“最後のSW”組&アンジー、レオ&タラにブラピも…2019年来日スター総決算

2019年12月30日(月)12時0分 シネマカフェ

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』レッドカーペットイベント

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2019年も、多くの俳優や監督がそれぞれの自信作を引っさげて来日した。現在、話題沸騰中の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のキャスト陣に、エミリー・ブラントやタロン・エジャトンなどファン待望の初来日を果たしたスターも。揃っての来日は初めてとなったレオナルド・ディカプリオとクエンティン・タランティーノ監督、アーノルド・シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトンのコンビなど、今年の来日スターたちをブレイバック。


1〜3月:エミリー・ブラントら初来日&親日家のセレブも続々

55年ぶりの続編『メリー・ポピンズ リターンズ』で待望の初来日となったのが、エミリー・ブラント。「いままで演じた役柄のなかでも、『自分に似ていたら、うれしいのに』って一番思えるキャラクター」とメリー・ポピンズについて語っていたのが印象的。ジャパンプレミアには日本語吹き替え版でメリー・ポピンズを演じた平原綾香、マイケル・バンクスを演じた谷原章介も参加した。


『アクアマン』で、ジェイソン・モモア演じる主人公アクアマン/アーサー・カリーの最強の相棒として人気を集めたメラ役のアンバー・ハード。出演作のプロモーションとしては初来日。アクアマンと共に海底帝国アトランティスの地上征服を食い止めようと奮闘するヒロインの造形は共感を呼び、「こんな役を私はずっと望んできたの。映画の世界では珍しい役だから」と本人もインタビューで語っていた。


ジェームズ・キャメロン製作で木城ゆきとの「銃夢」を実写映画化した『アリータ:バトル・エンジェル』からは、ロバート・ロドリゲス監督、主人公アリータ役で注目を集めたローサ・サラザールと、アリータの父親代わりの医師役クリストフ・ヴァルツが来日。日本語吹き替え版では上白石萌音がアリータ役の声優を務めた。


『グレイテスト・ショーマン』の大ヒットも記憶に新しいヒュー・ジャックマンが、1988年の米国大統領選挙で、“ジョン・F・ケネディの再来”と言われるほど人気がありながら失脚した実在の政治家役に挑んだ『フロントランナー』。かつてない役柄もさることながら、ヒュー初となるワールドツアー「The Man. The Music. The Show」についての話題でも盛り上がった。


「14歳のときに(『トゥルー・グリット』のPR)はじめて日本に来て以来、本当に大好きなの!」と語っていたのが、『バンブルビー』主演のヘイリー・スタインフェルド。歌手活動やファッションの仕事でも何度か来日しているが、「トランスフォーマーの聖地・日本に、カワイイバンブルビーと来られて本当に嬉しい!」と嬉しそう。着物姿で登壇した日本語吹き替えキャストの土屋太鳳が英語であいさつしたときにも大感激していた。


ディズニーアニメーションの名作を実写化した『ダンボ』ティム・バートン監督とコリン・ファレルが揃って来日。バートン監督は2年1か月ぶり、コリンは実に14年ぶりの日本。『ファンタスティック・ビースト』シリーズへの出演などでファン層を広げたコリンは、大声援に対し「温かく歓迎してくれて、本当に感謝している」と語っていた。


4〜6月:日本生まれのアイコン映画化でキャスト来日!「ストレンジャー・シングス」からも

「ポケモン文化への愛情とリスペクトをこめた作品を、ここ東京でお披露目できてうれしい」と語ったのは、『名探偵ピカチュウ』でピカチュウを熱演したライアン・レイノルズ。主演のジャスティス・スミスや共演のキャスリン・ニュートンと渡辺謙、日本語吹き替えキャストの竹内涼真と飯豊まりえが参加したイエローカーペットは大盛り上がりに。『デッドプール2』でライアンと共演した忽那汐里も飛び入り参加した。


その約1か月後には、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のブルーカーペットが同じ新宿・歌舞伎町にお目見え。今作にも出演した渡辺さんほか、チャン・ツィイー、マイケル・ドハティ監督、さらに日本語吹き替えキャストの芦田愛菜、木村佳乃、田中圭らが参加し、劇中のゴジラさながら「ガォー」と咆哮。なお、チャン・ツィイーは10月の東京国際映画祭でコンペティション部門審査委員長を務めた。


