アメリカ・アカデミー賞 受賞スピーチではトランプ政権への批判も 日本の3作品は受賞逃す
2025年3月3日(月)16時55分 TBS NEWS DIG
アメリカ映画界の最高峰アカデミー賞の授賞式が行われ、長編ドキュメンタリー賞にパレスチナ人とイスラエル人のジャーナリストの友情を描いた作品が選ばれました。
ロサンゼルスで行われたアカデミー賞の授賞式。作品賞には、ニューヨークで暮らすストリップダンサーとロシアの財閥の御曹司との出会いを描いた、ショーン・ベイカー監督の「ANORAアノーラ」が輝きました。
日本からは、▼短編ドキュメンタリー賞に山崎エマ監督の「InstrumentsofaBeatingHeart」、▼短編アニメーション賞に西尾大介監督らの「あめだま」、▼長編ドキュメンタリー賞に伊藤詩織さんの「BlackBoxDiaries」がノミネートされていましたが、受賞を逃しました。
その長編ドキュメンタリー賞に輝いたのは、ヨルダン川西岸地区の厳しい状況を撮影するパレスチナ人とイスラエル人の若きジャーナリストの友情を描いた「ノー・アザー・ランド故郷は他にない」です。
受賞スピーチでは、自ら監督を務めたイスラエル人のアブラハームさんが民族間の優位性ではなく、それぞれの権利が認められるべきなどと訴えた上で。
監督・イスラエル人ジャーナリスト ユヴァル・アブラハームさん
「この国の外交政策は、その道を阻んでいると言わざるを得ない」
ガザの住民の移住など、民族浄化との指摘もあるトランプ大統領の提案を批判しているとみられ、大きな拍手が沸き起こりました。