中国は「自動車ワンダーランド」―独メディア
2025年1月14日(火)5時0分 Record China
中国メディアの参考消息によると、ドイツメディアのユンゲ・ベルトはこのほど、「中国は自動車ワンダーランド」とする記事を掲載した。写真は2024年広州モーターショーのBYDブース。
中国メディアの参考消息によると、ドイツメディアのユンゲ・ベルトはこのほど、「中国は自動車ワンダーランド」とする記事を掲載した。
記事はまず、欧州で電気自動車(EV)を購入する人はもうほとんどいないとも言われ、「自動車の国」ドイツの大手メーカー3社、フォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツ、BMWが程度の差はあるものの財務緊縮や人員削減などに取り組んでいるのとは対照的に、中国は記録を更新し続けていると伝えた。
記事によると、中国では電力が自動車の主要な駆動手段として画期的な進歩を遂げている。ドイツで「自動車の教皇」とも呼ばれる著名専門家のフェルディナント・ドゥーデンヘッファー氏によると、この世界最大の自動車販売市場では2024年に3000万台を超える自動車が生産されたとみられる。中国は生産基地として過去最高の記録を達成しただけではない。この「世界の工場」には、比亜迪(BYD)のような、生産台数がドイツ一国のそれに匹敵するメーカーもある。
記事によると、中国が世界をリードしているのは量的な面だけではない。モビリティの未来の設計においても、BYDや上海汽車集団(SAIC)などが、西側のテクノロジー企業がこれまでマーケティングのアイデアとして、あるいはせいぜい最初のプロトタイプとしてしか考えていなかったもの、いわゆるソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)を現実化している。ドゥーデンヘッファー氏によると、これは将来的に車両に音声制御が搭載されることを意味し、人々を楽しませ人々に情報を提供するスマートコックピットなど、その多くが中国から来ている。
記事によると、自動車はこれまでドイツの産業と輸出の中心であったが、ドイツメディアのアウグスブルガー・アルゲマイネがこのほど掲載したインタビューで、ドゥーデンヘッファー氏は「ドイツの自動車産業は今後数年間で多くのものを失うことになるだろう」とし、「ロバート・ハベック経済相は電池工場に数十億ユーロを拠出した一方で、EVへの支援と資金提供を停止した。新しい工場はポーランドやスペイン、米国、中国に建設されることになり、ドイツではもうないだろう」と悲観的な見通しを示した。その一方で中国は、エネルギー供給やモビリティ再編の方法に関する30年計画に取り組んでいる。(翻訳・編集/柳川)