約1年半ぶりの来日となったのが、『アラジン』のジーニー役で歌って、踊って、ラップもして、改めて最高のエンターテイナーであることを示してくれたウィル・スミス。アニメ版で名優ロビン・ウィリアムズが演じたジーニー役について「敬意を示しつつ、自分らしいスタイルにもこだわった」と語り、「30年間のキャリアで培ったスキルを、すべて発揮できた」と自信満々。映画も興行収入120億円超えの記録的ヒットに。


さらに、世界的人気を誇るNetflixオリジナルシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」からは、メインキャストのウィル役ノア・シュナップ。ダスティン役ゲイテン・マタラッツォ、ルーカス役ケイレブ・マクロクリン、そしてマックス役セイディ・シンクが来日! 


イレブン役のミリー・ボビー・ブラウンもファンミーティングのために先んじて初来日しており、さらにロビン役のマヤ・ホークは11月にシンガーとして来日し、話題を振りまいた。


そして、2018年アルゼンチンでメガヒットを記録した、実在の若き強盗殺人犯をモデルにした『永遠に僕のもの』からは、新星ロレンソ・フェロが初来日。ポケモンやマリオが大好きだという彼は日本の最旬若手俳優・神尾楓珠とも意気投合。神尾さんは「カルリートスの“若さゆえのふてぶてしさ”や、“悪意の感じない無邪気さ”が上手に表現されていて、単純にカッコいいなって思いました」とロレンソの演技を絶賛していた。


7〜9月:初来日タロン、レオ&タラ、キアヌ、ブラピに日本沸く

夏休みにはビッグネームが次々とやってきた。まず、荘厳な映像美が話題を呼んだ超実写版『ライオン・キング』からは、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で“ハッピー・ホーガン”を演じていたジョン・ファヴロー監督。「2019年のいま、世界はどんどん狭いところになっているので、みんながいかにつながっているか感じていただきたい、そんな意味も込めています」と作品に込めたメッセージに触れた。


『ロケットマン』でゴールデン・グローブ賞や全米映画俳優組合賞にノミネートされているタロン・エジャトンがついに初来日、デクスター・フレッチャー監督とPRを行った。「天才の半生を描いた作品だけど、抱える悩みは僕らと一緒だし、きっと共感してもらえるはず」と思いを込めて語るタロン。吹き替えなしでエルトン・ジョンの楽曲を歌い上げた歌唱力も高い評価を受けている。


同じく賞レースを席巻している『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を引っさげ、タランティーノ監督が『ジャンゴ 繋がれざる者』以来6年半ぶり、レオナルド・ディカプリオは『レヴェナント:蘇えりし者』でオスカーを獲得して以来約3年半ぶり、コンビでは今回が初めての来日に。

レオは今作で相棒となったブラッド・ピットについて、「お互いに成功はしているけど、ハリウッドの“メインストリーム”からは一歩引いた存在。そういう立ち位置は、今回のキャラクターにも共通しているかもしれない」とコメントした。


9月には、やはり“メインストリーム”とは一線を画すキアヌ・リーブスが、『ジョン・ウィック:パラベラム』のチャド・スタエルスキ監督と来日。ジャパンプレミアで監督は、「キアヌも僕も黒澤監督の映画やサムライ映画が大好き」と日本の影響が色濃い今作についてコメント。キアヌは「にんじゃりばんばん」が劇中に起用されたきゃりーぱみゅぱみゅと、本物のニンジャとともに大ヒット祈願の“忍術”を披露してくれた。


さらには、ブラッド・ピットも12度目の来日を果たし、宇宙を舞台にした1人の男性の葛藤と自問の物語『アド・アストラ』のPRを行った。「実はいま、日本の鯉が大好きなんだ。できれば、養殖している場所を見学したい。鯉の話なら、1時間はできる!」と、意外なハマっていることも告白。


『永遠の門 ゴッホの見た未来』で謎多き孤高の画家フィンセント・ファン・ゴッホを演じ、アカデミー賞にノミネートされたウィレム・デフォーは、監督のジュリアン・シュナーベルと9月に来日。なんとデフォーは、2002年『スパイダーマン』のプロモーション以来、実に17年ぶりの日本となった。


