってゾクゾクしました。本当のライオンという感じがして、すごく驚きましたし、勉強になり、改めて頑張ろうと思いました。
——監督やスタッフさんからはどんなアドバイスがあったのでしょうか。
早めに読むと怒っているように聞こえるとか、ゆっくり読みすぎると怠けて聞こえるとか、スピードとリズムと音でキャッチする感情が全く変わるということを教えてもらい、なるほどなと思いました。脳では理解してもなかなかできなくて難しさもありましたが、いろいろアドバイスをいただいて助けていただきました。
——俳優として成長できたなという手応えもありますか?
引き出しが一気に増えた感じがしました。ものすごく濃い時間で、気づいたらめっちゃ時間が経っていたみたいな感じで、テクニカルな部分など知らないことも教えてもらいながらできたのが楽しくて、アフレコしている時間は幸せでした。普通のドラマや映画のお芝居にも活かせられる部分がめちゃめちゃあったので、家に帰って過去に出演したドラマの台本を見返して、今だったらどうできるのかなと思った時に、いろんなパターンが出てきて、すごく楽しかったです。
——また声優にも挑戦してみたいですか?
挑戦したいです。今回学んだことがいっぱいあったので、それを次に活かしていきたいなと思います。
●髪を切らずライオンヘアを継続「僕はスカーだから」
——本作に参加して動物に対する見方に変化はありましたか?
変わったかもしれません。特にライオンに関して。声を収録する時に映像を見ていたら、目をうるうるさせているタカもいれば、「もうこれ人じゃん!」と思うくらい喜んで目をキラキラさせているタカもいて、いろんな感情が目で伝わるというのは人間と同じだなと。生きているなと命を感じて、動物もライオンもより好きになりました。
——「今後はライオンになろう」という発言がありましたが、ライオンのこういうところが素敵だなと憧れているところがありましたら教えてください。
人間でいうハグなのか握手なのかキスなのかわからないですが、ライオンが頭と頭をすりすりして撫で合っているのを見て、すごく温かさを感じ、僕も頭と頭をぶつけて撫で合いたいなと思いました(笑)
——ちょうど髪もライオンヘアでぴったりですよね。
今スカースタイルなので! 本当にそのために髪を切ってなくて、ファンの方からは「切って」と言われることもありますが、「切らないよ! 僕はスカーだから」って(笑)
——いつまでスカースタイルを続けそうですか?
この世の中に『ライオン・キング:ムファサ』がある限り。だから永遠にこれかもしれません。それは嘘かもしれないですけど(笑)
■松田元太
1999年4月19日生まれ、埼玉県出身。2022年3月にTravis Japanの一員として歌やダンスの武者修行のため渡米し、同年10月に全世界配信デビュー。俳優としても活躍の場を広げ、近年の主な出演作に『東京タワー』(24/テレビ朝日)、『ビリオン×スクール』(24/フジテレビ)など。12月20公開のディズニー映画『ライオン・キング:ムファサ』で声優に初挑戦。
ヘアメイク:宇佐見順子(JOUER) スタイリスト:日夏(YKP)