10〜12月:アンジー&サムに「I'll be back」のシュワちゃんら怒涛の来日ラッシュ

『マレフィセント2』では製作総指揮・主演のアンジェリーナ・ジョリーと共に、“カラス”ディアヴァル役のサム・ライリーが待望の初来日を果たし、ファンを喜ばせた。アンジーは前作『マレフィセント』以来、約5年ぶり9度目。ジャパン・プレミアでは韓国の大学に進学していたアンジーの長男マドックスに、長女ザハラも合流し、終始ニコニコ。日本で「最初に行くのはキディランド(笑)」なのだそう。


「夢のようなことでした。こうして完成して三人で壇上に並んでいるのが、本当に信じられないです」と語ったのは、是枝裕和監督。『真実』に出演したフランスの“大女優”カトリーヌ・ドヌーヴと、その娘を演じたジュリエット・ビノシュが来日、日本語吹き替えキャストの宮本信子、宮崎あおいと対面した。ドヌーヴはこのひと月後に脳卒中で入院したとの報道が出て日本のファンも心配していたが、現在は自宅療養中と伝えられている。


なんと1年の内に2度も日本に来てくれたのがウィル・スミスだ。ウィル本人の演技をベースに、フルCGの20代のウィルが生み出され、前代未聞の“ウィル・スミスVSウィル・スミス”を描いた『ジェミニマン』。アカデミー賞監督アン・リーとハリウッドのヒットメーカー、ジェリー・ブラッカイマーは共に6年ぶりの来日となった。


第32回東京国際映画祭のオープニングレッドカーペットイベントに参加し、華やかに盛り上げてくれたのが、アカデミー賞女優アリシア・ヴィキャンデル。特別招待作品のNetflix映画『アースクエイクバード』で「EXILE/三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」小林直己と共演、濃密なラブシーンほか、日本語のセリフも披露した。「日本語を話すということは、日本の文化を知ることだと思いました。おソバを食べたり、日本の文化を体験して、たくさんの冒険をしました」と明かしていた。


女性たちの活躍が支持を集めた『ターミネーター:ニュー・フェイト』からは、シュワルツェネッガーが2015年以来4年ぶり、サラ・コナー役リンダ・ハミルトンはプロモーションとしては初来日。グレース役で人気となったマッケンジー・デイヴィスや、ナタリア・レイエス、ガブリエル・ルナ、ティム・ミラー監督も初来日だったが、一番はしゃいでいたのはシュワ。リンダにたしなめられ、大笑いし合うひと幕もあった。


カンヌ国際映画祭パルムドールに輝き、映画賞レースでもひと際注目を集める『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督が、日本の最速試写会にサプライズ登壇。「ただ純粋に面白い映画を撮りたかっただけ」と語りながらも、「私たちの周りにいるリアルな存在」を描いたことで結果的に『ジョーカー』や『万引き家族』などと同様、国を超えたメッセージ性を放つ作品となったと話した。なお、ジュノ監督と主演ソン・ガンホの鉄板コンビは12月27日(金)の特別上映に合わせて改めて来日することが決まっている。


11月22日(金)〜24日(日)に開催された「東京コミコン」も例年以上の豪華な顔ぶれが実現。クリス・ヘムズワースにジュード・ロウ、ザッカリー・リーヴァイ、イアン・サマーホルダー、ルパート・グリント、ダニエル・ローガン、そしてオーランド・ブルーム、マーク・ラファロまで。特にクリスは、ソーの武器ムジョルニアのおもちゃを手にして“鏡割り”! 当日会場に行けなかったファンもSNS上で盛り上がっていた。


そして、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』からはJ.J.エイブラムス監督をはじめ、レイ役デイジー・リドリー、フィン役ジョン・ボイエガ、ポー・ダメロン役オスカー・アイザック、C-3PO役アンソニー・ダニエルズ、プロデューサーでルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディらが来日。来日記者会見では、前作『最後のジェダイ』で示されたレイの出自について「“答え”が出る」とデイジーが明言し、「スター・ウォーズ」“最後”の来日は、師走の日本を熱く盛り上げた。


2020年の話題作からも、すでに続々と新情報や予告映像が解禁されている。その中からいったい、誰が来日してくれるのか、楽しみにして待ちたい。

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